鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

南州神社の電燈

2008-08-31 | 史跡
昨日紹介した南州神社の前に、文化財に指定されている古い電燈があります。


電燈。
同じ形のものが両側に対であります。
この電燈は、近代日本の礎となった旧集成館が、大正2年に建設しました。
高さ4.4mの鋳鉄製です。


下部。
六角形の柱脚です。
大正二年十月の文字が見えます。


上部。
花弁状の柱頭飾りがついています。


このような遺構が現存するのは非常に珍しいそうで、国登録の文化財に指定されています。
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南州神社

2008-08-30 | 史跡
南州墓地と南州神社は、「西郷隆盛の史跡」でも紹介しましたが、他にいろいろな史跡や古木がありますので、もう少し詳しく見ていきましょう。


鹿児島市上竜尾町にある南州墓地。
1877年(明治10年)、岩崎谷で戦死した西郷隆盛以下40名が仮埋葬され、その後県内や宮崎、熊本からも遺骨が集められました。
薩軍2023名の将兵が眠っています。


中央が西郷隆盛の墓。
桐野利秋、別府晋介など、明治維新で活躍した多くの人物の墓が並んでいます。


南州墓地に隣接した南州神社。
明治12年に設けられた参拝所が、大正11年に南州神社となりました。


勝海舟の歌碑。
 ぬれぎぬを 干そうともせず 子供らが
 なすがまにまに 果てし君かな
                  勝海舟
 


常夜灯。
高さ5~6mの立派なものです。
西郷と勝海舟の会談で、江戸城が無血開城され、東京が戦火を免れたことに感謝して、昭和14年、当時の東京市によって建立されました。
左下が、勝海舟の歌碑。

歌碑と常夜灯は、花棚(けだな)石でできています。
花棚石は、石橋の材料である溶結凝灰岩の一種です。
産地により、たんたど石、郡山石などという名が付いています。

明日は、南州神社の電燈を紹介します。
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ビール道

2008-08-29 | エッセイ
日本人ほど「道」好きな民族はいないだろう。
茶道、華道、書道・・・
香りをかぐ香道というのもある。

茶道。たかだかお茶を飲むという行為を、「道」にまで高めた千利休の功績は大きい。
そこには、「お茶の心」という精神性まで備わっている。
書道。字というのは、本来、情報伝達のツールなのに、これを芸術にしている。
だが、達筆すぎて読むことができず、本来の役割を放棄しているのはいかがなものか。
我が家に、人からもらった書の掛け軸があるが、なんと書いているのか未だに読めない。

日本人は、歩くことまで「道」にしてしまう。
これを歩道という。
いや、冗談でなく、美容と健康のためと称して、歩き方を教授する人がテレビに出ている。

これほど「道」好きな国民だから、新しい「道」を創設し、家元になったら儲かるかもしれない。
「麺道」というのを、東海林さだお氏が提唱している。
ラーメンを食べるときの作法である。
最初に丼のどのへんに箸をつけるべきか。
チャーシューは、いつ、何回に分けて食べるのか。
スープは残すべきか、飲み干すべきか。
これらの細かい作法を伝授している。
なかなかメンドウな作法のようである。

私も、これに習って、何か「道」を立ち上げたい。
ビール道というのはドウだろう。
まずは、器からこだわりたい。
世界中の窯元、じゃない、ガラス工房を訪ね、名器を発掘する。
ビールの注ぎ方、泡の分量、泡の品質・・・泡は、ビールの命である。
飲み方にもこだわりたい。
ビールは、舌で味わってはならない。
のどで味わうものである。
さらには、「ビールの心」とでもいうべき、精神性をも注入しなければならない。
これらの指南書を作成し、「裏麦家」とでも流派を名乗って家元になるのである。

妻は、家で缶ビールを飲むとき、缶から直接飲む。
これでは、泡がたたないから、全然おいしくない。
私がいくら言っても、自分の飲み方を変えない。
妻一人教育できないようでは、家元への道のりは遠いと言わざるを得ない。
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トケイソウ

2008-08-28 | 植物
庭にトケイソウを植えていますが、その花が咲いています。


トケイソウの花。(時計草、トケイソウ科)
ブラジル原産の植物です。
名前の由来は、花を見れば一目瞭然です。
3本の雌しべが、時針、分針、秒針で、背後の5本の雄しべが文字盤というわけです。


実もなっています。
まだ青くて食べられません。
熟すと赤紫になり、中に少量の種と汁が入っています。
これをスプーンですくって飲むと、トロピカルな甘酸っぱい味と香りが口中に広がります。

トケイソウのことを、英語でパッションフラワーとかパッションフルーツといいますが、パッションとは情熱のことではなく、キリストの受難の意味だそうです。
雄しべの花柱をキリストに、副花冠を後光にたとえたのだそうです。
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諏訪橋他

2008-08-27 | 石橋
日置市東市来町の石橋を訪ねました。
まず、諏訪橋です。
場所は東市来町養母で、日置広域農道と県道養母長里線の交差点近くに、諏訪神社があり、その近くです。


上流から見た諏訪橋。
 橋長:12.7m
 幅員:4m
 架設年代:大正15年2月21日
川は江口川です。


下流から見た諏訪橋。
石橋の中には、草に覆われているものが多いですが、これは上流からも下流からも、アーチが良く見えます。


下流から見たアーチ部。
まだまだ新しく、しっかりした橋で、集落の重要な生活道路として使用されている橋です。

次に、日置広域農道を北に行きます。
左に池が見えますので、それを過ぎて最初の道を右折します。
左に子授け岩があるので、それを過ぎて少し行くと右にあります。
東市来町湯田皆田東にある西立山橋です。


下流から見た西立山橋。
 橋長:5.2m
 幅員:3.6m
 架設年代:昭和34年3月
川は、大里川の支流の立山川です。


上流から見た西立山橋。

主に、農道として使用されている橋です。
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鶴丸城のハス

2008-08-26 | 植物
鹿児島市の鶴丸城の堀にハスがあります。
前回訪ねたときは、まだ花が咲いていなかったので、再び訪ねました。


石橋の大手橋。
ハスの葉に隠れて、橋脚は見えません。


欄干を通して見た堀。
今は、ハスの葉が青々と茂っています。


ハスの花の時期は、盛りを過ぎており、このような実になっているものが多いです。


それでも、いくつかは花が咲いていました。
このハスは、種類はわかりませんが、きれいなピンクの大輪の花です。
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笠利崎

2008-08-25 | 水辺の風景
昨日紹介した、あやまるソテツジャングルから北に行きます。
奄美大島の最北端、笠利崎に着きます。


笠利崎。
岬には、笠利崎灯台があります。


東の沖合いに浮かぶ立神。


奄美大島では、海のかなたに幸せをもたらす神の国(竜宮)があるというニライカナイ伝説があります。
これが、大和に伝わって浦島太郎の物語になりました。
それを形にしたモニュメントです。


灯台まで登ってみました。
灯台から見た、奄美大島最北端です。
ここからは地球が丸く見えます。

北西に小さな島が見えました。
地図で調べると、トカラ列島の最南端の島、横当島のようです。
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あやまるソテツジャングル

2008-08-24 | 植物
奄美大島は、ソテツの多い島です。
山地や海岸を問わず、どんなやせ地でも生育するソテツは、奄美大島の気候風土に合った植物です。
食糧難の時、ソテツの実や幹を原料とした「ソテツがゆ」や「ナリ味噌」を食べて切り抜けてきました。
 ♪赤い蘇鉄の 実も熟れるころ・・・(島育ち)
ソテツはよく歌にも歌われます。

奄美大島の北、奄美市笠利町の東海岸にあやまる岬がありますが、岬の北に、あやまるソテツジャングルがあります。


ソテツジャングル。
これは海岸近くの砂地にあり、砂地に群生する規模としては奄美一です。


ジャングルの中には、遊歩道が整備されており、ソテツを見ながら散策することができます。
大きなものは3~4mくらいあります。


ソテツとハイビスカスの組み合わせ。
ジャングルの中には、ハマオモト(ハマユウ)などもあります。
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蒲生埼

2008-08-23 | 風景
奄美大島の北に、南に大きく入り込んだ湾がありますが、これが笠利湾です。
湾の最奥部が奄美クレーターで、これは以前紹介しました。
湾の出口の東にある岬が、蒲生崎です。
奄美市笠利町にあります。


岬の駐車場から展望台まで歩いて五分位ですが、途中から北を見た風景です。
屋仁の集落と港です。
その向こうが、奄美大島の最北になります。
海にはサンゴ礁が広がっています。


岬にある展望台から見た笠利湾。
湖のような笠利湾が広がっています。
湾の出口は写真右側になります。
湾の手前には、美しい松林が広がっています。


岬の近くにある蒲生崎神社。


神社の前にある仁王像。
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伊集院のレンガトンネル

2008-08-22 | 史跡
昨日紹介した伊集院の徳重神社から、西へ2~3分歩くと妙円寺というお寺があります。


妙円寺。
左右に仁王像があります。
妙円寺詣りといえば、徳重神社へ詣りますが、ここが本家の妙円寺のようです。

妙円寺の前の道路を、さらに西に1分くらい歩くと、レンガトンネルがあります。


レンガトンネル。
妙円寺側(東側)の坑口です。


トンネル内部。
下部は石積みで、上に美しいレンガのアーチがあります。


さらに進むと、左側側壁に横穴の跡と見られるアーチがありました。
落書きが興ざめ・・・


反対側(西側)坑口です。
山の地質は、シラスです。

このトンネルは、以前は鉄道(鹿児島本線)のトンネルだったものですが、昭和52年に廃線となりました。
レンガが、所々黒いのは、蒸気機関車の煤の跡でしょうか。
現在のJR鹿児島本線は、隣を通っています。
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