猫奥 8巻 新刊
漫画、山村東
今月の新刊。
大奥の猫たちを愛でたいのに
猫嫌いと思われてるのを違うと言えずに
こっそり猫と戯れようとする
健気な滝山のお話。
今巻では、
新キャラ 表使（おもてつかい←役職）小山が
登場。
岩岡さまが瓦版で注目を集めた
団十郎の三升紋柄の子猫の飼い主を募ると聞き
芝居好きの女性たちが殺到する。
しかし、脇腹に渦巻き模様があるだけで
瓦版は話を盛っていたようです。
皆んなが手のひら返しで逃げ去るのを見て
なんて身勝手なと怒り心頭の滝山は
自分が手を上げようかと思うが
小山が手を上げる。
デキる女として有名な小山が
猫を使って立場をよくしようとしてるのではと
滝山は心配。
団十郎ちゃんに魚のアラを食べさせて
寝床も蜜柑カゴという噂を聞いた滝山は
真意を確かめねばと小山の元へ。
滝山に憧れてた小山は、
訪ねてくれたことに大喜び。
噂の真相も、猫の健康のために
新鮮なアラを小骨を取り煮込んだあげていて
寝床は良いものを準備したのに
カゴに入るらしく、
団十郎が落ち着くなら良いかと
そのままにしているらしい。
飾りたてて甘やかすよりよほど猫のためを
思っていると思う滝山。
猫は好きか？と問うと、
ずっと欲しくて欲しくて
やっとご縁に恵まれたと
団十郎が可愛くて仕方ない様子。
“食べちゃいたい”と本当に“あむっっ”と
顔（耳）を喰むのを見て
ちょっとドン引きする滝山と
我に返って“誰にも言わないで”
と懇願する小山なのでした。
先日は はしたないとこを見せたという小山。
小山の家は家計の足しに鈴虫を育てていたため
猫は出入り禁止の家だったらしく
猫を飼うのは夢だったそうです。
（どこかで聞いたようなと既視感の滝山）
そんな小山は、
滝山にも猫を好きになって欲しいと
猫の愛らしさを語りまくる。
団十郎を抱っこして吸いまくり
猫パンチされても気にせず
肉球を吸い出す小山にやはりドン引きな滝山。
小山に懐かれてしまった滝山でした。
照代が小山に、
滝山さまが小山のことを
猫のことを真剣に考えていて団十郎は幸せだ
と言ってたことを伝え、感動する小山。
ますます滝山に猫好きになって欲しい小山は
照代に協力を求めるが、
滝山が猫好きを隠してることを知ってる照代は
必要ないと突っぱねる。
うっかり口を滑らせてしまいそうだから
小山と距離を置こうとするため
周りから何か仲違いするようなことが
あったのでは勘繰られ滝山の耳にも入る。
2人の仲裁をすることになる滝山。
夜1人になって、何で私が？と
解せない気持ちになるのでした。
そんな感じの8巻でした。
他にも七夕のお話や、文鳥のお話、
体調を崩した美登に照代経由でお灸を渡す話、
お月見のお話、上様が猫に密かに救われる話、
ごみ集めのカゴに猫が集まるお話、
広大院さまが猫のために長生きをしようと
生活態度を改めるお話。
と盛りだくさん。
大奥外では、
滝山の弟の孫右衛門が農村の猫のワイルドさ
（もぐらや蛇を退治）を見て震える話、
孫右衛門の猫友が近所の猫が部屋に来るように
なって 愛でれるかもと喜ぶが、
隣の御留守居様の屋敷が犬を飼い始めて
来なくなってしまうお話。
猫奥の前に書いてた「こまとちび」の2話
（1話は猫奥2巻収録）も入ってます。
薄くても満足な8巻でした。
9巻は2024年夏ごよ発売予定だそうです。
もう夏みたいなもんですが、
最近の夏は長いので
9月ぐらいかなぁと思っておこうと思います。
滝山の猫好きはバレてませんが、
猫嫌いもそんなにキツいものではないと
周りが感じはじめた気がします。
（前までは滝山の目に触れないように
周りがかなり必死だったけど、
今は猫が滝山に近づこうとしたら退ける感じ）
相変わらず吉野ちゃん推しの滝山ですが、
滝山が吉野ちゃんにしたいと思ってることは
小山がしてることと大差ないことに
本人は気づいてないようです。
小山の溺愛っぷりは、
私も同じことするなぁと思ったので
人前ではドン引きされるから
やめておいた方が良いと学びました！
↑トノは人前に出てこないから大丈夫。
ためになる猫漫画（笑）
フフフっと笑いが溢れてしまう猫漫画。
次巻も楽しみです。
鯉幟ならぬ猫幟。
