鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

江口浜

2007-02-28 | 水辺の風景
日置市東市来町の江口浜は、江口川の河口にある東シナ海に面した海岸です。
河口から南の海岸にシラスの絶壁が続いています。


海岸沿いに国道270号線が通っており、その山側はほぼ垂直のシラスの崖になっています。
法面工事もなされておらず、シラスが直接露出しています。
シラスは鹿児島ではありふれたものですが、このような高い崖が海岸沿いに延々と続く風景は珍しく、一種の奇観を呈しています。


高さ50~60mの崖は、侵食によって深い谷が刻まれています。
大雨のときは、シラスが道路に流れ出ないのでしょうか。


ここの海岸はサーフィンが盛んなところでもあり、休日には多くのサーファーが訪れます。
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アスファルトのスミレ

2007-02-27 | 植物
「アスファルトに咲く花のように・・・」
という歌があります。
また去年、アスファルトで育った「ど根性大根」が話題になりました。
土壌や水分のほとんどないアスファルトは、植物にとって苛酷な環境だと思いますが、こんなところにも種が飛び、芽を出し、成長していきます。

歩道のアスファルトからスミレの芽が出て、青紫色の可憐な花が咲き、春の訪れをしっかりと告げていました。
雑草(といっても一つ一つには立派な名前がある)とスミレを差別してはいけないのでしょうが、可憐なスミレだから愛しさを感じます。

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クロガネモチの実

2007-02-26 | 植物
クロガネモチは、街路樹や庭木によく植えられている木です。
秋から春まで半年くらい赤い実をつけています。

鹿児島市田上町の広木農協前の民家の庭に大きなクロガネモチの木があります。
高さ10m、枝張り12mくらいでしょうか。
クロガネモチとしてはかなり大きな木です。
10月頃から赤い実をつけていましたが、今も枝いっぱいに実をつけています。
葉が少なくなった分、赤い実が目立ち、庭いっぱいに広がって見事なものです。



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梅にメジロ

2007-02-25 | 生きもの
今年は全国的に春の訪れが早いようです。
鹿児島でも春の花がいっせいに咲き始めました。
梅は今満開か、すでに散ってしまったものもあります。
桜も、ヒカンザクラはもちろん、早いものはソメイヨシノも咲いているのが見られます。

散歩に行ったら、よそのお宅の庭に咲いている紅梅の枝にメジロが2匹止まって、盛んに梅の花をついばんでいました。
山桜が咲き、ウグイスの鳴き声が聞こえるのももうすぐでしょう。

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タンカン

2007-02-24 | 食べ物
種子島の実家から、タンカンが送られてきました。
タンカンは、ポンカンとネーブルオレンジを自然交配して作った中国広東省原産の柑橘類です。
鹿児島では、種子島、屋久島、奄美大島などが主な産地です。
12月から1月がポンカンの収穫期で、それが終わる2月から3月がタンカンの収穫期になります。

特徴はポンカンとネーブルオレンジのいいところを受け継いでいます。
とても甘く、果肉は柔らかくジューシーなみかんです。
ポンカンがやや水分が少ないのに対し、すごく水分の多いみかんです。
皮は少し硬めで、皮をむくとあまりの水分の多さに手が濡れてしまいます。


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藤川天神の臥竜梅

2007-02-23 | 巨樹・古木
薩摩川内市東郷町藤川北野に藤川天神があります。
ここは学問の神様、菅原道真を祭る神社です。
道真は、大宰府に流された後ここに隠遁し、没したと伝えられています。
受験シーズンには願掛けの受験生でにぎわいます。


藤川天神

この神社で有名なものは臥竜梅です。
40アールの梅園に150本の梅の木があり、そのうちの50本は地を這ったように臥せています。
その姿が、竜が臥せているように見えることから臥竜梅と呼ばれています。


この梅の木は、道真お手植えの梅の木が繁茂したものといわれ、樹齢は千年以上と伝えられています。
国の天然記念物に指定されています。



本日、見物に行ってきましたが、今まさに満開でピンクの花びらで埋め尽くされていました。
梅園には馥郁たる梅の香りが立ち込め、桃源郷のような風情がありました。
今、梅祭りが行われている最中です。
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鰻温泉のスメ

2007-02-22 | 風景
昨日紹介した指宿市の鰻池のほとりに鰻温泉があります。
温泉としての歴史は江戸時代の1750年頃にさかのぼる歴史のある温泉です。
西郷隆盛が訪れたことは、昨日紹介しました。

この温泉の特徴は、各家庭にスメと呼ばれるものがあることです。
この付近一帯は至るところに温泉の蒸気が噴出しており、家庭の庭などにかまどを設置して、蒸気の熱を利用して煮炊きをする施設をスメと呼んでいます。
ここでふかしたサツマイモやゆで卵はおいしいそうです。
地下から温まるので、冬でも暖かいことでしょう。

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鰻池

2007-02-21 | 水辺の風景
指宿市の池田湖の東2km付近に鰻池があります。
池田湖はカルデラ湖ですが、鰻池は火口湖です。
海抜126m、水深61m、周囲4kmの円形の池です。
周囲は切り立った崖になっており、山の中にひっそりと静まり返っています。


湖畔には鰻温泉があり、ここは征韓論に敗れて野に下った西郷隆盛が狩猟に日々を過ごしたところで、佐賀の乱に敗れた江藤新平が訪ねてきて、激論を戦わせたところでもあります。
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赤毛と小説

2007-02-20 | エッセイ
昨日、赤毛のアンの家の話を書きながら思ったのだが、欧米には赤毛を扱った小説がいくつかある。
その筆頭は赤毛のアンだろう。孤児院からマシューとマリラ兄妹の元に引き取られた、赤毛で、やせっぽっちで、ソバカスだらけで、おしゃべりで、いつも夢見ている少女アンが繰り広げる騒動と成長の物語である。
単に少女小説にとどまらず、世界的な名作として親しまれている。舞台となったカナダのプリンス・エドワード島には、アンの舞台を訪ねて世界中から観光客が訪れるそうだから、作家モンゴメリの功績は絶大なものがある。

それから、フランスの作家ジュール・ルナールの「にんじん」という小説がある。
主人公の少年は、赤毛のため「にんじん」とあだ名され、実の母親から姉や兄と差別されいじめられる。
いじめのエピソードがこれでもか、これでもかと綴られる。
子供の頃読んだきりなので、細かいところは覚えていないのだが、こんな場面があった。
家族がメロンを食べるのだが、にんじんだけは食べさせてもらえない。
食べ終えた皮をウサギに食べさせるように言いつけられて、ウサギ小屋に入っていく。
ウサギに話しかけながら、家族が食べて果肉が少し残っている皮を食べ、残りをウサギにやる。
いじめの問題に無関心に見えた父親とにんじんが散歩に出て、心の交流を取り戻すところで終わっていたように思う。

えーと、あと何かないかな、と考えたら、コナン・ドイルのホームズシリーズに「赤毛組合」というのがある。
質屋を営むある赤毛の男に奇妙な話が舞い込む。
「赤毛組合」という互助組織があり、そのメンバーには見事な赤毛の人しか入れない。
男に仕事が紹介されるのだが、その仕事とは赤毛組合の事務所に詰めて百科辞典を書き写すだけという簡単な仕事で、高給が支給される。
男は何日か事務所に出向いて仕事をするのだが、「赤毛組合」というのは真っ赤なうそで、本当の目的は男に何日間か家を空けさせるためだった。
何のために?  
興味がある方は読んでください。

こうしてみると、欧米人にとって赤毛とは、差別や劣等感の対象であることがわかる。
赤毛組合という発想も劣等感の裏返しだろう。
もちろん、ブロンドが最高とされているのであって、アンもブロンドに変わることを夢見ていたのだった。
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赤毛のアンの家

2007-02-19 | 風景
赤毛のアンの原題は、「ANNE OF GREEN GABLES」(緑の切妻屋根のアン)といいます。
意外にも、原題に赤毛という言葉はないんですね。
でも、「赤毛のアン」だからこそ、これだけ日本の女の子の心をとらえたのではないでしょうか。
赤毛にこそアンの屈折した思いがあるのであって、ギルバートの頭に石版を打ち下ろして割ったのも、「にんじん」とからかわれたためなのですから・・・

鹿児島市田上の城ヶ平橋の近くに「赤毛のアンの家」があります。
緑の切妻屋根の、広さ3畳程度のミニハウスです。小さいながらテラスも付いています。
この家は、ある会社が輸入・販売している(今もしているか不明)、赤毛のアンの家を模した家で、休憩や子供の勉強部屋として利用できるそうです。
建築申請が必要ないため、庭などに気軽に立てられるのが利点だそうです。
アンのファンの女の子の勉強部屋としたらいいかもしれません。

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