鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

八幡川源流を訪ねて(8)グリーンファーム

2024-01-31 | 源流を訪ねて

二重橋から上流へ行くと、八幡川右岸側にグリーンファームがあります。

 

江戸時代、ここには喜入牧があり、馬を放牧していました。牧には馬を追い込んで選別するための、土塁に囲まれた苙(おろ)がありました。手前は苙の入口です。

 

喜入牧では、年に1~2回、牧の馬を苙に入れ、若駒(若い馬)を選別していました。

 

向こうに小さな苙があります。

苙が、当時のまま残っているのは全国でも珍しいそうです。

 

小さな苙の入口。大きな苙から小さな苙へ、順次追い込んでいきました。

 

内部。

馬追は地域の一大イベントで、肝付家出身の小松帯刀も、観覧したことを自分の日記に書いているそうです。

 

隣に池が二つあり、八幡川右岸の支流になります。

 

上の池。馬の水飲み場だったのでしょうか。

上流(向こう)は水が流れておらず、下流は流れているので、池から湧水しています。ここも八幡川源流の一つです。

 

下の池と桁橋を上流から見たものです。

 

喜び入る展望所。喜入だから喜び入るです。

 

鐘があります。

 

グリーンファーム、錦江湾、大隅半島を望む。八幡川は左側、苙は右の広場の向こうにあります。

 

レストランと物産館があります。

 

喜入名物、豊祭そば(960円)をいただきました。サバを焼いて出汁をとったそばで、サバの風味がおいしいです。

次回で源流へ行きます。

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八幡川源流を訪ねて(7)石橋

2024-01-30 | 源流を訪ねて

南方神社から八幡川へ戻り、上流へ行きます。

 

八幡川左岸の支流に架かる桁橋を、右岸から見たものです。

 

桁橋の内部。手前(上流)はコンクリートです。

 

上流に玉繁寺橋があります。

 

下流から見た玉繁寺橋。

 橋長:3.6m

 幅員:3.7m

 架設年代:昭和7年

 

アーチ部。

 

上流の玉繁寺の滝です。水は流れていませんでした。

 

以前撮影した玉繁寺の滝です。

 

八幡川本流を上流へ行くと、一倉小学校の近くに二重(ふたえ)橋があります。ここは中流域ですが、渇水期のため水は流れていません。

 

左岸より見る。現役の石橋です。

 

下流から見た二重橋。

 橋長:7.95m

 幅員:2.7m

 架設年代:明治44年8月

 

右岸部。

完成した時は、紋付き袴を着た人が踊り、子供たちにお菓子がふるまわれて、お祝いがあったそうです。

 

河床の甌穴。足跡に似ています。

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吉野公園の梅とスイセン

2024-01-28 | 植物

鹿児島市の吉野公園へ行きました。

 

吉野公園の池と桜島。左の白い枠はイルミネーションです。

 

なごみの庭の斜面に梅園があります。

 

紅梅は5分咲でした。

 

開運という八重の紅梅です。

 

白梅は3分咲でした。これは咲いている方です。

 

梅園の下の斜面にスイセンがあります。

 

スイセンは見ごろでした。

 

いい香りのスイセン。

 

河津桜は1~2分咲でした。満開の時はカメラマンが多いです。

 

なごみの庭の池。周囲が梅園です。

 

池のほとりに流木アートがありました。魚と鷲です。

 

展望台から桜島を望む。

 

北岳には雪が残っていました。

(撮影日:1月27日)

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八幡川源流を訪ねて(6)南方神社

2024-01-26 | 源流を訪ねて

肝付家墓地から山側へ上がると南方神社があります。

 

鳥居です。

 

杉並木の参道を進みます。

 

坂の上に社殿が見えてきました。

 

参道のマンリョウです。

 

南方神社社殿。

 

喜入旧麓で「ゆずの葉ゆれて」という映画のロケが行われ、南方神社でもありました。そのシーンが展示されています。

 

空洞化した木。御神木だったようです。

 

夫婦石です。

 

社殿の前の御神木のクスノキです。

 

下部。

 

社殿の裏のクスノキの巨木。根元が空洞化しており、中に何か祀られています。

 

空洞の中です。

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八幡川源流を訪ねて(5)肝付家墓地

2024-01-24 | 源流を訪ねて

前回の香梅ヶ渕の左岸に肝付家墓地があります。

 

坂の左に5段の墓地があります。肝付家は1595年以降、270年に渡って喜入を治めてきた一族です。

肝付家12代のうち、3代目から12代目までの領主や一族の墓があります。

 

1段目の墓地。宝篋印塔や五輪塔などの墓が並んでいます。

幕末に活躍した島津家の家老小松帯刀は、領主肝付兼善の三男として生まれ、子供のころの名を肝付尚五郎といいました。その後、小松家に養子に行きました。

 

2段目は、菩提寺であった玉繁寺歴代住職の墓です。墓地の隣に玉繁寺がありましたが、廃仏毀釈で廃寺になりました。

 

3段目の墓地。

 

五輪塔の墓です。

 

4段目の墓地。

 

1709年に建てられた首なし地蔵菩薩像です。

 

隣には、立派な五輪塔が並んでいます。

 

美しい装飾が施されています。

 

最上段の墓地。

 

後ろに、やや小ぶりな墓が3つあります。

 

上に像が施され、美しい墓です。文化十年(1813年)の文字がはっきり残っています。

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八幡川源流を訪ねて(4)香梅ヶ渕

2024-01-22 | 源流を訪ねて

前回の喜入旧麓から、八幡川上流の香梅ヶ渕(こべがふち)へ行きます。

 

ここをまっすぐ進みます。

 

香梅ヶ渕に着きました。

 

渕の下流です。

 

青く澄み切った香梅ヶ渕。八幡川のハイライトといっていいでしょう。

 

ここには悲しい伝説があります。

昔、領主が家臣や侍女たちと花見の宴を開きました。侍女の香梅(こべ)は給仕役をしていましたが、領主の前を退こうとしたとき、香梅の帯が擦れ合い異様な音がしました。他の侍女たちは、美しく領主の寵愛を受けていた香梅をねたんでいて、この音を不躾な「おなら」であるとささやき、領主の顔色が変わりました。

 

家臣の一人が梅香を助けようと、「この清流に盃を投ぜよ。下流に流れれば、音は衣擦れであり、潔白が証明されるだろう」と叫びました。梅香は盃を渕に投げましたが、盃は上流へ流れていき、絶望した梅香は渕に身を投げ、戻ることはありませんでした。

 

渕の上流側。人々はいつしか、この渕のことを香梅ヶ渕と呼ぶようになりました。

 

上流から見た渕。

 

渕の上流に滝があります。

 

滝の近景。

 

別のところで見かけたロウバイ(蝋梅)です。

 

蝋細工のような質感があり、いい香りがします。

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八幡川源流を訪ねて(3)喜入旧麓

2024-01-20 | 源流を訪ねて

前回の宮坂頭首工付近の八幡川左岸側に、喜入旧麓(もとふもと)があるので訪ねました。

 

旧麓の田の神です。

 

右手メシゲ、左手にスリコギを持っています。1736年、現在の位置に移されました。

 

ふれあい広場の水車です。

 

日本遺産に選定されている旧麓の通りです。

 

牧瀬家の武家門。鹿児島市の重要景観建造物です。

 

石柱の門。

 

水路に架かる桁橋。水路には普段清流が流れていますが、頭首工(堰)の工事のためか、流れていませんでした。

 

竜の像がありました。

 

後ろの山は給黎(きいれ)城跡です。給黎氏が約400年治めました。

 

石柱の門。

 

立派なイヌマキがあります。

 

白梅が咲いていました。

 

上流に、満開の桜も咲いていました。今年初見です。

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八幡川源流を訪ねて(2)

2024-01-18 | 源流を訪ねて

JR線の鉄橋から八幡川を上流へ行きます。

 

仮屋崎橋から下流を望む。左奥に桜島が見えます。

 

右が八幡川本流、左が支流です。いったん、支流を遡ります。

 

スミレが咲いていました。春の気配はそこまでです。

 

支流の水門。

 

支流を横断する農業用水の水路橋。

 

支流沿いには桜並木があり、花のころはきれいだそうです。

 

八幡川本流に戻り、大正橋から上流を望む。上流に宮坂頭首工(堰)が見えます。

 

宮坂頭首工。工事中でした。

 

工事中の宮坂頭首工です。

 

頭首工の下流です。向こう側(左岸)が喜入旧麓(もとふもと)で、次回訪ねます。

 

頭首工の上流側。

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八幡川源流を訪ねて(1)

2024-01-16 | 源流を訪ねて

八幡川は、鹿児島市喜入町の山側(知覧町との境界付近)を源流とし、喜入中心部の錦江湾に注ぐ小さな川です。

川沿いの風景や史跡などを見ていきます。

 

左岸から河口を望む。向こうは大隅半島の高隈山です。

 

河口の左岸側に喜入石油備蓄基地があります。

 

河口の右岸側にある喜入新港です。

 

港から見た石油備蓄基地。

 

河口の右岸側に、鹿児島ユナイテッドFCのサッカー場があります。練習しており、サポーターが応援していました。

 

国道226号の喜入橋から河口を望む。正面に高隈山が見えます。

 

喜入橋右岸からサッカー場を望む。

 

喜入橋から上流を望む。

 

さらに上流の橋から上流を見たもので、喜入の中心地です。

 

野元橋から下流を望む。喜入郊外を流れる八幡川です。

 

JR指宿枕崎線の鉄橋です。この付近までは平野部を流れるゆったりした流れです。

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山崎上の田の神他

2024-01-15 | 田の神

さつま町の田の神を2体紹介します。

 

山崎麓にある山崎上の田の神です。

 

正面より見る。

 

右手にメシゲを持ち、左手は何かを持っていた穴があります。

1793年の建立ですが、ほとんど風化していません。

 

端正な顔立ちです。

 

田園風景を眺めています。

 

角郷(すみごう)の田の神です。

 

石の上の座像です。

 

本物のワラヅトを下げています。

 

大きなシキを被り、顔は風化しています。

 

ワラヅトには里芋が供えられています。

 

後ろ姿。左奥が、前回紹介した宮之城線の腕木式信号機です。

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