鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

ヒトツバタゴ

2007-04-30 | 植物
ヒトツバタゴ(一葉タゴ)モクセイ科、別名ナンジャモンジャの木といいます。
名前の由来は、一つ葉のタゴ(トネリコ)から来ています。
ナンジャモンジャとは面白い名前ですが、「何じゃ、物じゃ」から来ていて、見慣れない珍しい木というほどの意味らしいです。


「雪の女王」とでも呼びたいような、白い花を枝いっぱいにつけています。


花のアップ。
中心が赤く、リボンのような白くて細い4枚の花弁が伸びて、白サギが舞っているような優美な姿をした花です。

鹿児島では野生のものは見られず、これは鹿児島市の街路樹を撮影したものです。
対馬には自生地があり、国の天然記念物に指定されているそうです。
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クサギ

2007-04-29 | 食べ物
クサギは臭木と書きますが、文字通り葉っぱに独特の臭みがあります。
このクサギの葉を食べます。
全国でクサギを食べる地域は限られているようですが、種子島では食べています。


クサギの葉
この先端の柔らかい新芽を食べる。


新芽を摘み取ったもの。
食べ方は
 ・豆腐と一緒に炒める。
 ・味噌汁の具にする。
 ・佃煮にする。
などです。
味は臭いというより、ほろ苦さがあり、このほろ苦さを楽しむ食べ物です。

クサギは、夏に白い花を咲かせ、秋には赤いガクと黒い実が美しく、花と実でも楽しませてくれます。
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近所の草花

2007-04-28 | 植物
自宅は鹿児島市の住宅団地にあり、周りは住宅ばかりです。
その中に空地もあり、そこに野生の草が進入して花を咲かせています。
そんな草花を集めてみました。
いわばどこにでもある、ありふれた花といっていいでしょう。
山野を散策しなくても野生の花を観察できます。


マツバウンラン(松葉海蘭)ゴマノハグサ科
以前はあまり見なかった花ですが、最近よく目にするようになりました。
北アメリカ原産の帰化植物です。
細長い茎の先端付近に小さな花がついています。
花の径は8mmくらいで、3枚の青紫の花びらが広がり、付け根は白く、そこからもう1枚の青紫の花びらが縦に伸びています。


イヌホオズキ(犬酸漿)ナス科
花の径は17~18mmで、5枚の白いヒトデ形の花びらが広がり、中心に黄色い雄しべがあります。
イヌという名前は、役に立たないものという意味でつけられることが多いそうです。


コマツヨイグサ(小松宵草)アカバナ科
これも北アメリカ原産の帰化植物です。
直径3cmくらいの黄色い花で、ハート型の4枚の花びらがついています。
マツヨイグサ属の中では、花が最も小さいためコマツヨイグサの名がつけられたそうです。
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真所のお田の森

2007-04-27 | 風景
昨日紹介した種子島の七色坂観望所から、県道を北に下りていくと、右側に水田地帯が広がっています。
真所という集落の近くにくると、水田の中にこの山(森)があります。
田んぼの中にある小さな森を、お田の森といいます。


直径50m程の丸い山で、どこから見ても丸く見えます。
まるで古墳(円墳)のようです。
実際は古墳ではなく、岩盤が侵食から免れて島のように残っているものです。
水田の所はかつて浅い海であり、海に浮かぶ丸い小島の風景が見られたことでしょう。

向こうの緑の帯は砂丘で、その向こうに太平洋が広がっています。
この森は、神聖な場所としてむやみに立ち入ることを戒めてきた所のようです。
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七色坂観望所

2007-04-26 | 風景
種子島の南東、門倉岬の近くに七色坂観望所という小高い展望台があります。


展望台から北東を眺めた風景。
大きく湾曲した海岸、白い砂浜、打ち寄せる白い波と紺碧の太平洋・・・
遠くの岩山の向こうには種子島宇宙センターがあります。
海岸の左には砂丘があり、緑の帯が続いています。


左に目を写すとこの風景が見えます。
右側の緑が砂丘で、その左には広大な水田が広がっています。種子島の穀倉地帯です。
すでに田植えも終わっており、7月には早場米が収穫されます。
水田の左には丘陵地形が広がります。

七色坂とは、1日のうちに、また季節を通して景色が7回変わることから名づけられたものです。
南種子町の名勝八景に選定されています。
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コサンダケ

2007-04-25 | 食べ物
鹿児島のタケノコはモウソウダケ(孟宗竹)が最盛期を過ぎ、コサンダケ(古参竹、胡参竹)が出回る季節になりました。
正式名はホテイチク(布袋竹)といいますが、鹿児島ではコサンダケと呼んでいます。
ホテイチクとは、竹の根元が膨らんでいるため、布袋さんの膨らんだお腹に見立てたものです。

タケノコは褐色の竹皮が美しく、アクがないためアク抜きをせず食べられます。
ダイミョウダケ(大名竹)と並んでおいしいタケノコです。
食べ方は
 ・煮物
 ・味噌汁の具にする。
 ・天ぷら
 ・湯がいてスライスにし、酢味噌で食べる。
などが一般的です。


写真は種子島の実家の山で取ったコサンダケのタケノコ
コメント (7)
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トベラ

2007-04-24 | 植物
種子島にトベラの花がたくさん咲いていました。
トベラは、トベラ科の常緑低木で、海岸近くによく生えています。
花は直径1cm程度の小さな花で、5枚の白い花びらが広がって咲いています。
葉は反り返るようにしているのが特徴です。

別名トビラノキ(扉の木)といいますが、これは樹木全体に悪臭があり、扉にさして魔除けにしたことから名づけられたそうです。
花の匂いは甘酸っぱい香りがし、悪臭という感じはしません。

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種子島宇宙センター

2007-04-23 | 風景
種子島宇宙センターは種子島の南にあり、太平洋に面した南種子町茎永に位置しています。
世界一美しい宇宙センターと形容されることがあります。
風光明媚な海岸線が続き、その中に宇宙センターが美しく調和しています。

この宇宙センターの特徴は非常にオープンなことです。
物々しいゲートがあり、中に入るにはここで手続きをしなければならないと想像しがちですが、そんなものはなく、敷地内への出入りは全く自由です(ロケット打ち上げ前は制限される)。
もちろん個々の施設には入れませんが、敷地内の道路は自由にドライブを楽しむことができます。


入口を入ると、この宇宙科学技術館があります。
入館料無料で、楽しみながらロケットや宇宙のことについて学ぶことができます。
ゲーム感覚で楽しめますので、子供にも人気があります。


技術館の近くの広場に、実物大のロケットの模型が展示してあります。
向こうには、奇岩の続く太平洋が広がっています。


宇宙センター内にある種子島灯台。
この灯台から、宇宙センターの全景を眺めることができ、すばらしい景観が広がっています。
右にロケット発射場の大崎射場が見えます。


灯台から眺めた大崎射場。
左の白い大きな建物がロケット組立て棟、右端がHⅡAロケットの発射場です。


右端の塔に接してHⅡAロケットが立ち、打ち上げられます。
ロケットの打ち上げは、一般の人は敷地外の見学場(上中の宇宙ヶ丘公園など)から見学することになります。
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嘉例川駅

2007-04-19 | 史跡
嘉例川駅は、霧島市隼人町嘉例川にある肥薩線の駅です。
駅舎は明治36年(1903年)の開業時のままの木造造りの建物です。
鹿児島県では大隅横川駅と並び、最古の駅舎となっています。


明治時代か大正時代にタイムスリップしたかのような、レトロな雰囲気の駅舎。


駅構内もなつかしい雰囲気が漂っています。
無人駅ですが、地元のボランティアによって中はきれいに管理されています。


ホームはかつて2面3線ありましたが、今は1面1線の単式ホームです。
今にも蒸気機関車がやってきそうな雰囲気が・・・
この駅舎を見に訪れる鉄道ファンも多く、また撮影もよく行われるところです。
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喜入のメヒルギ

2007-04-18 | 植物
メヒルギは、海水と淡水が混じる熱帯の河口付近に分布する植物で、マングローブを形成します。
鹿児島県では、奄美大島の住用にあるメヒルギが大規模なマングローブとして有名です。
また、種子島の熊野にも大規模なメヒルギ群があります。

鹿児島県本土では、鹿児島市喜入の海岸にメヒルギがあり、自生する北限として国の特別天然記念物に指定されています。


喜入の生見地区の海岸にあるメヒルギ。
右が海で、左が国道226号線。


メヒルギの実は樹上で発芽し、熟すると落下して泥に根を張り成長します。
実の形が琉球のコウガイ(かんざし)に似ていることから、別名リュウキュウコウガイと呼ばれています。
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