鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

内之田池

2011-04-30 | 水辺の風景
日置市東市来町湯田にある内之田池です。
日置広域農道をいちき串木野市に向かい、県道山田湯之元停車場線との交差点を過ぎるとすぐ左にあります。


内之田池。
溜池です。


昔から自然の沼地で、秋の池神祭りや池替えが行われたそうです。
鰻や鯉捕りで賑わい、また冬は鴨が飛来して鴨猟が盛んに行われたそうです。


周辺は公園として整備されており、池のほとりに藤棚があります。


藤と池。
桜並木もあります。


藤が満開でした。


鴨がいました。(アヒルかな?)
ここに住み着いているようです。


池のほとりで、猫ものんびりとしていました。
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浦之名の田の神他

2011-04-28 | 田の神
南さつま市金峰町の田の神を2体紹介します。


浦之名の田の神。
県道鹿児島加世田線の、太田小前バス停の信号から北に少し行くとあります。
田植えが終わったばかりの田んぼの脇に建っていました。


金峯山を背景にした田の神。


頭にシキを被り、右手にクワ、左手にメシゲを持っています。


後姿。
ワラツトを背負っています。
建立は1800年です。


浦之名の田の神から南へ少し行くと堂園というところがあり、そこにある新山の田の神です。


表情が面白いです。
三角の石の帽子を被り、左手にクワを持っています。
建立は1736年です。


太田バス停の近くに石像がありました。


案内板はありませんが、青面金剛像でしょうか。
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田代海岸の枕状溶岩

2011-04-26 | 水辺の風景
屋久島の東海岸にある田代海岸と、そこにある枕状溶岩を紹介します。


田代海岸。
右に目を向けると、ふるさとの種子島が見えます。


海岸には、ゴツゴツした黒っぽい岩があります。堆積岩です。
屋久島は花崗岩からなる島ですが、海岸には堆積岩が分布しています。


海岸に咲くハマダイコンとカラスノエンドウ。


ハマダイコン。


この海岸に枕状溶岩があります。
マグマが海底に噴出して急に冷やされ、枕あるいは俵のように丸くなった溶岩です。俵状溶岩ともいいます。
屋久島は堆積岩と花崗岩からなる島で、他に溶岩はなく、しかもそれが枕状溶岩という珍しい溶岩です。


こちらは、この海岸本来の堆積岩です。
地層は右上から左下に傾いています。



自宅近くの竹林の、モウソウチク(孟宗竹)のタケノコ。
成長が早く、生命力にあふれています。
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野井倉開田記念碑

2011-04-24 | 史跡
志布志市有明町野井倉にある、野井倉開田記念碑を紹介します。
有明中学校前の道路を南に行くと、道路脇にあります。


野井倉開田記念碑。
この付近は、水のない火山灰質の荒れた土地でしたが、野井倉甚兵衛(明治5年生まれ)が若いときから開田事業に奔走し、昭和24年ついに通水して、一帯は美田に生まれ変わりました。
それを記念した碑です。


下には、作家椋鳩十の句「農夫は土のめぐみにひたり 陽は金に」が刻まれています。


碑の上には、田の神をかたどった像があります。
開田事業の記念碑に、田の神はぴったりです。


野井倉甚兵衛をたたえる碑。


隣の水路には、豊かな水が流れています。


開田事業のおかげで、火山灰質の台地が一面豊かな田畑に変わりました。


今、あちこちにノイバラ(野茨、バラ科)が咲き誇っています。野バラです。
純白で、清楚で、かすかにいい香りがします。
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志布志の大クス

2011-04-22 | 巨樹・古木
志布志市の山宮神社(安楽小学校近く)にある大クスを紹介します。


鳥居の右に大クスがあります。


境内から見た大クスの全容。
 幹周り:17.1m
 根回り:32.3m
 樹高:23.6m
 推定樹齢:800~1300年
国の天然記念物に指定されています。
このときは新芽が出たばかりで、葉はあまり茂っていませんでした。


根元。
こちら側は空洞もなく、樹勢もいいです。


反対側は空洞があり、補修跡もあります。


空洞部。


風格があります。


山宮神社。709年の創建です。
祭神は天智天皇を含む六神で、このクスノキも天智天皇お手植えという伝説があるそうです。


境内にある石像。
これは神社に向かって右のもの。


向かって左の石像。
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西之表の史跡

2011-04-20 | 史跡
種子島の、西之表にある史跡を紹介します。
代表的な史跡「赤尾木城跡」は以前紹介したので、それ以外の史跡です。


港の近くにある慈遠寺跡。今は八坂神社となっています。
鉄砲伝来のとき南蛮人が慈遠寺に半年滞在し、鉄砲、タバコ、医薬品、パン、鋏などを伝えました。
また、フランシスコザビエルの日本伝道最後の地もここでした。


手水鉢に残る慈遠寺の文字。


慈遠寺跡から台地に上がったところにある御坊墓地です。
種子島家の最初の墓です。
中央のスペースから右に2番目の墓が、鉄砲伝来のときの殿様、種子島時尭(ときたか)の墓です。


御坊墓地の近くにある南蛮鉄砲撃ち始めの地。
鉄砲が伝わった年(天文12年)の9月9日、種子島時尭が鉄砲の試し撃ちをしたところです。


前の写真の近くから見た種子島の西海岸。
このような海を眺めながら、試し撃ちをしたのかもしれません。


市役所の近くにある栖林神社。第19代島主種子島久基を祀る神社です。
久基は、からいも(さつまいも)を栽培・普及させた人で、この神社はからいも神社とも呼ばれます。


神社の隣の弓道場で、毎年1月11日、大的始式が行われます。
宮中の御的始式が伝わったものです。


弓道場の隣にある種子島家墓地。
ここにも種子島時尭の墓があります。


右がカタリナ永俊尼、左がその娘の墓。
永俊尼は、島津家久の義母といわれ、キリスト教の洗礼を受けカタリナ夫人と呼ばれましたが、幕府の弾圧が厳しくなり、鹿児島から種子島に配流となりました。


今日の絵手紙。
仙台の友へ震災見舞い。

ブログ友、原人さんの種子島に関する動画です。
太平洋にかける橋
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観音河内の岩屋観音とシキミ

2011-04-18 | 史跡
日置市吹上町和田観音河内の岩屋観音を紹介します。
県道鹿児島加世田線を鹿児島から加世田に向かい、南さつま市との境を過ぎたところに案内板があります。


このような山道を登っていきます。


崖下に洞窟が2つあります。
白い花はシキミ。


岩屋観音です。
上は溶結凝灰岩、下はシラスで、シラスのところが洞窟になっています。


お堂です。


お堂の中に安置されている観音様。
金箔の立派なものです。


向かって左の洞窟です。


洞窟内部。


シキミ(樒、シキミ科)の花です。
昔から墓地や寺院に植えられ、墓前や仏前に供える花として仏教と関係の深い植物です。
香気が高いことからハナノキ、コウノキなどともよばれ、線香の材料になるそうです。


薄いピンクの、リボンのような花びらです。
果実は毒があるそうです。
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慈眼寺公園(2)

2011-04-16 | 風景
和田川沿いの遊歩道を上流へ行きます。


そうめん流しがあります。
もう営業しています。


近くにある波切不動明王。


新緑の遊歩道をさらに上流へ行きます。


さくら広場。
花は散っていましたが、多くの人で賑わっていました。


さらに高台へ行くと、菜の花が咲いていました。


ふるさと考古歴史館の隣にある公園。


前の写真の正面にあるイタリア式水階段(カスケード)です。
テラスとテラスを階段でつないで流れとしたもので、ルネッサンス期の庭園施設として発達したそうです。


水階段の隣のモミジの下では、人々が憩っていました。


水階段を登っていくと谷山神社があります。


谷山神社の近くから、鹿児島市街地と桜島が一望できます。


神社から下りてくる途中で見た、黄緑色をした桜の御衣黄。

慈眼寺公園は、自然、史跡、石橋、桜、展望台など見所がたくさんあり、高低差もあるので運動になり、散策するのに適した公園です。
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慈眼寺公園(1)

2011-04-14 | 石橋
鹿児島市下福元町にある慈眼寺公園を散策しました。
慈眼寺は、百済の名僧日羅上人によって飛鳥時代に開基されたといわれ、薩摩の三ケ寺といわれました。
廃仏毀釈によって寺は破壊されました。


対の仁王像が残っています。
これは向かって右の阿像。


向かって左の吽像。


溶結凝灰岩の崖の下から湧き出る酒水の井戸。
水質がよく、昔から酒造に用いられてきたそうです。


公園内を流れる和田川の石橋は、一度紹介しましたが、再度紹介します。
これは一番下流にある遊仙橋で、下流右岸から見たものです。


遊仙橋のすぐ上流にある桁橋で、上流右岸から見たものです。


前の写真の左岸に池があり、ここにも桁橋があります。


稲荷神社。
橋は石橋の稲荷橋です。


稲荷橋を上流から見たものです。


稲荷橋のすぐ上流に小さな滝があります。


少し上流へ行くとアーチ橋の澄心橋があります。


川沿いの遊歩道には、石仏19体が安置されています。


自宅の庭の八重桜が満開になりました。
山桜、ソメイヨシノに続いて、3回目の花見ができました。
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霧島田口のオガタマノキと新燃岳

2011-04-12 | 巨樹・古木
霧島市田口にあるオガタマノキを紹介します。
霧島中学校前の県道を北へ行き、橋を渡るとすぐ左に見えます。


オガタマノキの全容。


別の角度から。
霧島山系の南にあり、左に新燃岳が見えます。


オガタマノキは、暖地に自生する常緑高木で、モクレン科に属します。
オガタマは招霊(オギタマ)から転化したものとされており、神社に植えられることがあります。


根元。
 幹周り:3.9m
 根回り:5m
 樹高:20m
 樹齢:不詳
霧島市指定天然記念物です。


近くから見た霧島連山。
中央が新燃岳、右が高千穂峰、左が韓国岳。
何回か縦走しましたが、当分登山は出来ません。


オガタマノキの隣から見た新燃岳。
水蒸気が上がっていました。
最近、活動は少し収まってきました。


桜と新燃岳。
オガタマノキは、写真の左にあります。


高千穂峰です。
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