鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

咄合橋他

2024-02-29 | 石橋

指宿市山川成川の石橋を二つ紹介します。

 

九州土木遺産に選定されている咄合橋(はきあいばし)を左岸から見たものです。

 

上流から見た咄合橋。

 

合掌型桁橋という非常に珍しい構造の石橋です。ここ以外では見たことがありません。

 橋長:2.2m

 幅員:3.8m

 架設年代:不明

 

頂部。アーチのルーツとも言われています。

 

内部。

 

下流から見た内部。下流は拡幅されています。

 

咄合橋の下流にある山神上橋を右岸から見たもので、立派な現役の石橋です。

 

上流より見る。

 

近景。

 橋長:6.2m

 幅員:8.3m

 架設年代:昭和2年

 

アーチ部。

 

下流から見たもので、拡幅されています。

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成川十一面観音座像と石殿

2024-02-28 | 史跡

指宿市山川の成川十一面観音座像と石殿(せきでん)を紹介します。

 

案内板に従って行くと、民家の倉庫の横にクスノキの巨木があり、その向こうにあります。

 

クスノキの下部。

 

お堂の周りに石造物があります。

 

中央が石殿で、この中に十一面観音座像があります。成川を支配していた鎌田政成が、1566年に建てました。

 

山川石でできた石殿。扉を開けることはできず、中の十一面観音座像を見ることはできません。

次のHPで見ることができます。

成川十一面観音座像及び石殿 ::: 指宿まるごと博物館|海と港のめぐみ (ibusuki.lg.jp)

 

屋根には、十一面観音を建立したことなどが書かれているそうです。

山川石は軟らかくて加工しやすい反面、風化に強く、450年以上たっても文字が鮮明に残っています。

 

成川板碑です。鎌田政成が、1576年に西国33箇所の観音霊場を巡礼したことが書かれているそうです。

 

近くにある成川遺跡です。弥生中期から古墳時代の遺跡で、人骨300体、刀剣などが出土しました。

 

成川遺跡供養塔。

 

後ろは空き地で、遺跡の遺構はありません。

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成川の田の神

2024-02-26 | 田の神

指宿市山川成川の田の神を紹介します。

 

川の右岸の石垣の所にあります。

 

石垣の奥に2体の田の神があります。

この田の神は、1771年に成川下原の二才中が造立しました。

 

山川石でできた田の神です。山川石は、少し黄色味がかっているのが特徴です。

 

左の田の神。短い上着にタスキをかけ、袴をはいた田仕事姿の田の神です。

 

右手にメシゲ、左手に団子のようなものを持っています。

 

きりりとした表情で、頭のシキの一部は欠けています。

 

右の田の神。これも田仕事姿です。

 

右手にメシゲを持っています。

 

表情が少し残っています。

成川の開田事業の時の守護神として建てられた、と考えられています。

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東郷麓(2)小路磨崖仏

2024-02-25 | 史跡

東郷麓の御仮屋跡から小路磨崖仏へ行きます。

 

小路三叉路に案内柱があり、ここから100mの所にあります。

 

この先の左です。

 

案内板があり、左の岩壁に磨崖仏があります。

 

鶴ヶ丘城跡の崖面に彫られています。

 

磨崖仏は円の中の阿弥陀挫像と、同じく阿弥陀如来をあらわす梵字で、全体が宝珠の形をしています。

 

この磨崖仏が彫られたのは1517年です。鶴ヶ丘城主渋谷東郷氏の武運長久、家運隆昌を祈るものと考えられています。

 

手を組んだ阿弥陀座像。500年前とは思えないくらい風化していません。

 

穏やかな表情の阿弥陀様。

 

岩に彫られた石灯籠。こちらは満月です。

 

反対側は三日月です。

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東郷麓(1)

2024-02-24 | 史跡

薩摩川内市東郷町の東郷麓を散策しました。

 

菜の花畑と武家屋敷跡。絵になる風景です。

 

左に武家門があります。

 

正面から見た武家門。ここは人が住んでいます。

 

菜の花と武家門。

 

左より見る。梅も咲いて、いい雰囲気です。

 

隣の武家門です。

 

正面より見る。以前は御屋敷がありましたが、取り壊されていました。

 

近景。

 

御屋敷跡です。木が植えられています。

 

御屋敷跡から武家門を見る。これは取り壊されなくてよかったです。

 

二つの武家門を望む。

 

イヌマキと石垣のお宅。

 

小路三叉路からの風景です。この先の右上が御仮屋跡です。

 

この上が御仮屋跡です。今は人家になっています。

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柿酢

2024-02-22 | 食べ物

去年の11月に漬けた柿酢が完成しました。

 

渋柿のヘタを取り、皮をむかずにカットして容器に入れます。他のものは一切入れません。

皮の表面の白いものが発酵を促すので、洗いません。

 

空気を入れるため蓋は密閉せず、キッチンペーパーなどで蓋をします。

時々かき混ぜながら、3か月置きます。

 

3か月置いた状態です。

 

布でゆっくり濾して液を取り出します。

 

ビンに移して柿酢が出来上がりました。ほぼ透明な酢です。

 

渋みやくせもなく、さっぱりした味わいの酢です。薄めて飲んだり、料理に使ったりします。

 

春の味、ツワ(ツワブキ)の煮物です。他はシイタケ、薄揚げ、ホタテです。

 

家庭菜園のブロッコリー。さっと湯がいて、ドレッシングかマヨネーズを付けていただきます。

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ふれあいスポーツランドの暖流桜

2024-02-20 | 植物

鹿児島市のふれあいスポーツランドへ行きました。

 

親水広場の近くの暖流桜です。

 

8分咲くらいで、見ごろでした。この桜は、種子島で発見された桜です。

 

白い桜です。松月(ショウゲツ)という八重桜の台木から芽が出たそうです。

 

少し紅を帯びた花もあります。

 

雪の妖精のような暖流桜。名前には、この桜が北上する黒潮のように、西日本の温暖な地に広がってほしい、との願いが込められているそうです。

 

白い花は青空に映えます。曇り空だとこうはいきません。

 

桜広場のところの暖流桜も盛りでした。

 

桜の向こうに、大隅半島の高隈山が見えます。

 

河津桜は葉桜になりかけていました。

 

ハクモクレンも咲いていました。

 

自宅の庭の沈丁花。いい香りがします。

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藤川天神の臥龍梅

2024-02-19 | 植物

薩摩川内市東郷町の藤川天神へ行きました。

 

参道の左に梅園があります。多くの人でにぎわっていました。

 

梅園の中です。梅は見ごろでした。

 

龍が地に臥せたような臥龍梅。

 

菅原道真は大宰府からここへ来て余生を送ったという伝説があります。この梅は道真が植えた1本の木が増えたものだそうです。

 

梅の下でくつろぐ人たち。

 

ピンクの八重の梅です。

 

青空に映える紅梅。

 

参道を進んで神社へ行きます。

 

参道の臥龍梅です。

 

神社の前のイチョウは伐採されていました。根元が腐っているので、倒木を恐れてのことでしょう。

 

菅原道真を祀る藤川天神社殿。

 

社殿の後ろの田の神です。

 

西郷さんの愛犬ツンの像です。藤川牧野の前田善兵衛が飼っていた犬を、西郷さんへ贈りました。

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火野さんが訪ねた田のかんさあ

2024-02-18 | 田の神

火野正平さんが、視聴者の心の風景を自転車で訪ねる「こころ旅」という番組があります。

いちき串木野市の田の神を訪ねた回の再放送がありました。

 

門前にある門前の田の神です。向こうは南九州自動車道。

火野さんは、地元の人に聞いてここへやって来ました。

 

道路より見る。手紙をくれたのは、福岡県の小学6年生の女の子です。

手紙には「私の心の風景は、鹿児島県いちき串木野市の田のかんさあです。田のかんさあというのは、田んぼの神様という意味です」と綴られていました。

 

神官型の田の神で、笏を持っています。頭は破損してコンクリートで付け替えられています。

祖父母の家が近くにあり、女の子は犬の散歩でここを通っていたそうです。

 

田の神には顔がないため、いつも怖いと思って通っていました。少し不気味ではあります。

 

おじいさんが亡くなった時、皆が泣くので自分も悲しくなって、犬とここを通りました。その時、怖いと思っていた田の神が、笑っているように見えたそうです。

そういえば、首をかしげて笑っているようにも見えます。

 

後ろ姿。帰って、おばあさんにその話をすると「そんなはずはないがね」と言われました。

小学生なのに、田の神に興味を持ち心の風景と思えること、おじいさんを想う優しい気持ち、田の神が笑って見えるという想像力の豊かさ、などに感心しました。

 

近くを流れる大里川で、堰があります。

 

魚道です。

 

右岸から見た堰。

 

堰から落ちる水のカーテンと泳ぐカモ。

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開聞の菜の花

2024-02-16 | 植物

指宿市開聞の菜の花です。

 

池田湖から開聞へ行く県道脇に菜の花畑があります。

 

菜の花畑の向こうに、開聞岳が見えます。

 

菜の花の黄色いじゅうたん。

 

菜の花と開聞岳。

 

近景。

 

菜の花の下にはホトケノザ(仏の座、シソ科)が咲いています。

 

ホトケノザの群落。早春の花です。

 

葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるのが名前の由来です。

 

ヤブチョロギ(藪丁呂木、シソ科)。ヨーロッパ原産の帰化植物です。

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