鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

福岡家の田の神他

2012-05-30 | 田の神

姶良市姶良町の田の神を紹介します。

 

姶良町宮島町の運転試験場前信号の近くにある、福岡家の田の神です。

民家の前の道路脇にあります。もとは、木津志の城の口にあったものです。

 

田の神舞の姿で、しゃがんで両手でメシゲを持っています。

 

顔のアップ。ほとんど風化しておらず、表情がリアルです。

 

隣にある手水鉢も大きくて立派です。

 

姶良町西餅田の高樋公民館の前にある田の神です。

祠の中に4体の田の神が並んでいます。左は水神の碑。

 

向かって右の田の神。右手にメシゲを持っています。

 

右から2番目。表情がユニークです。

 

右から3番目。右手にメシゲ、左手に椀を持っています。

 

左端の田の神。

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新田神社の大クス

2012-05-28 | 巨樹・古木

新田神社前の降来橋を渡り、神社へ行きます。

 

うっそうとした参道の階段を上っていきます。

 

社殿の手前の右側に大クスがあります。

 根回り:13.3m

 幹周り:9.9m

 樹高:20m

 樹齢:650~800年

 

根元。

 

根元は空洞化しています。

 

神社側から見た大クス。

 可愛(え)の山の 楠(くす)の大樹の幹半ば うつろとなれど 広き蔭かな

                                     与謝野鉄幹

与謝野鉄幹・晶子夫婦が新田神社に参拝したとき詠んだ歌です。

 

新田神社社殿。

薩摩国一の宮といわれ、ニニギノミコトを祭る神社です。

 

新田神社の隣に、可愛(えの)山陵があります。

ニニギノミコトの墳墓で、宮内庁直轄です。

 

可愛山陵にあるクスノキ。大きな空洞があります。

 

前のクスノキを反対から見たものです。

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降来橋

2012-05-26 | 石橋

薩摩川内市の新田神社の前にある石橋を紹介します。

 

二の鳥居。向こうに見えるのが新降来橋で、その奥に降来橋があります。

新田神社は、石橋を渡った丘陵の上にあります。

 

新降来橋です。

 

新降来橋の下流側。川は銀杏木川です。

 

神社側から見たもので、手前が降来橋、向こうが新降来橋です。

 

新降来橋の上から降来橋を見る。

 

降来橋の上流側。水は流れていません。

 架設年代:明治25年11月

 

薩摩川内市隈之城の木原橋です。

個人のお宅の武家門の前に架かっています。

 

上流から見た木原橋。

 橋長:3.2m

 幅員:2.12m

 架設年代:不詳

 

下流から見る。

 

下流から見た近景。

次回は、新田神社の大クスを紹介します。

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童話

2012-05-24 | エッセイ

最近、童話を30篇ばかり読んだ。

一房の葡萄(有島武郎)、赤い蝋燭と人魚(小川未明)、ごん狐(新美南吉)、よだかの星(宮沢賢治)、片耳の大鹿(椋鳩十)、岡の家(鈴木三重吉)等等。

すでに読んだことがあるのもあれば、初めて読むのもある。

与謝野晶子、菊池寛、川端康成の童話など、こんな人も童話を書いていたのか、というのもあった。

 

「一房の葡萄」は、友達の絵具を盗み、それが級友にばれて悩む少年を、若い女の先生が優しく、しかも的確に指導する。

窓辺に伸びた葡萄を一房、少年に渡す場面が、この物語を美しく印象深いものにしており、やはり名作童話だと思う。

 

「赤い蝋燭と人魚」は、人魚が絵を描いた赤い蝋燭がお宮に灯って海の安全を守り、全体が幻想的な童話である。

だが、人間が人魚にひどい仕打ちをしたことから、町はさびれ、やがて消えていくという悲しい結末を迎える。

 

「片耳の大鹿」は、屋久島の大自然を舞台にして、人間と野生動物の交流が描かれる。

自分も、屋久島を何回となく縦走し、鹿に出会ったことがあるから、より深く心に入ってくる。

人間と動物の交流といえば、宮沢賢治の「なめとこ山の熊」もそうである。

こちらはもっと切実に、猟師の小十郎と熊との、命のやり取りを描いている。

 

童話は、もとより子供のために書かれた作品であるが、大人が読んでも、子供の頃とは違った感じ方があったり、新しい発見があったりして、たまに読むのもいいものだと思った。

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火山岩頸

2012-05-22 | 風景

鹿児島の火山岩頸(がんけい)を五つ紹介します。

火山岩頸は、火道のマグマが冷えて固まった後、周りの地層が浸食されて残ったものです。このため、尖った山を形成するのが特徴です。

 

指宿市山川の竹山。フラワーパークかごしまから眺めたものです。

海からもよく見え、鹿児島の火山岩頸の中で一番目立つものです。

 

フタコブラクダのような山です。

 

麓から見た竹山(202m)。山頂近くにソテツが生えています。

 

姶良市加治木町の、加治木インターの脇にある蔵王岳(153.7m)。

高速道路からよく見え、これも目立つ山です。

 

日木山川右岸にある田の神と蔵王岳。

 

麓から見た蔵王岳。

 

加治木町木田に三つの山が並んでいますが、右が湯湾岳(160m)です。

別府川右岸から見たものです。

 

麓から見た湯湾岳。裏は採石場です。

 

姶良市姶良町平松の、姶良インターの近くにある片子山(144m)。

 

前の写真の左から見た片子山。

蔵王岳、湯湾岳、片子山の三つは、直線状に並んでおり、断層に沿ってマグマが貫入したと考えられています。

 

姶良町平松の重富小学校正門から見た剣ノ岡(225m)。

 

平松城跡の重富小学校。

島津義弘が帖佐からこの城に移り、加治木に移るまで居館としました。

 

麓から見た剣ノ岡。

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ルリハコベ他

2012-05-20 | 植物

今の季節を彩ってくれる野の花たちです。

 

ルリハコベ(瑠璃はこべ) サクラソウ科

鮮やかな瑠璃色の花です。

 

 

ヒナギキョウ(雛桔梗) キキョウ科

細い茎の上に小さな花が咲いています。目立ちませんが、よく見るとキキョウに似ています。

 

シロバナマンテマ(白花まんてま) ナデシコ科

中~南ヨーロッパ原産の帰化植物で、白い花や、写真のようにピンク色の花があります。

 

トコワツユクサ(常磐露草) ツユクサ科 

葉はツユクサに似ていますが、花は白くて似ていません。

 

ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科

文字通り昼に咲きます。葉は細くて尖っています。

 

ヤブジラミ(藪虱) セリ科

名前の由来は、果実がシラミのように体に着くことから。

 

ヒメジョオン(姫女苑) キク科

北アメリカ原産の帰化植物です。似た花にハルジオンがありますが、ハルジオンが下を向いて咲くのに対し、ヒメジョオンは上を向いて咲きます。

 

ミヤコグサ(都草) マメ科

日当たりのいい草地に、地を這って生育します。

 

これは名前がわかりません。道路脇の荒地に咲いていました。

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ザビエル上陸記念碑と我は海の子の碑

2012-05-18 | 史跡

鹿児島市祇園之洲町にあるザビエル上陸記念碑と、我は海の子の碑を紹介します。

 

稲荷川河口の左岸にある祇園之洲公園です。

石橋記念公園の下流側です。

 

ザビエル上陸記念碑。

フランシスコ・ザビエルは、1549年、マラッカから一行に加わったパウロ・ヤジロウ(鹿児島出身)の案内で祇園之洲に上陸し、日本における布教活動をスタートしました。

 

フランシスコ・ザビエルの像。

 

海側に「我は海の子の碑」があります。

 

作詞者の宮原晃一郎は、明治15年、鹿児島市加治屋町で生まれました。

父の転勤で北海道に移住し、小樽新聞の記者であった明治41年、幼いとき遊んだ錦江湾の天保山海岸を偲んで作詞したものです。

 

歌詞に、「千里寄せくる海の氣を・・・」とあるから、私はこの歌には太平洋をイメージしていました。

 

碑のところから桜島を望む。

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饅頭石

2012-05-16 | 風景

鹿児島市のホームページに、鹿児島市五ケ別府町に饅頭石というのがあると載っていたので訪ねました。

 

県道鹿児島東市来線に饅頭石原というバス停があり、ホームページでもこの近くだと地図にあったので、付近を捜しましたがありません。

 

上伊集院駅から県道鹿児島東市来線を鹿児島方面へ行き、春山口三叉路(右へ行くと春山小学校)を左へ行って200mくらい進むと、右に上っていく坂道があるのでこれを上ります。

頂上付近にカーブミラーがあるので、ここから右の細い道へ行きます。

 

右に上って行く小さな道があるので、ここを上ります。

 

山頂に饅頭石水源地があり、ここに饅頭石があります。

 

水源地のタンクの前に石碑が二つあり、その奥に饅頭石があります。

 

饅頭石です。饅頭の形をしているので、こう呼ばれます。

 

上にはくぼみがあります。

 

くぼみ。

島津家第15代貴久が、この石に腰を下ろし、くぼみに溜まった水でびんのほつれを直したそうです。

この饅頭石、案内板はないし、ホームページの地図は違っているし、探すのに苦労しました。

 

隣にある「島津貴久公休息の地」の碑。

 

上伊集院駅です。昔は饅頭石駅と呼ばれていました。

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光礁

2012-05-14 | 水辺の風景

阿久根市の景勝地、光礁(ひかるぜ)を紹介します。

 

 

阿久根港の隣に戸柱自然公園があり、その下の海岸が光礁です。

沖の島は、阿久根大島。

 

ここの岩は光を発するという言い伝えがあり、阿久根の七不思議に数えられています。

この光は戸柱神社の光明で、これを見たものは幸せになると信じられてきましたが、見たものはほとんどいないそうです。

 

鳥居のある岩礁。

ここには黄金が眠っているといううわさが流れ、鉱脈を探そうとして大金を使ったという話が残されています。

 

与謝野鉄幹の歌碑。

光礁の波と岩とに今日ふれて 清く明るくなる心かな

 

公園から阿久根港の防波堤を望む。

 

海岸には奇岩があります。

槍の先のような岩。

 

防波堤から突き出た岩。

 

岩はチャートといい、放散虫などの生物の遺骸が海底に堆積して出来たものです。

非常に硬く、火打石のように石どうしを打つと火花が出ます。

 

公園にある護国神社。

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宮里の田の神

2012-05-12 | 田の神

薩摩川内市の田の神を5体紹介します。

 

薩摩川内市宮里町にある宮里の田の神です。

4体の田の神が並んでいます。元は、別々の集落にあったものですが、明治末期の耕地整理の際、ここに集めて祭ったものです。

薩摩川内市指定文化財です。

 

右のものから見て行きます。

右手に大きなメシゲ、左手に椀を持っています。

 

一つの石に二つの田の神を彫っている双体像です。

田の神には、単体のほか、このように双体のものも見られます。

 

アップ。

 

大きなシキを被り、右手にメシゲ、左手に椀を持っています。

 

右手にメシゲを持ち、顔には化粧が施されています。

 

田んぼを見つめて建っており、ワラヅトを背負っています。

宮里では、今でも田の神祭りが行われており、ワラヅトに餅を入れ、酒宴が催されるそうです。

 

薩摩川内市水引湯原にある水引湯原の田の神です。

これも双体像です。

 

男女の田の神で、1743年の建立です。

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