関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

深刻なハイタク労働者の状態

2007年10月02日 | 政治全般
 タクシー会社の労働組合の定期大会に来賓として出席しました。労働組合ではこの産業の労働者を「ハイタク労働者」と呼びならわしています。

 大会議案書にはハイタク労働者の深刻な状態が様々記されていました。
 
 男子常用労働者との年収格差 91年121万円→04年251万円。
 04年年収は269万円。25年前の賃金と同じ。

 「台数が不足している地方においてさえ、他産業からの流入も少ない慢性的な「乗務員不足にあえいでいる。倒産・廃業の聞きも一段と深まり、とくに地方都市・郡部では経営破綻等による整理解雇や雇用不安が広がっている」

 「貧困化に伴う運転者の資質やモラルの低下も起こり、乱暴運転、接客態度不良、乗車拒否、地理不案内など利用者からの苦情件数は増大している」

 ハイタク労働者には、「二つの顔」があります。
 夜は、暗闇の中で酔客に絡まれることも多い、都会であれば危険も伴う、辛い仕事。
 昼は、病院に通うお年寄りなど、切実なニーズに応える社会的使命を実感できる誇りある仕事。近年は「介護タクシー」など、ニーズに応えるための研鑽も進んでいます。

 ハイタク労働者の生活と権利を守ることは、国民の「交通権」を確保することと一体の、誰もが安心して暮らせる社会をつくるための課題に他なりません。


 私は、中学・高校の親しい友人にハイタク労働者の息子がいましたし、何よりも労働組合の組合員・役員として、ハイタク労働者・ハイタク労働組合の方々は共にたかう仲間でした(従って、彼らの収入減は、飲み会の「盛り下がり」としても実感しました)。


 小泉・安倍内閣の「構造改革」が、ハイタク労働者には何をもたらしたかを述べて、ご挨拶とさせて頂きました。