雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

説得力か、突然の涙か

2008-01-11 05:26:15 | 発想$感想
アメリカの大統領の予備選がスタートした。

連日新聞を賑わせている。
その仕組みが難し過ぎて何度聞いても読んでも、はっきりとその仕組みは理解できていないが、
この選挙でいつも思うのはアメリカ人のデイべートの上手さである。

アメリカの社会は日本と違って自己主張がはっきりとした社会である。
自分の思いを自己の主張として外に発表するために、子どもの頃から教育訓練がされるとか聞いている。

誰でも本当に、自己主張が上手である。
明確に意志を表現できる英語と言う言語がそれをさらに援けていると思う。
聞いていても、何となくかっこいい。
闇雲に自己主張をするだけでなく、そこにジョークなどもあって、本当に上手いと思う。

政治家の話は、プロだけあってまた特別のレベルである。
予備選での3人のデイべートは、その内容よりも討論の質のほうに関心があったりした。
どの発言を聞いてもその説得力は、相当なものだと思っていた。

そんな討論会で、司会者が突然クリントンに
「あなたは好かれていないのでは?」と質問したのである。
一瞬の間があった。反論をするのかと思った。
「そう言われると、私も心が傷つきます。」と応えた。

そして、突然の涙である。
涙ぐんだだけではあったが、人の心に訴えたと思う。

雄弁を上回る説得力か。 とにかくこれで流れが変ったのだと思う。
デイべートという、討論のテクニックを超えて、人間的な感情はアメリカの社会でも通用したのである。

強い女として通してきたクリントンの涙でも、
「女の涙には」世論を動かす説得力以上のものがあったようである。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする