関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

K1の本物感

2007年10月03日 | よろず

 今晩、久しぶりに「K1」を観ました。10年位前からの格闘技ブームが下火になっていますが、K1はまだなかなかの人気で、今日おこなわれた中量級のトーナメントである「K1MAX」は、テレビでもかなり前から宣伝に努めていました。(以下、K1をまったくご存じ無い方には恐縮な記事です)
 人気の魔裟斗選手は初戦で強敵ブアカオー選手を下したものの、決勝戦では無念の途中棄権負けとなりました。
 魔裟斗選手は、実力がある上に、かなりの男前ということから、マスコミにもしばしば登場するスター選手で、K1人気の盛り上げに大いに貢献しているようです。

 近年まで「マニアの世界」と観られていた格闘技が一時のようなブーム(今は残り火ですね)となるまで、特に若者の間で人気が出た理由は、スターづくり、イベントの演出など、プロデュースが非常に巧みであったことだけではなく、「真剣勝負だ」(しかも若者の)ということが核になっているのではないかと思います。

 それは、雇用や社会保障など、安心して生きていくための制度が破壊されたことによって出現した不安の時代、不信の時代にあって、「本物」であることの価値が高まったということが背景にあるのではないかと感じます。
 また、激しく戦った者同士が、試合が終われば讃え合うという姿も、若者に好感を持たれるポイントかなと思います。(その辺りも、かつての「マニア」の多くとは違う感じがします。大変良いことです。)

 ところで私は、中学生の頃から格闘技が好きで、一時は柔道や空手の道場に通ったりと結構「はまった」ものでしたが。それから30年以上、ボクシングやキックボクシングなど格闘技観戦は一貫した趣味の一つです。
 「マニア」として言わせてもらえば、ブアカオー戦の判定が3-0というのは、あからさまな「魔裟斗贔屓」で「本物」の価値を落とすものでしたし、K1は「立ち技最強」を謳っていますが、目突きや金的以外の技(ヒジ打ち、「首相撲からのヒザ蹴り」など)を広く認めた「ムエタイ」ルールこそが立ち技最強に相応しく、その点は誇大広告となっているということです。

 格闘技と言えば、「総合」の方も語らなければならないのですが、そこまで突っ込んでいくのは、このブログの目的から「リングアウト」してしまいますので、この辺で試合終了とさせて頂きます。