鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

萬福池

2020-08-31 | 水辺の風景

西郷隆盛が建設に携わった、いちき串木野市の萬福池を紹介します。羽島から県道を北へ上がっていくと、小高いところにあります。

 

県道から見た萬福池。工事は1847年に始められ、当時二十歳の西郷隆盛は、薩摩藩の河川土木方の書役助として、この溜池の建設に加わりました。

 

溜池は1848年に完成しました。明治維新の20年前です。

 

西郷隆盛のあしあと。

 

堤です。

 

豊かな水を蓄えた貯水池。今でも、地域の農業に貢献しています。後ろに風力発電の風車があります。

 

左岸部の棚田。

 

案内板。

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羽島崎神社とゴンザ像

2020-08-30 | 史跡

いちき串木野市羽島の薩摩藩留学生渡欧の地から、羽島崎神社へ行きました。

 

白い鳥居の羽島崎神社。

 

参道を進みます。

 

社殿へ行きます。ここで太郎太郎祭りが行われます。

 

狛犬です。

 

羽島崎神社社殿。

 

内部です。

 

境内に、ゴンザ像があります。

ゴンザは、薩摩の漁師の子として生まれ、1728年、11歳の時に父親と一緒に、米を積んだ船で薩摩の港から大阪へ向け出港しました。

嵐にあって半年余り漂流し、ロシアのカムチャッカに漂着しましたが、ゴンザとソーザの二人が生き残りました。

 

ゴンザ像。

1731年、二人はモスクワへ赴き、アンナ・ヨアノヴナ女帝に謁見し、流暢なロシア語を話すゴンザ少年に感銘を受けた女帝は、日本語教師を命じました。

ゴンザは3年のうちに、12000語に上る世界初の露和辞典を著しました。

 

ゴンザ神社。

露和辞典の和語は薩摩語で、その特徴から、出身がここ羽島と推定されています。1739年、ゴンザは21歳で異国の地で没しました。なお、ゴンザは権左衛門ではないかということです。

 

ゴンザ像の近くから海を望む。左奥が、前回の薩摩藩留学生渡欧の地です。

 

反対側の羽島崎方面を望む。

ゴンザと言い、薩摩藩留学生と言い、江戸時代にここ羽島から海外へ出て活躍した薩摩人がいたのです。

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薩摩藩留学生渡欧の地

2020-08-28 | 史跡

いちき串木野市羽島の薩摩藩留学生渡欧の地へ行きました。

 

薩摩藩英国留学生記念館です。外観は、明治初期の赤レンガの壁と和瓦を組み合わせた「薩摩式洋館」だそうです。

 

恵比須神社があります。

 

恵比須神社。

 

1865年4月17日、若き薩摩藩士19名が、グラバーが用意した蒸気船オースタライエン号で、ここから英国へ向け出港しました。

これは留学生畠山義成(東京開成学校(東京大学の前身)初代校長)の歌碑です。

 

歌碑から海を望む。ここから、はるか遠い英国へ2か月かけて旅をし、ロンドンに着いたのは6月21日でした。

 

羽島崎方面を望む。干潮でした。

 

左は団長の新納久修、左から3番目は五代友厚です。最年少は長沢鼎(13歳、米国永住でカリフォルニアの葡萄王)です。

一行が吸収した知識や技術は、日本の近代化の原動力となりました。

 

海側から見た記念館。

 

隣の古い港です。

 

石積み防波堤。

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阿根ケ滝

2020-08-26 | 水辺の風景

いちき串木野市上名の阿根ケ滝を紹介します。

 

国道3号から五反田川右岸の道を東へ行き、高速道路の高架下をくぐって800m位進みます。五反田川に注ぐ小さな支流(写真右側)があり、支流右岸にこのような道があります。

 

前の写真の石碑。

 

仏像らしいものが刻まれています。

 

よく整備された支流右岸の道を上流へ行きます。

 

竹の花が咲いていました。

 

右に廃屋があります。

 

200m位歩くと、滝が見えてきました。

 

阿根ケ滝です。高さ3~4mの小さな滝ですが、滝つぼもあり、なかなか見ごたえのある滝です。

 

滝の上部に不動明王が祀られています。

 

不動明王。

 

右岸にお堂があります。

 

お堂の中です。

 

中央の仏像。

 

左側の仏像。

滝は小さいですが、不動明王や仏像があり、独特の雰囲気のある空間です。

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市来の岩屋観音

2020-08-24 | 史跡

いちき串木野市の岩屋観音を紹介します。

 

湊町(旧市来町)にある観音ケ池です。石碑は改修記念碑。

 

向こうに観音ケ池市民の森があり、桜の名所です。

 

堤から見たため池。

 

堤の道路を右岸側へ進むと、岩屋観音の案内板があり、それに従って進み、ここを左へ下ります。

 

50m位進むと、岩屋観音があります。

 

入口。

 

巨石に囲まれた洞窟。巨大な岩盤の組み合わせによる岩境(いわさか)信仰の対象と考えられています。

 

岩屋観音。山伏の修業の場でもあったようです。

 

2体の像が祀られています。

 

観音像と如来像です。

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坂下の田の神他

2020-08-23 | 田の神

いちき串木野市の田の神を二つ紹介します。

 

上名坂下にある坂下の田の神です。右の看板のところにあります。

 

案内板の向こうです。

 

岩の上に立つ田の神。

 

正面(岩の下)より見る。

 

神像型田の神で、胸の前で笏(しゃく)を持つ神官の姿です。建立は1747年です。

 

後姿。冠から後ろに垂纓(すいえい)という細長いものを垂らしています。

 

前に、冠嶽八十八ケ所第六十六番千手観世音菩薩があります。

 

千手観世音菩薩。

 

上名河内にある河内の田の神です。河内バス停の少し東にあります。

 

双体の田の神です。

 

右は前の田の神と同じく、笏を持つ神官の田の神のようです。

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大成小学校のアコウとセンダン

2020-08-22 | 巨樹・古木

指宿市山川の大成小学校のアコウとセンダンを紹介します。山川高校の向かいにあります。

 

校庭の隅にアコウがあります。

 

校舎側から見る。向こうは国道226号で、国道からも見えます。

 幹周り:5.4m

 樹高:15m

 

下部。

 

反対より見る。

 

濃い緑の上部。

 

木陰には椅子が並べられています。子供たちの憩いの場所でしょう。

 

アコウから校庭を見ると、センダンがあります。校舎は改築中でした。

 

センダンの全容。

 

大きく枝を広げた上部。

 

下部。

どちらも子供たちの成長を見守ってきたことでしょう。

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チンチクダケ

2020-08-20 | 食べ物

今年も、チンチクダケのタケノコを採りに行きました。

 

チンチクダケ。正式名蓬莱竹(ホウライチク)です。竹は重くて水に沈むことから沈竹(チンチク)です。

 

真夏に川岸に生えるタケノコです。

 

収穫しました。

 

二つに割って、水洗いします。

 

食べるときは3~4回湯がいてアク抜きをします。タケノコの少ない真夏に食べられるタケノコです。

 

保存するときは、1回だけ湯がいて天日で乾燥し、冷蔵庫で保存します。アクが強いので何か月も持ちます。食べる前に2~3回湯がいてアク抜きをします。

 

煮物を作りました。チンチクダケは、やはり煮物が一番おいしいです。

 

他の材料は、鶏肉、さつま揚げ、こんにゃく、昆布、高野豆腐、切り干し大根です。チンチクダケはシャキシャキした食感があります。

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関之尾滝

2020-08-19 | 水辺の風景

霧島ジオパークの3番目は、宮崎県都城市の関之尾滝です。

 

滝の下流左岸にある川上神社です。

 

左岸から見た滝。川は庄内川(大淀川の支流)です。下流に吊橋があります。

 

前の位置から見た近景。加久藤火砕流堆積物の溶結凝灰岩を落ちる滝です。

 

吊橋から見た滝です。幅40m、高さ18m。

 

豪快に落ちる滝。日本の滝百選に選ばれています。

 

別の角度より見る。

 

吊橋から下流を望む。

 

左岸の水路から落ちる滝です。

 

左岸を上流へ行きます。北前用水路で、前の滝はここから落ちています。

 

北前用水路取水口です。

 

滝の上流へ来ました。

 

橋があります。

 

橋から下流を見る。甌穴群です。

 

橋から上流を見る。

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溝ノ口洞穴

2020-08-18 | 風景

霧島ジオパークの2番目は、曽於市財部の溝ノ口洞穴です。

 

桐原の滝を下流へ行き、左岸側を山へ行くと溝ノ口洞穴があります。

 

斜面に穴をあけた洞窟。

 

入口の横幅14.6m、高さ6.4m、全長209.5mです。

 

前の写真の左にある岩穴観音。

 

加久藤火砕流堆積物が浸食されてできた谷地形を、入戸(いと)火砕流堆積物が埋め、地下水の作用で形成された洞窟です。

 

天井にはこのような穴がたくさん見られます。吹き抜けパイプで、火砕流の中の火山ガスや水蒸気が上へ抜けた跡です。全部で307個あります。

 

奥へ進んでいきます。鹿児島県のパワースポットです。

 

洞窟内を流れる地下水。

 

まだ先がありますが、この先は立ち入り禁止です。中に犬を入れたら、高千穂峰に出てきたという伝説があるそうです。

 

洞窟から入口を見る。

 

洞窟から流れ出る地下水です。

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