雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

バイクの世界、2代目

2009-10-13 03:58:11 | 発想$感想

日本の今の二輪車業界の夜明けと言うか、そのスタートは、
昭和の年代で言えば、昭和50年、(1975)ごろと言えるのではないだろうか。

それまでは、二輪車=50ccモペット、その販売の主力は自転車との併売の自転車屋さんがほとんどであった。

中大型のスポーツ車市場は大都会の東名阪がその中枢を担う方向だったのだが、
その頃の大阪には販売網らしきものは皆無で、どんな店とでも無契約で取引をしているような状況であった。

船場モータースの岡田博さんや伊藤モータス(現株忍者)などとカワサキ共栄会をつくり、昭和47年秋には、『特約店制度』がスタートしたのだが、候補店の不足もあって、新規に『のれん分け』と称してメーカーや販社の従業員の独立を支援しながら、ゼロからの販売網を作っていったのである。

今でも人気の高いZ900/750が発売されたのは、昭和48年で、カワサキで初めて『バックオーダー』と言う言葉が聞かれたのもこの頃であった。
そのZの人気もあって、カワサキの特約店は急激に大型化し店舗改装や新店舗の設置なども起こって、二輪車市場には多くの新人たちも流入し、その様相は一変してゆくのである。

現在の二輪車の有力店の多くが、この時期に新規にこの業界に参入した新人たちなのである。
それから35年も経って、今『創業者』から『2代目』の時代に入ろうとしている。



昨日は、その船場さんの2代目、兄弟でおやりの弟さんの岡田康さんに誘われて、
大阪の公会堂を舞台に展開された、展示会を見に行って来た。

そこで出会ったのが、八尾カワサキの加藤喬久さんである。
八尾カワサキの2代目、お父さんはよく知っているが、息子さんとは初対面である。
息子さんが居られることも知らなかった。ご兄弟で弟さんだとか。
36才、頂いた名刺には総務部長の肩書きであった。



一緒に展示会を見に行っていた竹内さん(右)との2ショットである。
ちょっと雑談をしたが、好青年である。トーンがあったので、少し長話にもなった。

お父さんが八尾に八尾カワサキをスタートさせたのは、何年だったのだろうか?
八尾カワサキの前身の大阪東の直販ショップのオープンは、昭和47年7月である。
伊藤さんが、店の改装を計画したのは昭和48年6月である。
兵庫県にのれんわけ1号店の財満君の店の計画や、船場さんが新店舗も建設されたのは50年の春である。
この頃から、カワサキの店の規模も全体の展開も急激に変化した。
八尾カワサキのスタートもこの前後のはずである。

今はカワサキとハーレー大阪と奈良に5店舗を持つ有力店に成長しているが、
スタートの頃は、何歳ぐらいだったのだろう?
今の息子さんより、もっと若かったのでは、なかろうか?

あの頃、特約店の選別の第1条件は、『人物』であった。
店の実績や、店舗の大きさや、財務状態などほとんど重きを置かなかった。
昨日、加藤さんの息子さんに会って、話をしながら、そんな昔のことを思い出していた。

もし、あの頃なら、間違いなく『GO』合格である。
然し、今は『2代目』そんなに自由度もないのだろうし、仮に力があったとしても『創業者』のようには行かないだろう。

今の二輪業界が、もう一つ迫力も、面白さもないのは、
メーカーも販売店も、完全に『2代目』の時代に入ってしまっているからだろうと思っている。

『2代目』は、ほんとは力があるのに、なにもせずにただ守ってしまっているのではないか?
ある意味、『自民党』みたいである。
『2代目の時代』に入っているのに、創業者が実権を渡していないのかも知れない。


ただ、2代目が創業者を押しのけて邁進することは、現実には難しいだろう。
なれば、創業者が不得意な分野を2代目が補填すればいいと思った。
こんな、ネット社会になっているのに、創業者は概ねその分野で遅れてしまっているのである。

今後、仕組みシステムを利用しての活動が、大いに機能すると思っている。
2代目の活動分野を単なるホームページ作成や、メールシステムなどのレベルを超えて『戦略的なネット活用』を考えるべきだと思う。

そんな、『援助システム』として、NPO法人The Good Timesはお役に立てると自負している。
そんなヒントみたいなことを話したのだが、どこまでお解かりになったであろうか?
興味は間違いなく示されたのだが。

そんな感想を持った、1日であった。
展示会は大盛況でした

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コメント (2)
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