鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

感応寺の仁王像と古木

2010-04-30 | 巨樹・古木
出水市野田の感応寺を訪ねました。
野田郷駅の少し北にあります。


参道入口の対の仁王像。


右の阿像。


左の吽像。
珍しく、破壊されていません。


感応(禅)寺。
1194年、島津氏の菩提寺として初代忠久公によって創建された、日本最初の禅寺です。


鐘楼。


奥の建物の前にも、対の仁王像があります。


感応寺のソテツ。
 樹高:2.5m
 幹周り:5.1m
 樹齢:400年
出水市指定天然記念物です。

古木がもうひとつあります。

オガタマノキ(モクレン科)。
 樹高:19.4m
 幹周り:2.85m
オガタマノキは「招霊の木」と書き、霊を招くとされることから、神社によく植えられます。
出水市指定名木です。
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糸巻橋他

2010-04-28 | 石橋
出水市の石橋を3つ紹介します。


出水の武家屋敷の一角にある糸巻橋です。
この溝は五万石溝といい、藩主島津吉貴の命により、20年余りの歳月をかけて1734年に完成した用水路です。
米ノ津川上流から取水し、洗切海岸に至る延長20kmの水路で、隧道が23箇所あります。


近景。


上部。



出水市野田の、野田郷駅の北にある熊野神社参道橋です。


前の写真の右から見たものです。


反対から見たもの。


熊野神社。



野田郷駅の南の農道に大丸というバス停があり、その少し上流に架かる藤原橋です。
現道橋の下流にあり、車は通れません。


下流から見た藤原橋。
 橋長:6.5m
 幅員:3.2m
 架設年代:不詳
上流のアーチは現道橋です。


現道橋のアーチの下から見たもの。
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コサンダケの姿焼き

2010-04-26 | 食べ物
鹿児島のタケノコは、孟宗竹はそろそろ終わりで、今はコサンダケの時期です。
まだ、自分で採りに行く機会はないのですが、ご近所さんから頂きました。


褐色の皮がきれいなコサンダケ。
正式名、ホテイチク(布袋竹)です。


食べ方は、酢味噌和え、タケノコご飯などいろいろですが、まずは、最も一般的な煮物にしました。
孟宗竹と異なり、アクはありません。


次は、姿焼きにしました。
皮付きのまま焼きます。
蒸し焼き状態になるわけです。


マヨネーズをつけて食べます。
和風でなく、サラダ感覚の食べ方です。
この食べ方、種子島で、ニガタケのタケノコでよく食べる食べ方です。
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方言

2010-04-24 | エッセイ
小学生の頃、「方言撲滅運動」というのがあり、学校で方言を使うことは禁止されていた。
就職で都会へ出てから方言で差別されないように、との配慮だったと思われる。
このように、方言は差別の対象だった。

だが、方言はその地方の歴史や風土に根ざしたものであり、もちろん差別されるべきものではない。
日本語とイタリア語とどちらが優れた言語か、比較することに意味がないのと同じである。
私は東北地方に10年間住んだが、津軽や庄内の女性の言葉など味があった。
最近、方言を新鮮な言葉として、積極的に使う若者が増えたそうだが、いいことだと思う。

種子島の方言をひとつ紹介すると、妻のことを「バキー」という。
妻は馬より貴重だから「馬貴」が語源だ、という説があるが、これでは妻を労働力としてしか見ていないわけで、それはないだろうと思っていた。

原人さんによると、「脇」が語源だという。
種子島に、浜津脇(はまつばき)という地名があり、脇をバキと発音することがある。
また、妻のことを家内、奥さんというように、いる位置で称することが多い。
夫の脇にいる女性だから、バキーというわけである。
家内や奥さんには、妻は家に閉じこもっているもの、という思想が感じられるが、バキーにはパートナーという意識が感じられる。

ところで、道路標識で浜津脇に「はまつわき」とローマ字で読みが振ってあるが、これは地元の言い方を尊重してもらいたい。
「はまつばき」は浜椿にも通じ、語感もいい。
熊本県の田原坂(たばるざか)に「たはらざか」と読みを振ったら、地元の人は怒るであろう。
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はまじんちょう公園他

2010-04-22 | 植物
阿久根市の、はまじんちょう公園を紹介します。
市役所の南東で、国道3号の西にあります。


はまじんちょう公園。


公園にある池。
水深は浅く、湿地状です。


ハマジンチョウの群落。
海水と淡水が混じるところに生育します。


これは以前写したものですが、ハマジンチョウ(浜沈丁、ハマジンチョウ科)の花です。
花の時期は1月~4月で、彼岸の頃が盛りです。
沈丁花と違って、香りはあまりしません。
阿久根が自生の北限地で、県の天然記念物に指定されています。



この公園には史跡もあります。
鳥越古墳群一号墳です。最初の写真の左にも写っています。
塩鶴町にあったものを、ここに移設しました。


古墳の正面で、ガラス越しに内部を見ることができます。


石室です。安山岩の扁平な板石を小口積みにしたもので、隙間のない積みかたです。
4世紀頃の古墳で、県内最古のものです。
阿久根市の文化財に指定されています。
左上は、ガラスに反射しているものです。



一方、こちらは鹿児島市の街路樹のヒトツバタゴです。
最近、街路樹によく植えられています。


ヒトツバタゴ(モクセイ科)別名なんじゃもんじゃ
雪のように純白で、リボンのようにひらひらした花です。
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家庭菜園

2010-04-20 | Weblog
家庭菜園で、夏野菜の植え付けをしました。


庭の隅の畑に石灰をまいて、1週間おきます。
畝を作り支柱を立てます。


苗を植えました。


今年初めて植えたものがあります。メロンです。
去年、マクワウリは収穫できましたが、メロンはうまく育つでしょうか。


今年、初めてのものがもうひとつあります。
緑のカーテンです。
窓際にネットを張ります。


ネットの下に植えたのは、ニガウリとヘチマです。これはニガウリ。
うまく緑のカーテンになるでしょうか。

他に、キュウリ、トマト、ピーマン、シシトウ、ナス、オクラなど、全部で11種類です。
また、収穫の様子などUPしたいと思います。
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オキナグサ

2010-04-18 | 植物
前から会いたかった花に会えました。
オキナグサです。
前回紹介した、菱刈の本城麓に咲いていました。
オキナグサといえば菱刈、というくらい、菱刈のオキナグサは有名です。


南方神社前に咲いているオキナグサ(オキナソウ、翁草、キンポウゲ科)。


うつむいた姿がかわいい。


花のあと、長い毛を持つ種ができます。
この毛を、翁のひげに見立てたものです。


これは植栽ですが、絶滅危惧種に指定されており、野山ではめったに見ることができません。


石垣の下にも・・・


人家の庭先にもたくさん咲いていました。
菱刈は、町をあげてオキナグサの保存をしています。



道路脇のあちこちに、ノイバラ(野いばら、バラ科)が咲いています。
野ばらのことです。


園芸種のバラもいいですが、野ばらも清楚で素敵です。
♪わらべはみたり~ のなかのば~ら
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本城麓

2010-04-16 | 史跡
伊佐市菱刈の本城麓を訪ねました。
本城小学校の付近です。


本城小学校横の石塀の通り。
突き当たりに南方神社があります。


前の写真の左の石柱の門。


ここにも石柱の門が・・・


道の脇に水路が流れ、石橋が架かっていました。


南方神社の前の通りです。
左に診療所があります。


鳥居の前にある対の仁王像。


右の阿像。
左手は欠けています。


左の吽像。


南方神社社殿。


龍型石灯籠。
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庭の花

2010-04-14 | 植物
庭に咲いている花です。


ソメイヨシノはほぼ終わりましたが、我が家の庭には、八重桜が満開に咲いています。


部屋から桜を眺めて、花見酒が出来ます。


バラ(薔薇)バラ科


ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)モクセイ科


シラン(紫蘭)ラン科


カリン(花梨)バラ科
秋に実がなります。


スミレ(菫)スミレ科
このほかにさまざまな種類があります。


エビネ(海老根)ラン科


ブロッコリー(アブラナ科)は、次々に花芽を出して、よく食べましたが、やがて花が咲きました。
野菜として利用した後、花を楽しみました。
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蒲生の磨崖梵字

2010-04-12 | 史跡
蒲生町の竜ケ山(蒲生城)の北西の崖にある磨崖梵字を紹介します。
正式名「竜ケ城磨崖一千梵字仏蹟」です。


よく整備された階段の山道を登ります。


溶結凝灰岩の垂直の崖があり、ここに梵字が刻まれています。
下がえぐられているのは、シラスで軟らかいためです。
では、梵字を見ていきましょう。


ここの崖に、1700の梵字が刻まれています。
1箇所にまとまったものとしては、日本最多だそうです。
その割には、あまり知られていません。


不動明王。
一番大きくて立派な梵字です。
風化しておらず、鮮明です。
下には、波のような絵も・・・


成立年代は、鎌倉中期あるいはそれ以前だそうです。


どういう意味なのか知りたいですね。


岩一面にびっしりと彫られています。


梵字だけでなく、五輪塔もあります。

蒲生町指定文化財(史跡)です。
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