鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

笠利湾

2008-03-31 | 水辺の風景
奄美大島はリアス式海岸で、湾がたくさんありますが、島の北西部は笠利湾で、グローブのように深く入り込んだ湾が4つあります。


一番東にある湾で、赤木名から湾口を眺めたもの。
半島の先端にぽつんとある岩峰が立神。


西から2番目にある赤尾木湾。
写真では大きすぎてよくわかりませんが、この湾は直径3kmの円形をしています。
隕石が落下してできたクレーターとされており、奄美クレーターと呼ばれています。
海岸の砂浜からは鉄の玉が見つかり、近くには星窪という隕石の落下を思わせる集落があるそうです。


奄美クレーターの案内看板。
この写真で、円形の湾だということがわかると思います。
2枚目の写真は、この写真の右にある赤いところから湾奥を撮影したものです。
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ツワ

2008-03-30 | 食べ物
ツワブキの新芽が出る季節になりました。
鹿児島ではツワと呼び、タケノコと並ぶ山菜の代表です。
野山や海岸近くに行くと、いくらでも生えています。
我が家では、庭の隅にツワブキを植えており、晩秋から初冬にかけて黄色い花を楽しみ、春に新芽を味わいます。


我が家の庭で採れたツワ。
皮をむいて(アクで指が真っ黒になる)、一晩水にさらしてアクを抜きます。


食べ方は煮物が一般的ですが、炒め物にしても美味しいです。
これはツワとベーコンの炒め物。
ほんのりとほろ苦さがあり、春を感じる食べ物です。
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オドリコソウ他

2008-03-27 | 植物
植物ネタが続きます。
植物は史跡と違って、その時期に掲載しないと旬を逃しますからね。


オドリコソウ(踊り子草)シソ科
道路脇に群生していました。
薄紫の花が茎に密集して咲いています。


オドリコソウのアップ。
名前の由来は、踊り子が笠をかぶって、並んで踊っている様子から来ています。
植物のネーミングには、オオイヌノフグリ、ママコノシリヌグイなど、かわいそうな名前もありますが、これはきれいな名前です。

 ♪さよならも言えず 泣いている
  私の踊り子よ ああ船が出る・・・

少し古かったですね。


ミドリハコベ(ナデシコ科)
ハート型の5枚の花びらが王冠のように咲いています。
ミドリハコベとコハコベを合わせてハコベと呼ばれ、春の七草の一つ(ハコベラ)になっています。
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ヤマザクラ

2008-03-26 | 植物
鹿児島は今、ヤマザクラが満開です。


緑の山肌に、ぼおっと霞んだように咲いているヤマザクラ(山桜)バラ科
 ♪かすみかくもか あさひににほふ・・・


ソメイヨシノと異なり、葉が一緒に出るのが特徴です。
葉は、やや赤みがかったものと、黄緑色の葉があり、それによって見た感じが異なります。
これは赤みがかった葉で、そのため全体が薄いピンクに見えます。


こちらは黄緑色の葉。


花のアップ。
花びらは、純白といっていい色です。

ソメイヨシノの、やや妖艶な感じに比べて、ヤマザクラは清楚な印象で、われわれ日本人の感性にぴったりくる花です。
散りぎわがいいのも、日本人の心をとらえる要因でしょう。
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イヌガシ他

2008-03-25 | 植物
昨日に続いて、近所の野山で見かけた植物です。


イヌガシ(犬樫)クスノキ科
枝に、小さな花が密集して咲いています。
カシの名前がついていますが、樫の仲間ではありません。
イヌという名前のついた植物は、イヌホウズキ、イヌビワなどたくさんありますが、「良く似ているが本物でない」という意味があるそうです。
でもどうしてイヌなんでしょう。


アオモジ(青文字)クスノキ科
今の時期、山を彩る花に山桜とこのアモモジがあります。
花は、昨日紹介したキブシに似ていますが、キブシのように房状に垂れ下がらず、枝先いっぱいにかたまって咲いています。


ツクシ(土筆)トクサ科
ツクシが田んぼの土手に芽を出すと春を感じます。
ツクシはスギナの胞子体で、やがてスギナが芽を出します。
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キブシ他

2008-03-24 | 植物
自宅は鹿児島市の郊外にあり、近くには山や田畑が広がっています。
そんな中へ、春の花を探しに散策に出かけました。


キブシ(木五倍子)キブシ科
玉のような丸い花が、房状に垂れ下がっています。


キブシの花のアップ。
直径1cm弱の小さな花が、かたまって咲いています。
実は、黒色の染料になるそうです。


ムラサキケマン(紫華鬘)ケシ科
田んぼの脇に咲いていました。
赤紫や青紫の筒状の花が、少し下を向いて咲いています。
華鬘は、仏殿の欄間などの装飾具のことだそうです。


フキノトウ(蕗の薹)キク科
芽が出たばかりのフキノトウは、天ぷらやフキ味噌にして食べると、ほろ苦い味がして、春を感じる食べ物です。
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アンズの花

2008-03-23 | 植物
子供のころ、アンズというのを見たことがなく、「どんな花だろう、どんな実がなるんだろう」と、憧れにも似た気持ちを持っていました。
また、桃源郷などという言葉も浮かびます。

転勤で、アンズのふるさと長野に住みました。
あちこちにアンズの木があり、薄いピンクのきれいな花が咲き、オレンジ色の実がなっているのを見ました。
鹿児島に来てから、自宅の庭にアンズの木を植えました。
毎年きれいな花を咲かせてくれます。


満開に咲いたアンズの花 (杏)バラ科

アンズもウメもサクラもバラ科なんですね。
鹿児島には珍しいので、見に来る人がいます。


花のアップ。

実は、たくさんなる年とあまりならない年がありますが、今年はどうでしょう。
酸っぱいので、そのままは食べられませんが、ジャムやアンズ酒などの加工品として使用します。
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玉林小学校のアコウ

2008-03-21 | 巨樹・古木
昨日紹介した笠沙の海の、片浦漁港の近くに玉林小学校があります。
国道226号線の脇です。
ここに、アコウの名木があると聞いて訪ねました。
最近の小学校は、門を硬く閉ざして入れないところが多いですが、ここの門は開いていたので、写真を撮らせていただきました。


玉林小学校の校庭にあるアコウ。
 幹周り:4m
 樹高:7m
 樹齢:100年以上

このアコウは、大きさはそれほどでもありませんが、形がいいのが特徴です。
傘を広げたようにバランスがよく、日立のコマーシャルに出てくる、「このー木、何の木・・・」の木を小さくしたような形の木です。
夏は、涼しい木陰を作ってくれるでしょう。


根元。
大小の気根が絡み合って、ゴツゴツしています。
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笠沙の海

2008-03-20 | 水辺の風景
昨日紹介した石垣の里大当は、南さつま市の笠沙にありますが、この付近はリアス式海岸で、風光明媚な海岸が広がっています。


大当の集落近くから見た海岸。
小さな漁港があり、奥に島々が点在しています。
漁船が、軽いエンジン音を響かせて港を出入りしていました。


大当から、国道を加世田方面へ少し行くと、片浦漁港のある湾があります。
向こうに、半島のように島々が連なり、波穏やかな湾となり、生簀が浮かんでいます。
空の青と、海の青が島の付近で溶け合っています。
春の陽気を浴びた笠沙の海です。
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石垣の里大当

2008-03-19 | 風景
南さつま市笠沙に、大当という集落がありますが、ここは石垣の里として有名です。


国道脇にある、集落入口の案内の碑。


国道226号線から見た大当集落。
山の麓の斜面に人家がかたまってあります。


人家は、斜面に段を作って建てられていますが、その段が全て自然石の石垣でできています。
その数、百万個といいます。
石の中には、直径1m程度と大きいものもありますが、重機などない時代に全て人力で造ったのでしょう。


集落内の道は、車も入らない狭い道です。
坂の上にある人家に車で行くこともできず、住民の生活は大変でしょう。
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