鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

芹ヶ野の田の神他

2024-06-08 | 田の神

いちき串木野市の田の神を二つ紹介します。

 

芹ヶ野の道路脇に石造物があります。

 

正面に回ると、一石双体の田の神です。

 

顔はわかりますが、手足や胴体ははっきりしません。こんな田の神は珍しいです。

男女ペアかどうかもわかりません。

 

右の田の神。こちらが女性らしく見えますが、どうでしょうか。

 

左の田の神。

 

後ろ姿。

 

薩摩山にある田の神です。国道3号横の川の左岸にあります。

 

こちらも一石双体の田の神です。建立は大正13年です。

 

男性はメシゲとお椀を持っています。

 

女性は手振錫杖(神楽で使う鈴のように音がでるもの)を持っています。

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一石双体の田の神

2024-05-18 | 田の神

いちき串木野市の一石双体の田の神を3つ紹介します。

一石双体の田の神というのは、一つの石に二つの田の神が彫られているもので、串木野と川内に多いです。

 

 鏑楠(てきなん)の一石双体(並立)の田の神です。

 

小高いところで、周囲に田んぼはありません。

 

右が男性、左が女性です。1842年の建立です。

 

男性はメシゲとお椀を持っています。

 

女性は手振錫杖(神楽で使う鈴のように音がでるもの)を持っています。

 

南方神社に並立鳥居があります。

 

鳥居の前に、福薗の田の神があります。1862年の建立です。

 

男性はメシゲとお椀を持っています。

 

女性は手振錫杖を持っています。

 

河内の田の神です。

 

左が男性、右が女性です。

 

男性は大きなメシゲを抱えており、女性は笏を持っています。建立は1860年です。

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庄込の田の神と石橋

2024-04-25 | 田の神

薩摩川内市中村町庄込の田の神と石橋を紹介します。

 

庄込集落の道路脇に田の神があります。

 

他の碑と並んでいます。

 

耕地整理記念碑の左が田の神、右が六地蔵塔です。

 

大きな三角形の石に彫られた浮彫りの田の神です。

 

右手にメシゲ、左手に扇子を持っています。

 

顔は風化しています。

 

六地蔵塔です。

 

田の神(右奥)の前の第三玉田橋を左岸から見たものです。

 

上流より見る。

 

上流は拡幅されています。

 

下流側。

 橋長:3.3m

 幅員:4.0m

 架設年代:昭和34年

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和田の田の神他

2024-04-08 | 田の神

薩摩川内市の田の神を3体紹介します。

 

樋脇町市比野の和田の田の神です。向こうは市比野小学校。

 

正面より見る。浮き彫りの田の神です。

 

蓮台に座った仏像の形をした田の神です。

 

顔も仏像です。

 

小学校の土手のクスノキと、右奥は丸山です。

 

中村町の飯母の田の神です。斜面の中腹にあります。

 

正面より見る。

 

左手にメシゲ、右手に小槌を持っています。袖が立派です。

 

ほほ紅を塗っています。

 

広い田園風景を眺めています。

 

近くにある飯母の田の神Ⅱです。

 

正面より見る。

 

こけしのようなシンプルな形ですが、田の神だそうです。

 

目らしきものがあります。

 

田園風景を眺めています。

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下門の田の神と牛馬神

2024-03-02 | 田の神

指宿市池田下門の田の神と牛馬神を紹介します。

 

下門公民館です。

 

踊る猿の絵があります。子供たちが猿に扮して踊る、下門猿の子踊りという伝統芸能があるそうです。

 

庭に石造物が並んでいます。後ろの山はカルデラ壁の鬼門平。

 

右から見る。

 

右の石造物から見て行きます。これは風化してはっきりしませんが田の神です。

 

顔が少し残っており、左手にスリコギのようなものを持っています。

 

地蔵の形の田の神。

 

右手にメシゲを持っています。

 

山川石の牛馬神です。牛が線刻で彫られています。

 

浮き彫りの牛馬神。これも牛でしょうか。

 

馬が線刻で彫られた牛馬神。

 

左の石塔です。

 

蓮台に座った仏像が、線刻で彫られています。

コメント欄は閉じています。

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成川の田の神

2024-02-26 | 田の神

指宿市山川成川の田の神を紹介します。

 

川の右岸の石垣の所にあります。

 

石垣の奥に2体の田の神があります。

この田の神は、1771年に成川下原の二才中が造立しました。

 

山川石でできた田の神です。山川石は、少し黄色味がかっているのが特徴です。

 

左の田の神。短い上着にタスキをかけ、袴をはいた田仕事姿の田の神です。

 

右手にメシゲ、左手に団子のようなものを持っています。

 

きりりとした表情で、頭のシキの一部は欠けています。

 

右の田の神。これも田仕事姿です。

 

右手にメシゲを持っています。

 

表情が少し残っています。

成川の開田事業の時の守護神として建てられた、と考えられています。

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火野さんが訪ねた田のかんさあ

2024-02-18 | 田の神

火野正平さんが、視聴者の心の風景を自転車で訪ねる「こころ旅」という番組があります。

いちき串木野市の田の神を訪ねた回の再放送がありました。

 

門前にある門前の田の神です。向こうは南九州自動車道。

火野さんは、地元の人に聞いてここへやって来ました。

 

道路より見る。手紙をくれたのは、福岡県の小学6年生の女の子です。

手紙には「私の心の風景は、鹿児島県いちき串木野市の田のかんさあです。田のかんさあというのは、田んぼの神様という意味です」と綴られていました。

 

神官型の田の神で、笏を持っています。頭は破損してコンクリートで付け替えられています。

祖父母の家が近くにあり、女の子は犬の散歩でここを通っていたそうです。

 

田の神には顔がないため、いつも怖いと思って通っていました。少し不気味ではあります。

 

おじいさんが亡くなった時、皆が泣くので自分も悲しくなって、犬とここを通りました。その時、怖いと思っていた田の神が、笑っているように見えたそうです。

そういえば、首をかしげて笑っているようにも見えます。

 

後ろ姿。帰って、おばあさんにその話をすると「そんなはずはないがね」と言われました。

小学生なのに、田の神に興味を持ち心の風景と思えること、おじいさんを想う優しい気持ち、田の神が笑って見えるという想像力の豊かさ、などに感心しました。

 

近くを流れる大里川で、堰があります。

 

魚道です。

 

右岸から見た堰。

 

堰から落ちる水のカーテンと泳ぐカモ。

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須杭の田の神他

2024-02-06 | 田の神

さつま町の田の神を3体紹介します。

 

国道267号の脇にある須杭の田の神です。

 

大きなシキを被っており、ワラヅトが架けられています。

 

顔は風化し、右に安永五年(1776年)と刻まれています。

 

広い田園風景を眺めています。

 

大畝町の田の神3です。

 

建立は昭和63年と新しいです。

 

右手にメシゲを持っています。

 

大きなシキを被っています。

 

後ろ姿。

 

国道267号の脇にある船木の田の神です。

 

正面より見る。

 

新しい田の神です。右手にメシゲ、左手にお椀を持っています。

 

西郷さんに似ています。

 

田園風景を眺めています。

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山崎上の田の神他

2024-01-15 | 田の神

さつま町の田の神を2体紹介します。

 

山崎麓にある山崎上の田の神です。

 

正面より見る。

 

右手にメシゲを持ち、左手は何かを持っていた穴があります。

1793年の建立ですが、ほとんど風化していません。

 

端正な顔立ちです。

 

田園風景を眺めています。

 

角郷(すみごう)の田の神です。

 

石の上の座像です。

 

本物のワラヅトを下げています。

 

大きなシキを被り、顔は風化しています。

 

ワラヅトには里芋が供えられています。

 

後ろ姿。左奥が、前回紹介した宮之城線の腕木式信号機です。

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宮脇の田の神他

2024-01-04 | 田の神

薩摩川内市祁答院町は田の神が多いところです。三たび、祁答院の田の神を紹介します。

 

宮脇の田の神です。

 

浮き彫りの田の神です。

 

右手にメシゲを持っています。

 

大きなシキを被っています。表情は、描かなければはっきりしないでしょう。

 

田園風景や集落を眺めています。

 

上門の田の神です。田んぼの脇の巨石の上にあります。

 

大きなシキを被った座像です。

 

引き締まった顔で、右手にメシゲを持っています。袖が立派です。

 

轟の田の神です。

 

シンプルな形の立像です。

 

表情はありません。

 

田んぼと反対を見ています。

 

楠原の田の神です。

 

田の神には見えませんが、田の神だそうです。

 

顔はよくわかりません。右に文化四年(1807年)の文字が見えます。

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