鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

ハヤトウリ

2006-10-31 | 食べ物
同僚からハヤトウリをいただきました。
ハヤトウリは、大正時代に鹿児島に導入された野菜で、薩摩隼人の名を取ってハヤトウリ。
しかしあまり普及せず、自家用に細々と栽培したり、野生化したものが畑の脇に生えたりしています。

形は西洋梨に似ていますが、表面はつるつるしておらず、毛が生えています。
食べ方は、漬物にするほか、炒め物や煮物にしてもいいです。
味は、淡白でこれといって特徴のない味です。
まあ、はっきり言えば、取り立てておいしい、というほどのものでもありません。
だから、あまり普及しなかったのでしょう。
しかし、何にでも合うため、料理の仕方によってはおいしいものができるかもしれません。




野生化し、杉に絡みついて実をつけているハヤトウリ。


ハヤトウリの漬物。シャキシャキ感があります。
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クロガネモチの大木

2006-10-30 | 巨樹・古木

クロガネモチは、街路樹や庭木としてよく植えられている木です。
見かけるのは、高さ5~6mの木が多いですが、結構大きくなります。
写真は、鹿児島市祇園之洲公園にあるクロガネモチの木です。
案内板によると、樹高12m、樹齢100年で、鹿児島市の保存樹に指定されています。



このクロガネモチの実が赤く熟れてきました。
クロガネモチの実は、非常に長い間実をつけることでも知られています。
半年くらいは実をつけており、古い実と新しい青い実が同時になっていることもあります。
これだけ長い間実をつけていても、小鳥が食べているところを見ることはあまりありません。

クロガネモチという名前は、葉柄や幼枝が黒っぽい色をしていること、また葉が乾くと黒金色になることから付けられたそうです。

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バショウの実

2006-10-29 | 食べ物
種子島の妻の実家からバショウの実が送られてきました。
まだ青いうちに取り、暗いところにぶら下げておき、黄色く熟れてから食べます。
一見バナナと同じですが、大きさが違います。
長さ9.5cm、直径2.5cmで、バナナよりずいぶん小ぶりです。
味はバナナとほとんど同じですが、微妙に違います。
濃密な味で、野性味も感じられます。

コメント (2)
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鶏飯

2006-10-28 | 食べ物
奄美の代表的な食べ物といえば、鶏飯があります。
そこで本場の鶏飯を食べてみました。
具材は、鶏肉、卵焼き、しいたけ、たくあん、小ねぎ、しょうが、みかんの皮、(いずれも細切りにしたもの)、のり。
これらをご飯の上に乗せ、鶏肉でダシを取ったスープをかけていただきます。
具材とスープとご飯が入り混じり、さらさらとのどを通っていきます。
鶏飯は、昔から奄美で最高のおもてなし料理だったそうです。

我が家でも時々この鶏飯を作ります。
お客さんが来たとき出すと喜ばれます。



もうひとつ奄美の食べ物で、パパイヤの漬物です。
お土産に買ってきました。
パリパリと歯ざわりのいい漬物です。
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奄美の植物

2006-10-27 | 植物
奄美大島で見かけた植物です。


奄美といえばなんといってもハイビスカス。あちこちで見かけました。
南国的な派手な花です。真っ赤な花のほか、ピンクや黄色の花もありました。


ソテツも奄美を代表する植物です。
斜面のあちこちにソテツ林がありました。


赤いソテツの実。
アクが強くて食べられませんが、昔の食料不足の時代は、アク抜きをして食べたそうです。


アダンの木。実が成っていますがまだ青いです。
熟れると赤くなります。赤く熟したアダンの実は、いかにも奄美らしい風景で、奄美に住みついた画家の田中一村もよく描いています。
パイナップルに似ていますが食べられません。


ヒルガオに似ていますが、葉が普通のヒルガオと違います。
モミジバヒルガオという園芸種らしいです。
青紫色のきれいな花で、道路わきにたくさん咲いていました。
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奄美の風景

2006-10-26 | 風景
奄美大島の風景をいくつか紹介します。


名瀬の町です。湾の奥に建物が密集して町を形成しています。
奄美大島の人口約74000人のうち、名瀬(旧名瀬市)に約42000人が住んでおり、ここに人口が密集しています。


島の北にある笠利湾のうち、西にある龍郷湾。
波静かな美しい湾が広がっています。中央の部分が湾の出口。


龍郷湾の西海岸の龍郷にある、西郷隆盛の住まい跡。
西郷隆盛は、奄美に2回流されたが、最初に流されたのがここ龍郷町でした。
西郷の人格は、奄美に流されて、島人と苦労を共にしたことが影響されて形成されたといわれています。


道端の斜面にヤギがたくさんいました。
奄美は沖縄と共にヤギを食べる文化があります。
家畜として飼われていたものが野生化して、斜面の植物を食い荒らすため、問題となっているようです。


高倉。ネズミの害から守るための、穀物を貯蔵する建物です。
高倉は、博物館の庭や公園などに再現されたものをよく見ますが、これは民家の庭にありました。
現役として使用しているようです。
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奄美へ

2006-10-25 | 風景
奄美大島へ行ってきました。
まずは飛行機からの写真を・・・


これは薩摩半島の南です。
下の港のある町が、カツオの町枕崎、上の半島の先端が野間岬です。
この付近はリアス式海岸となっています。


薩摩半島を過ぎて洋上に出ると、三島が見えてきます。
三島は、東から竹島、硫黄島、黒島が並んでいますが、これは黒島です。


やがてトカラ列島の島々が見えてきます。
トカラ列島は、種子島・屋久島と奄美大島の間に浮かぶ島々です。
10の島があるため十島村となっています。
有人、無人の島からなっています。
この島の配置と名前を言える人は、よほど地理好きの人でしょう。私も言えません。

これは諏訪瀬島です。
活火山の御岳が噴煙を上げています。
この小さな島に飛行場があります。
これを過ぎるともうすぐ奄美大島です。
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秋の桜

2006-10-24 | 植物
秋の桜といっても、コスモス(秋桜)ではありません。
本物の桜です。桜の狂い咲きです。
狂い咲きはそれほど珍しいものではありません。
一度寒気が来て、また暖かくなると、春と勘違いして咲くことがよくあります。
その場合、花の数はあまり多くありません。これには満開のようにたくさん花をつけています。

これは、台風13号による塩害のためと思われます。
海の近くにあり、葉が枯れています。新芽も少し出ていました。
桜は塩害を受けると、生命の危機を感じて花を咲かせるそうです。
思わず桜の花見ができました。

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開聞岳

2006-10-23 | 風景
開聞岳は、薩摩富士と呼ばれるコニーデ型の火山です。
標高922mと1000mに満たない山ですが、全国の○○富士と呼ばれる山のうち、美しさ、富士山に似ていることではトップクラスといっていいでしょう。


これは、種子島に行く船から見た開聞岳です。
左の陸地の先端が、薩摩半島の最南端長崎鼻です。
右の岩山が竹山で、この麓に山川砂蒸し温泉があります。



これは種子島から眺めた開聞岳で、視界が良いと種子島から見えます。
手前の細長い陸地が大隅半島で、開聞岳は大隅半島の向こう側にあります。
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法面の花

2006-10-22 | 風景
これは道路の法面です。
草の中に赤や黄色や白の花が咲き誇っています。
この花は景観がよくなるように種を散布したものでしょう。
これはこれでなかなかきれいです。

法面に散布する植物は、成長が早く管理しやすい外来種がほとんどです。
最近、法面といえども外来種では周辺の植生環境と調和しないため、できるだけ近くの在来種を生やすようにしよう、という考えがあります。
土壌と肥料分だけを散布して、近くの植物が自然に進入するのを待つ、というわけです。
もっとも、そうなったら真っ先に進入するのは、セイタカアワダチソウでしょうね。

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