鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

高田石切場

2022-09-30 | 風景

前回の南九州市川辺町の「たかたの命水」の近くにある高田石切場を紹介します。

 

道路から細い道を入って行きます。

 

正面に垂直の岩壁が現れました。

この石切場は、文化文政(1804~1830年)から昭和にかけて切り出されてきました。

 

前の写真の右です。岩は高田石といい、鹿児島で石橋に多く使われている溶結凝灰岩です。

 

古代の神殿のような石切場。

軟らかくて加工しやすい反面、風雨にさらされると硬くなる性質があり、墓石などに用いられてきたそうです。

 

洞窟状に掘られています。

 

階段状の洞窟内部。

 

ナイフで切ったようにきれいに切られています。

 

斜めに切り出されたところもあります。

この様にきれいに、また変わった形で切り出された石切場は他に知りません。

 

数字(?)が彫られています。

 

石塔があります。

 

道路を挟んだ反対側に川があり、河床に高田石が露出しています。

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たかたの命水

2022-09-28 | 水辺の風景

前回の南九州市川辺町の高田磨崖仏の隣にある「たかたの命水」を紹介します。

 

水汲み場です。小屋があり、電気も引かれています。

 

水汲み場内部。

 

2か所から水が出ています。この水は近くの高田石の石切場から湧いている地下水だそうです。

 

管理費もかかるでしょうが、無料で汲むことができます(任意で心付けは置く)。

 

立派な高田石の洗い場があり、ここでも水を汲むことができます。

 

石のオブジェ。

 

水汲み場の上流の流れです。

 

下流に池があり、鯉が泳いでいました。

次回は石切場へ行きます。

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高田磨崖仏

2022-09-26 | 史跡

南九州市川辺町の高田磨崖仏を訪ねました。

 

高田小学校前の道路を南へ行くと、道路脇の岩壁に高田磨崖仏があります。

 

案内板。

 

屏風状の岩に彫られています。

これらの磨崖仏は、1678年に鹿児島の久保田大右衛門によって、また1711年に頴娃の七兵衛によって彫刻されました。

 

向かって右の3体。廃仏毀釈を逃れ、完全な形で残っています。

 

穏やかな表情の聖観音座像。

 

阿弥陀如来坐像。

 

蓮華台座の上の薬師如来坐像。

 

俵に乗った大黒天立像。

 

武神の毘沙門天立像。

 

天照大神宮立像。

ここには、いろいろな神様が彫られており、御利益がありそうです。

 

磨崖仏の前の水路を流れて落ちる水。

この付近は水が豊富で、隣に「たかたの命水」があるので訪ねます。

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吹上浜

2022-09-24 | 水辺の風景

日置市吹上町の吹上浜へ行きました。

 

吹上砂丘の松林。

 

ここで、市川修一さんと増元るみ子さんが北朝鮮に拉致されました。今年は北朝鮮が拉致を認めてから20年です。

 

砂丘に上ります。向こうに海が見えます。

 

砂丘の上から北を望む。

 

南を望む。吹上砂丘は日本三大砂丘の一つで、全長45キロメートルです。

 

砂丘に、ハマゴウ(浜栲、シソ科)の群落があります。

 

ハマゴウの花です。果実を天日干しして乾燥させたものは、鎮痛剤などになるそうです。

 

浜に下りました。波打ち際から北を望む。

 

沖を望む。小さな島は久多島です。

 

南を望む。

 

中央の形のいい山は野間岳です。

 

砂浜の貝殻。

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正円池他

2022-09-22 | 水辺の風景

日置市吹上町の正円池へ行きました。

 

海側から見た正円池。

ここはホテイアオイで有名です。6~7月が最盛期で9月にも咲くので見に来ましたが、全くなくなっていました。

 

以前撮影した、同じ場所から見たホテイアオイです。

 

木橋があります。

 

木橋から見た池。

 

反対側。ここのホテイアオイも全くなくなっていました。生態系に変化があったのでしょうか。

 

池の奥(海と反対側)を望む。

 

正円池の北にある亀原池です。ここにもホテイアオイはありません。

 

池のほとりの広場。

 

広場にトケイソウが植えられています。

 

トケイソウです。

 

まだ青いトケイソウの実。熟すと中にジュースと種があり、スプーンで飲みます。

 

吹上高校前の薩摩湖です。これらの池は、吹上砂丘によって陸側に形成されたものです。

 

池に生えている木。

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藤元小学校跡

2022-09-20 | 風景

前回の日置市吹上町の上与倉の棚田から、県道谷山伊作線へ出て吹上へ向かうと、県道脇に藤元小学校跡があります。

 

県道から見た藤元小学校跡。

 

白い2階建ての木造校舎です。

 

校舎の前の庭。

 

正面玄関。

 

レトロな雰囲気の校舎ですが、かなり老朽化して荒れています。現在活用しているようには見えません。

管理すれば、映画のロケなどに使えそうですが、経費もかかるのでしょう。

 

2階への階段。このまま朽ちていくのでしょうか。

 

藤元小学校跡の碑。明治14年開校、昭和60年閉校です。

 

隣には藤元中学校跡の碑もあります。中学校は県道を挟んで反対側にありましたが、昭和53年、吹上中学校へ統合されました。

 

庭のイチョウです。

 

銀杏の実はほとんど落ちていましたが、少し残っていました。

 

校庭は校舎(東屋の左の屋根)の上の段にあります。

 

ミニチュアダックスフンドのベンチ。

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上与倉の棚田とヒガンバナ

2022-09-18 | 風景

日置市吹上町の上与倉の棚田へ行きました。県道谷山伊作線を吹上へ向かい、伊作峠を越えて左へ行くとあります。

 

近くの道路から見下ろした上与倉の棚田。

 

下から見た棚田。

 

道路脇に写真撮影台があり、そこから写したものです。

 

道路脇の赤いヒガンバナ。八分咲くらいでした。

 

白いヒガンバナもあります。

 

黄色いヒガンバナ。

 

棚田とヒガンバナを眺めながら上へ行きます。

作業している人に聞いたら、ここの棚田は7人で耕作しているそうです。コンバインではなく、掛け干しだそうです。

 

サルスベリの花と棚田。

 

田んぼの畔のヒガンバナ。

 

ここには白いヒガンバナがあります。

 

案山子がありました。

 

最上段の棚田です。

 

上から見た棚田。

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島バナナ

2022-09-16 | 食べ物

種子島から島バナナが送られてきました。

 

まだ青いバナナが2房です。

 

家の中に吊るしておきます。

 

1週間で黄色く熟れてきました。

 

普通のバナナ(上)に比べて、ずいぶん小ぶりのバナナです。

 

まずは生食でいただきます。濃密な甘さのバナナです。

 

他に、庭のオカワカメと一緒にジュースにしていただいています。

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福山のアーチ式水汲み場

2022-09-14 | 史跡

前回の福山の夫婦イチョウから、アーチ式水汲み場へ行きます。

 

宮浦宮から石垣を右にして歩きます。

 

石垣にアーチが見えます。

 

正面から見た石のアーチ。中は水汲み場になっています。

 

アーチ部。

 

水汲み場です。この付近は4mほど井戸を掘ると硫黄が出るので、湧き水を利用したそうです。

 

さらに進むと福山郷地頭仮屋跡の看板があり、ここにもアーチ式水汲み場があります。

薩摩藩は、肥後の石工、岩永三五郎を招いて、福山港の護岸、地頭仮屋の石垣、アーチ式水汲み場の工事をさせました。

 

正面より見る。岩永三五郎はその腕前を買われ、その後甲突川五石橋を架けました。

 

アーチ部。

 

ここは水量が少ないです。

 

御仮屋跡へ行きます。福山小学校跡です。

 

御仮屋跡。ここに福山小学校がありました。

 

近くの石壁の家です。

 

福山は黒酢の町です。国道脇に黒酢の壷が並んでいます。

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福山の夫婦イチョウ

2022-09-12 | 巨樹・古木

霧島市福山町の宮浦宮の夫婦イチョウを訪ねました。

 

鳥居の前から見た夫婦イチョウ。

 

宮浦宮社殿。

 

境内から見た夫婦イチョウ。紅葉の頃や、イチョウの葉のじゅうたんの頃はきれいです。

 

向かって左のイチョウ。幹周り7.6m、樹高38.6m。

 

右のイチョウ。幹周り7.55m、樹高38m。ほぼ同じ大きさです。

樹齢はいずれも千年以上という説と、600年位という説があります。

 

左のイチョウの下から見た夫婦イチョウ。

 

左のイチョウの根元。

 

反対より見る。

 

右のイチョウの下から見る。

 

右のイチョウの根元。1791年の大火の傷跡があるそうです。

 

左のイチョウの近くに、イスノキ(ユスノキ)の古木が2本あります。

材質は硬く、木刀の材料になり、示現流の剣術で利用されるそうです。

 

根元。虫こぶという、表面が硬く中が空洞の殻が葉に付き、穴をあけると笛になります。

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