鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

食の思い出「秋田のきりたんぽ鍋」

2010-10-31 | 食べ物
秋田県には、仙台にいたとき出張でよく行き、また職場の同僚に秋田出身の人が何人もいたので、秋田の食にはなじみがある。
代表的なものは、きりたんぽ鍋であろう。
秋田出身の同僚が材料を持ってきてくれ、自宅で作って食べたのが最初である。
その後、秋田出張のとき、本場でも食べた。
主な材料は、きりたんぽ(ご飯をつぶして杉の棒に巻いて焼いたもの)、比内地鶏、セリ、ゴボウ、マイタケなどである。
もともと、猟師が余ったご飯で作った素朴な料理であるが、今は秋田を代表する料理となっている。
きりたんぽは、おじやのようなバラバラの飯でなく、餅のような強い粘りもなく、適度につぶされた飯で、これに比内地鶏などの具材で味がついたつゆが絡んでおいしい。
さらに、セリのシャキシャキ感がアクセントを添える。
鹿児島に帰ってからも、この鍋が忘れられずに作ったことがあり、ブログで紹介した。

ハタハタととんぶりも、同僚が持ってきてくれた。
ハタハタは、雷のなる11月頃獲れるので別名カミナリウオといい、秋田県の県魚である。
「昔はいくらでも獲れて、漁の時期は毎日食べたが、今は獲れなくなった」と言っていた。
焼いて食べたが、身がしまっていておいしかった。
とんぶりはホウキグサの実で、数の子のようなプチプチした食感があり、畑のキャビアとも言われている。

稲庭うどんも忘れがたい。
細めの麺で、上品でのど越しのいいうどんだった。
じゅんさいは、秋田県が生産量日本一で、秋田出張のとき食べた。
池に生える水草の若芽であるが、寒天質で覆われており、つるっとのど越しのいい食べ物である。
お腹を満たすというより、食感を楽しむ食材である。
これらの食べ物は、今なかなか食べられないものもあり、懐かしく思い出す。

とんぶり(http://www.pref.akita.jp/fpd/shokubunka/shoku-22.htmより)


じゅんさい(http://www.hana300.com/junsai.htmlより)
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福留橋他

2010-10-30 | 石橋
南九州市頴娃(えい)の石橋を訪ねました。


頴娃は茶どころで、茶畑が広がっています。


石垣川の石橋を下流から見て行きます。
福留にある福留橋(福吉橋)で、下流から見たものです。
 橋長:12.3m
 幅員:3.67m
 架設年代:大正7年


下流左岸より見たもの。
内側はコンクリートで補強しています。


右岸から見た上部。
集落の幹線道路です。


福留橋から県道を渡ると、支流の吉崎川に吉崎太鼓橋があります。
堰の上流にある橋ですが、草に覆われてアーチがよく見えません。


近づいて見ました。
水にアーチが写り、太鼓のように丸くなっています。
 橋長:6.7m
 幅員:4.74m
 架設年代:不詳


石垣川を上流へ行くと、嶽見橋があります。
上流から見たものです。
 橋長:8m
 幅員:4.77m
 架設年代:昭和3年
これも、内側はコンクリートで補強しており、幹線道路となっています。


集川の上流の栫山に郵便局があり、その隣にある嶽橋です。
下流から見たものです。
 橋長:7.15m
 幅員:3.3m
 架設年代:大正13年3月


上流から見た嶽橋。
今回の石橋は、全て現役で使用されています。
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野の花

2010-10-28 | 植物
鹿児島市郊外で見かけた野の花です。


里山の風景。
稲刈りはほぼ終わり、まだ掛け干しが残っているところがあります。


ホトトギス(杜鵑)ユリ科 
花の点々が、ホトトギスの胸の模様に似ていることからです。 


ヨメナ(嫁菜)キク科
春の若葉は食用になり、これが名前の由来だそうです。


ヒヨドリバナ(鵯花)キク科
ヒヨドリが鳴く頃に咲くことからです。


ミゾソバ(溝蕎麦)タデ科
溝の近くに生え、蕎麦に似ているから。


マルバハギ(丸葉萩)マメ科
日当たりのいいところに生えます。


ヤクシソウ(薬師草)キク科
道ばたに群生しています。
名前は、薬師如来に由来しているようです。


キツネノマゴ(狐のまご)キツネノマゴ科
まごは孫ではないそうですが、詳細はわかりません。


クサギ(臭木)クマツヅラ科
赤いのはガクで、実がなっています。
種子島では若葉を食用にし、ほろ苦さがあります。
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高江麓

2010-10-26 | 史跡
川内川を訪ねたとき、高江麓を訪れました。
薩摩川内市高江の峰山小学校の付近で、石橋の江之口橋があるところです。


右が峰山小学校で、峰ケ城(別名峰山城、高江城)跡です。


峰山小学校。校庭の木はセンダン。
城跡は、小学校の敷地から後方の共同墓地にかけてです。


石垣とイヌマキのある家。


立派なイヌマキのアーチの門がありました。


武家屋敷跡の通りです。


武家門の家は見当たりませんでしたが、イヌマキの並木が続きます。


江之口橋を渡り、少し北にある南方神社へ行きました。
写真では、右方向です。


南方神社社殿。


参道や境内に、赤いカニがたくさんいました。
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銭積石

2010-10-24 | 風景
八重山に銭積石という奇岩があるので、八重山に登ったとき見に行きました。
ここに行くコースは二つあります。
ひとつは、入来峠からゴルフ場へ向かうと、道路左に案内板と駐車場があり、ここから登ります。距離700mで150m登り、傾斜が急だそうです。
もうひとつは、八重山登山道の途中から行くコースで、私はここから行きました。


八重山登山道の途中に案内板があります。ここから1.5kmです。


道はありませんが、赤いテープが下がっており、これに従って行きます。
尾根筋の平坦な道で、下草もなく歩きやすいです。


尾根から少し下った斜面に岩壁があり、「奇岩銭積石」という看板があります。


岩壁の右に銭積石があります。


カーリングのストーンのような丸い石が積まれています。


石は安山岩で、直径は50~60cmくらいです。


このような奇岩が、どのようにしてできたのでしょうか。この石のでき方を推理すると
1.岩に水平、垂直方向の規則正しい割れ目ができ、サイコロを積んだようになる。
2.長い年月の風化により、サイコロの角が取れて丸くなる。
風化によって石が丸くなるのはよく見られますが、それが何列も整然と積まれているのが奇岩と言われるゆえんです。


向かって左の岩壁です。
柱状節理が発達し、水平方向の割れ目もあり、一部丸くなっているところがあります。
銭積石の初期の段階で、何万年かたてば銭積石になるかもしれません。


銭積石から少し登ると、尾根から入来峠や桜島が見えます。
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八重山

2010-10-22 | 風景
八重の棚田を訪れた日、八重山に登りました。
コースは二つあります。
ひとつは、甲突池の近くから登るコースで、距離は短いですが傾斜が急です。
もうひとつは、入来峠近くの八重山公園からのコースで、距離はありますがなだらかです。
私は後者を選びました。


八重山公園の駐車場から見た八重山。
非常になだらかな山です。


鳥居のある登山口。
ここまで車で来れます。
ここから山頂まで2.4km、約1時間です。


最初は、木の階段の上りが続きます。


尾根筋に出て、緩やかな道になります。


登山道の脇に炭焼き窯跡が3つほどあります。
祖父が種子島で炭焼きをしており、小学生のころ、山の中の仕事場に遊びに行ったことを思い出しました。


広葉樹林帯で、花はありませんが、多くの種類のキノコがありました。
これは名前がわかりません。
追:いっしいさんに教えていただきました。ツチトリモチです。
キノコではありません。


山頂(676.8m)です。三角点があります。
ただし、木に囲まれており、ここからの眺望はありません。


山頂から200mほど進むと、眺望の開けた草地があります。
標高は少し下がりますが、ここが実質的な山頂です。
案内看板も、ここを山頂としています。


山頂からの眺め。
桜島、鹿児島市内、金峰山などが眺められます。
八重山は、登山というよりハイキング気分で登れる山です。
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古田獅子舞

2010-10-20 | イベント
種子島の古田地区に伝わる獅子舞(鹿児島県指定文化財)を見てきました。
種子島に郷土芸能は多いですが、獅子舞はここだけです。


10月第3日曜日、秋祭りの願成就で豊受神社に奉納される舞です。


獅子と天狗の戦いというストーリーになっています。
明治時代の末、大分県から古田にシイタケ栽培で移住してきた人が伝えたものです。


獅子と天狗にはそれぞれ、道化役として猿が1匹付きます。
猿を演じるのは小学生です。


天狗と猿。


猿は、獅子と天狗の動作を真似します。


猿どうし戦ったりして、その所作が面白く、笑いを誘います。


獅子と天狗の激しいにらみ合い。


やがて獅子は力尽きます。


笛と太鼓。
笛は、古田に産するニガタケで作った手作りです。


舞が終わると、獅子は魔よけのために子供の頭を噛んであげます。
このほかに棒踊り、演芸大会などもあり、1日賑わいます。
コメント (15)
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永田川流域の田の神

2010-10-18 | 田の神
鹿児島市の永田川流域に、田の神がいくつかあります。
これまで、単独で紹介したものもありますが、まとめて6体紹介します。
下流から見て行きましょう。


中山町の滝之下にある、滝之下の田の神です。
刈り取りが終わったばかりの田んぼを背にしています。


僧型立像で、右手にメシゲ、左手に杖のようなものを持っています。
製作時期は享保年間(1716~1725年)頃だそうです。


中山町のコンビニの駐車場にある田の神です。


立像で、シキといわれるワラで出来た敷物を被っています。


山田町のJA山田支所の庭にある、山田の田の神です。


僧型立像で、右手にメシゲ、左手に棒を持っています。
享保8年(1723年)に像立されました。


星ケ峯3丁目の第3公園にある、蕨野の田の神です。


五ケ別府町蕨野の田んぼの畦にあったものを、住宅地に変わったためここに移設しました。
右手にメシゲ、左手に椀を持っています。
像立は、宝暦12年(1762年)です。


五ヶ別府町川口にある、川口の田の神です。
刈り取りが終わったばかりの田んぼを背にしています。


腰掛け姿で、頭にシキを被り、右手にメシゲを持っています。
像立は、近くに「安永10(1781)年2月24日川口村中」と書いた石碑があることから、この年に村人により建てられたことが分かります


春山にある森園の田の神です。
休耕田の脇に建っています。

神舞い姿で、右手にメシゲ、左手に椀を持っています。
像立は1743年です。

これらの田の神は、表情はつぶれてはっきりしないものが多いですが、姿はさまざまです。
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垂水のアコウ並木

2010-10-16 | 巨樹・古木
垂水のアコウ並木を紹介します。
垂水市宮脇の、国道220号脇にあります。


北から見たアコウ並木。
約1kmに渡って、アコウが植えられています。


いずれも、樹齢100年以上の見事なアコウです。


国道と海岸の間が緑地帯となっており、そこにあります。


海側の風景です。


反対側(北側)にも、ずらりとアコウが並んでいます。
駐車場と公園が2箇所ほどあります。


公園から錦江湾を望む。
指宿方面で、視界がいいと開聞岳が望めますが、このときはかすんでいました。

留守をするので、コメント欄閉じています。
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甲突池

2010-10-14 | 水辺の風景
八重の棚田の近くにある甲突池を紹介します。
甲突池は甲突川の源流であり、平成の名水百選に選ばれています。


棚田側から見た甲突池。
道路の向こうの、電柱の左にあります。


甲突池。
八重山に降った雨が、ここに湧き出しています。
明治の初め、この土地の所有者であった竹内隆助氏が、付近の水田の水源として池を作ったものです。


池の中にある島。


島に架かる橋。


鯉が泳いでいました。


天狗と河童。
天狗は八重山の天狗、河童は甲突池の主です。


池から棚田側を見る。


池の山側に湧水があります。
穣(ゆたか)の水で、これこそ甲突川の最初の湧水です。
源流が道路脇にあって、簡単に見られるのも珍しいです。


甲突池からの流れ。
棚田を潤し、甲突川となって錦江湾に注ぎます。


甲突池から入来峠へ行くと、道路脇にこの施設があります。
これも八重山からの湧水で、八重の雫と書いています。
塩ビパイプから水が流れており、汲むことができます。
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