鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

山崎の地頭仮屋跡

2007-06-30 | 史跡
さつま町山崎の、山崎小学校の隣に地頭仮屋跡があります。
藩政時代、山崎郷の行政はこの地頭仮屋で行われており、今の役場にあたります。


地頭仮屋跡の門。
いかにも時代を感じさせる古めかしい門です。
山崎の地頭仮屋は、寛永16年(1639年)の薩摩藩の外城の中に山崎の名があることから、この頃からのものと考えられています。

その後明治以降、山崎戸長役場、山崎村役場、山崎町役場と変遷を重ね、昭和30年に宮之城町と合併しました。
そして今はさつま町に合併されています。


仮屋跡の敷地にはイチョウの大木があります。
この敷地は、中世に浄福寺があったところです。
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樋之口橋

2007-06-29 | 石橋
樋之口橋(たいのくちばし)は、日置市東市来町(旧東市来町)の萩にある石橋です。
東シナ海に注ぐ大里川に架かっています。


下流から見た樋之口橋。

橋の大きさ等は次のとおりです。
 橋長   14m
 幅員   4.5m
 支間数  1連アーチ
 架設年代 昭和2年5月20日

道路は市道北山田代線であり、現役の橋として供用されています。
昭和2年架橋と、石橋としては比較的新しいこともあり、当分現役として使用できそうな橋です。
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アカメガシワ

2007-06-28 | 植物
今、アカメガシワの花があちこちで咲いています。
田舎道を車で走ると、道路脇でたくさん見ることができます。


アカメガシワ(赤芽柏) トウダイグサ科

暖地に生える落葉高木です。
この木の特徴は、春に赤い美しい新芽が出ることで、名前はここから来ています。
春にはこの新芽を楽しむことができます。

今の時期には写真の黄色い花が咲きます。
ヒゲのような小さな花がたくさん付いていますが、これは雄花で、花は雌雄別です。
葉は柏に見立てたもので、食物を盛る器として使っていたそうです。
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永江の滝

2007-06-27 | 水辺の風景
永江の滝はさつま町の永江にある滝です。
薩摩川内市祁答院との境界付近にあります。
川内川の支流である穴川が東から宮之城の町に合流し、穴川の支流である南方川が南から佐志に合流していますが、滝はこの南方川にあります。
川の右岸沿いにある道路から滝を眺めることができます。


滝の大きさは、高さ21m、幅15m、滝つぼの深さ2mです。
名前の由来は、中津川城攻防の戦いで多くの弓矢が流れて、南方川に入り江を作ったので、「流れ矢の入り江」がいつしか永江の滝になったということです。

折からの梅雨時とあって、豊富な水量が豪快に流れ落ち、飛沫を上げていました。
滝つぼが非常に広い滝です。
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アジサイ

2007-06-26 | 植物
鹿児島は梅雨の真っ最中。大雨洪水警報が出たりしています。
梅雨のうっとうしさを和らげてくれるのがアジサイ(紫陽花、ユキノシタ科)の花です。
アジサイの楽しみは、さまざまな色を楽しむことにあります。
青、青紫、赤紫、白・・・その中間色もあってまさに千差万別。
アジサイの色の違いは種類の違いではなく、咲いてからの期間と土壌のpH値によって微妙に違ってくるそうです。


最もポピュラーな青いアジサイ


赤紫のアジサイ


白にわずかに赤紫が混じっている。


アジサイロード。最近道路脇にアジサイを植えているところが多い。


濃青のガクアジサイ。周辺の花に見えるのはガク。
アジサイはガクアジサイを改良したものです。


白いガクアジサイ
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笠狭宮跡

2007-06-25 | 史跡
南さつま市加世田の中心部から南東に3kmのところに、笠狭宮跡(かささのみやあと)があります。
ここは神話ゆかりの地なのです。


その昔、ニニギノミコトはどこか良い土地はないかと探していたところ、海上にひときわ高い山(野間岳)があり、登ると東に開けた土地があったのでここに住むことにしました。
やがて木花咲耶姫(このはなさくやひめ)と結婚し、加世田に宮居を建てましたが、それが笠狭宮なのです。
ニニギノミコトはその後、宮原、川内の可愛(えの)山稜に移ったとされています。


近くには日本発祥の地の碑もあります。
それにしても、鹿児島の加世田に日本発祥の地があったなんて知りませんでした。
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竹田神社のイヌマキと大クス

2007-06-24 | 巨樹・古木
昨日、加世田の竹田神社といろは歌の碑を紹介しましたが、竹田神社にはイヌマキの古木と大クスがあります。


いろは歌の碑が並ぶ道には、イヌマキの並木があります。直径50~60cmの大木です。
イヌマキという木が、それほど大きくなる木ではないので、これでも相当の古木であることが分かります。
いろは歌の碑は、道の右側に並んでいます。
このため加世田の町は、いろは歌とイヌマキの町と呼ばれます。
イヌマキは、ここだけでなく町のあちこちに立派な垣根があります。


神社の境内には、大クスもあります。


これらの大クスは、日新寺(竹田神社の前身)の前身で室町時代の保泉寺からの老木です。
寛政10年(1798年)の日新寺の大火で大クスの片側を焦し、今もその傷跡が残っています。
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竹田神社

2007-06-23 | 史跡
竹田神社は、南さつま市加世田にあります。
加世田の中心部から国道270号線を南に少し行くと、国道の右側にあります。


島津氏中興の祖 島津忠良(日新公)を祀っている神社です。
昔はここに日新寺がありましたが、明治2年の廃仏毀釈により廃止され、その跡に竹田神社ができました。


竹田神社で有名なものは、日新公のいろは歌です。
日新公が人生訓について詠んだ47首の歌のことです。
昔の薩摩の武士の子は、この歌を唱えて勉学したといい、今でも役に立つ人生訓が多いそうです。

この石碑の歌は次のとおりです。
 いにしへの道を聞きても唱へても わが行ひにせずばかひなし

このような歌を彫りこんだ石碑が、イヌマキの大木の並木通りにずらりと並んでいます。
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キクラゲ

2007-06-22 | 食べ物
山を歩いていてキクラゲを見つけたので、早速取りました(山歩きの余禄です)。


大木に蔦が絡みつき、蔦にキクラゲが生えていました。
キクラゲはキクラゲ科のきのこで、特に美味というわけではありませんが、コリコリした食感を楽しむものです。
中華風炒め物の材料にしていただきました。
あまり栄養があるように見えませんが、ビタミンD、鉄、カルシウム、食物繊維に富んでいるそうです。

キクラゲは漢字で木耳と書きますが、クラゲが海のクラゲに由来しているのに対し、木耳は耳に似ていることからこう書きます。
名前と字の由来が異なるわけで、サルスベリ(本来なら猿滑り)を百日紅(花の期間が長いから)と書くのと同じです。
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入来浜

2007-06-21 | 水辺の風景
入来浜は、日置市吹上町の吹上浜にあります。
伊作川の河口付近にある浜です。


吹上浜は砂浜と砂丘からなる浜なので、良港がありません。
この入来浜は河口が港になっており、川岸に船が係留されています。
それにしても、河口が港では大雨のあと流れが急になるのではないでしょうか。
写真の左には漁協の建物があります。


河口から沖を見ると小さな島が見えます。
この沖にある島といえば久多島でしょうか。
久多島は島というより大きな岩礁で、瀬渡船で渡って釣りが行なわれるところです。
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