鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

八幡川源流を訪ねて(9)源流

2024-02-02 | 源流を訪ねて

八幡川上流の小田代に来ました。

 

道路から八幡川上流を見たものです。中流部は水が流れていなかったのに、上流部のここは流れています。

 

河床に下りました。

 

清流が流れる八幡川上流部。源流は近いです。

 

右岸側に小田代の供養塚があります。

 

山川石でできた供養塚。永禄(1558~1570年)の頃、家内の息災や村人の安全を守るために建てたものと考えられています。

山川石は指宿市山川で採れる石で、山川で多く見られます。

 

指宿スカイラインの近くに来ました。源流はこの先です。

 

この先が川ですが、藪に覆われています。

 

アオキの実がなっていました。

 

藪をかき分けて進むと、湧水が見えます。

 

八幡川源流の湧水。これが八幡川になるのです。

源流の最初の湧水にたどり着くのは、珍しいことです。

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八幡川源流を訪ねて(8)グリーンファーム

2024-01-31 | 源流を訪ねて

二重橋から上流へ行くと、八幡川右岸側にグリーンファームがあります。

 

江戸時代、ここには喜入牧があり、馬を放牧していました。牧には馬を追い込んで選別するための、土塁に囲まれた苙(おろ)がありました。手前は苙の入口です。

 

喜入牧では、年に1~2回、牧の馬を苙に入れ、若駒(若い馬)を選別していました。

 

向こうに小さな苙があります。

苙が、当時のまま残っているのは全国でも珍しいそうです。

 

小さな苙の入口。大きな苙から小さな苙へ、順次追い込んでいきました。

 

内部。

馬追は地域の一大イベントで、肝付家出身の小松帯刀も、観覧したことを自分の日記に書いているそうです。

 

隣に池が二つあり、八幡川右岸の支流になります。

 

上の池。馬の水飲み場だったのでしょうか。

上流(向こう)は水が流れておらず、下流は流れているので、池から湧水しています。ここも八幡川源流の一つです。

 

下の池と桁橋を上流から見たものです。

 

喜び入る展望所。喜入だから喜び入るです。

 

鐘があります。

 

グリーンファーム、錦江湾、大隅半島を望む。八幡川は左側、苙は右の広場の向こうにあります。

 

レストランと物産館があります。

 

喜入名物、豊祭そば(960円)をいただきました。サバを焼いて出汁をとったそばで、サバの風味がおいしいです。

次回で源流へ行きます。

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八幡川源流を訪ねて(7)石橋

2024-01-30 | 源流を訪ねて

南方神社から八幡川へ戻り、上流へ行きます。

 

八幡川左岸の支流に架かる桁橋を、右岸から見たものです。

 

桁橋の内部。手前(上流)はコンクリートです。

 

上流に玉繁寺橋があります。

 

下流から見た玉繁寺橋。

 橋長:3.6m

 幅員:3.7m

 架設年代:昭和7年

 

アーチ部。

 

上流の玉繁寺の滝です。水は流れていませんでした。

 

以前撮影した玉繁寺の滝です。

 

八幡川本流を上流へ行くと、一倉小学校の近くに二重(ふたえ)橋があります。ここは中流域ですが、渇水期のため水は流れていません。

 

左岸より見る。現役の石橋です。

 

下流から見た二重橋。

 橋長:7.95m

 幅員:2.7m

 架設年代:明治44年8月

 

右岸部。

完成した時は、紋付き袴を着た人が踊り、子供たちにお菓子がふるまわれて、お祝いがあったそうです。

 

河床の甌穴。足跡に似ています。

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八幡川源流を訪ねて(6)南方神社

2024-01-26 | 源流を訪ねて

肝付家墓地から山側へ上がると南方神社があります。

 

鳥居です。

 

杉並木の参道を進みます。

 

坂の上に社殿が見えてきました。

 

参道のマンリョウです。

 

南方神社社殿。

 

喜入旧麓で「ゆずの葉ゆれて」という映画のロケが行われ、南方神社でもありました。そのシーンが展示されています。

 

空洞化した木。御神木だったようです。

 

夫婦石です。

 

社殿の前の御神木のクスノキです。

 

下部。

 

社殿の裏のクスノキの巨木。根元が空洞化しており、中に何か祀られています。

 

空洞の中です。

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八幡川源流を訪ねて(5)肝付家墓地

2024-01-24 | 源流を訪ねて

前回の香梅ヶ渕の左岸に肝付家墓地があります。

 

坂の左に5段の墓地があります。肝付家は1595年以降、270年に渡って喜入を治めてきた一族です。

肝付家12代のうち、3代目から12代目までの領主や一族の墓があります。

 

1段目の墓地。宝篋印塔や五輪塔などの墓が並んでいます。

幕末に活躍した島津家の家老小松帯刀は、領主肝付兼善の三男として生まれ、子供のころの名を肝付尚五郎といいました。その後、小松家に養子に行きました。

 

2段目は、菩提寺であった玉繁寺歴代住職の墓です。墓地の隣に玉繁寺がありましたが、廃仏毀釈で廃寺になりました。

 

3段目の墓地。

 

五輪塔の墓です。

 

4段目の墓地。

 

1709年に建てられた首なし地蔵菩薩像です。

 

隣には、立派な五輪塔が並んでいます。

 

美しい装飾が施されています。

 

最上段の墓地。

 

後ろに、やや小ぶりな墓が3つあります。

 

上に像が施され、美しい墓です。文化十年(1813年)の文字がはっきり残っています。

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八幡川源流を訪ねて(4)香梅ヶ渕

2024-01-22 | 源流を訪ねて

前回の喜入旧麓から、八幡川上流の香梅ヶ渕(こべがふち)へ行きます。

 

ここをまっすぐ進みます。

 

香梅ヶ渕に着きました。

 

渕の下流です。

 

青く澄み切った香梅ヶ渕。八幡川のハイライトといっていいでしょう。

 

ここには悲しい伝説があります。

昔、領主が家臣や侍女たちと花見の宴を開きました。侍女の香梅(こべ)は給仕役をしていましたが、領主の前を退こうとしたとき、香梅の帯が擦れ合い異様な音がしました。他の侍女たちは、美しく領主の寵愛を受けていた香梅をねたんでいて、この音を不躾な「おなら」であるとささやき、領主の顔色が変わりました。

 

家臣の一人が梅香を助けようと、「この清流に盃を投ぜよ。下流に流れれば、音は衣擦れであり、潔白が証明されるだろう」と叫びました。梅香は盃を渕に投げましたが、盃は上流へ流れていき、絶望した梅香は渕に身を投げ、戻ることはありませんでした。

 

渕の上流側。人々はいつしか、この渕のことを香梅ヶ渕と呼ぶようになりました。

 

上流から見た渕。

 

渕の上流に滝があります。

 

滝の近景。

 

別のところで見かけたロウバイ(蝋梅)です。

 

蝋細工のような質感があり、いい香りがします。

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八幡川源流を訪ねて(3)喜入旧麓

2024-01-20 | 源流を訪ねて

前回の宮坂頭首工付近の八幡川左岸側に、喜入旧麓(もとふもと)があるので訪ねました。

 

旧麓の田の神です。

 

右手メシゲ、左手にスリコギを持っています。1736年、現在の位置に移されました。

 

ふれあい広場の水車です。

 

日本遺産に選定されている旧麓の通りです。

 

牧瀬家の武家門。鹿児島市の重要景観建造物です。

 

石柱の門。

 

水路に架かる桁橋。水路には普段清流が流れていますが、頭首工(堰)の工事のためか、流れていませんでした。

 

竜の像がありました。

 

後ろの山は給黎(きいれ)城跡です。給黎氏が約400年治めました。

 

石柱の門。

 

立派なイヌマキがあります。

 

白梅が咲いていました。

 

上流に、満開の桜も咲いていました。今年初見です。

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八幡川源流を訪ねて(2)

2024-01-18 | 源流を訪ねて

JR線の鉄橋から八幡川を上流へ行きます。

 

仮屋崎橋から下流を望む。左奥に桜島が見えます。

 

右が八幡川本流、左が支流です。いったん、支流を遡ります。

 

スミレが咲いていました。春の気配はそこまでです。

 

支流の水門。

 

支流を横断する農業用水の水路橋。

 

支流沿いには桜並木があり、花のころはきれいだそうです。

 

八幡川本流に戻り、大正橋から上流を望む。上流に宮坂頭首工(堰)が見えます。

 

宮坂頭首工。工事中でした。

 

工事中の宮坂頭首工です。

 

頭首工の下流です。向こう側(左岸)が喜入旧麓(もとふもと)で、次回訪ねます。

 

頭首工の上流側。

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八幡川源流を訪ねて(1)

2024-01-16 | 源流を訪ねて

八幡川は、鹿児島市喜入町の山側(知覧町との境界付近)を源流とし、喜入中心部の錦江湾に注ぐ小さな川です。

川沿いの風景や史跡などを見ていきます。

 

左岸から河口を望む。向こうは大隅半島の高隈山です。

 

河口の左岸側に喜入石油備蓄基地があります。

 

河口の右岸側にある喜入新港です。

 

港から見た石油備蓄基地。

 

河口の右岸側に、鹿児島ユナイテッドFCのサッカー場があります。練習しており、サポーターが応援していました。

 

国道226号の喜入橋から河口を望む。正面に高隈山が見えます。

 

喜入橋右岸からサッカー場を望む。

 

喜入橋から上流を望む。

 

さらに上流の橋から上流を見たもので、喜入の中心地です。

 

野元橋から下流を望む。喜入郊外を流れる八幡川です。

 

JR指宿枕崎線の鉄橋です。この付近までは平野部を流れるゆったりした流れです。

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伊作川源流を訪ねて(4)

2018-10-30 | 源流を訪ねて

水神の碑から上流へ行きます。

 

乙女月の県道横に、がっくい井戸があります。

 

がっくい井戸。昔、殿様が休んだ時、乙女が汲んだ井戸水があまりにもおいしく、殿様は満足したそうです。

 

そば茶屋「吹上庵」から川のほうへ行くと、大蛇ケ淵の看板があります。ここから川へ下りますが、最近通る人はいないようで、道は荒れています。

男岩・女岩に参拝すると子宝に恵まれるそうです。

 

男岩と大蛇ケ淵が見えてきました。

 

大蛇ケ淵。大蛇が住むという伝説があるそうです。

 

右岸にそびえるのが男岩です。

 

男岩の向かいにある岩。これが女岩でしょうか。

 

それとも、男岩の下流右岸にあるこの岩が女岩でしょうか。

 

新赤仁田橋から上流を望む。

 

前の写真の旧道の橋から上流を望む。稲刈り作業中でした。

 

さらに上流へ行くと、ボックスの橋があります。

 

前の橋から上流を望む。

 

さらに進むと、棚田があります。伊作川は棚田の向こうを流れています。

 

上の道から上与倉の棚田を見たものです。棚田の上流の谷が伊作川源流です。

下の道へ下ります。

 

下から見た上与倉の棚田。

 

さらに進んだところから見る。

 

棚田の横を流れる伊作川。

 

最上段の棚田を横から見たものです。

 

上から見た棚田。

 

棚田の少し上流の伊作川です。

これ以上遡上するのが難しくなりました。伊作川源流の旅はここまでとします。

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