YAMAの自転車時々RUN

ロードバイクとマラソンの2足のワラジの挑戦記

アンカーの涙

2015年05月30日 | BIKE
今日は土曜日、ルモン朝練の日なのだが
今朝は子供の小学校の運動会の交通立ち番が当たってしまったので
定時より1時間早く5時半から一人で登板開始。



一人だとモチベーションが上がらないと思ったが
意外や意外、自身初の25分台となる25分57秒をマーク。
決して速いタイムではないが私にとっては初の26分切りができちょっとだけ嬉しかった。

少し休憩後、スタート地点まで下山し、
朝練集合していたメンバーさん方々に挨拶して帰宅しました。



帰宅後はすぐに着替えて運動会会場へ。


今日はその小学校の運動会でちょっとグッときた出来事がありました。


それは3年生の全員リレーでの出来事。

スタート位置に児童たちが整列し、いざスタートとなってからなぜかスタートが切られない。
先生方がなにやらやりとりをしていたがどうやら1名の児童がスタート位置に着いていないといことがわかった。
やがて先生に促されて1名の児童が嫌々スタート位置に着きようやくスタートが切られることとなった。

しかし。

その遅れてきた児童は走るのがどうしても嫌なのか
一人走りださず、先生に後ろから抱きかかえられるように付き添われてようやくスタート位置から歩みだした。

しかし。

それでも嫌なのかとうとう座り込んでしまい
どうしようもないので付き添っていた先生がバトンを持って2番目のランナーまで走りだした。
何が原因で走るのが嫌になったのか判らないし
おそらく先生もきっと走ってくれると信じていたので懸命の説得をしながら彼を促していたのだと思う。
でも、結果的にそのチームは他チームから約半周遅れでリレーを再開。
かわいそうだがその差は縮まることはなかった。

やがてリレーは終盤へと進み
先頭チームがゴールを迎えようとしていた頃
ようやくそのチームは最後のアンカーにバトンが渡されようとしていた。

その時、アンカーの姿を見てグッと胸が熱くなった。

涙をぬぐいながら前走者からバトンを渡されるのを待っていたのだ。
そのアンカーは涙を流しながらバトンを受けると、
ほとんど他チームがゴールし終えたトラックを一人で猛烈なスピードで走りだした。

思わず涙が出そうになった。

アンカーといえばリレーの花形。
きっと他のチームと競い合って勝負がしたかったのだと思う。
しかしながらスタートから思わぬレース展開。
さぞかし悔しかったのだろう。

全員が頑張りながら差がついた訳でなく
コケたりバトン落としたりで差がついた訳でもない。
だからと言ってなんらかの事情があって走るのが嫌になったスタートの彼を事情を知らない私たちがとやかく言う事は出来ない。

でもはっきり言えるのは
涙を流しながら最後まで必死で走ったアンカーの姿は皆の胸を打ったと言う事。
そしてその姿を見て保護者テントから大きな拍手を巻き起こしたという事。

きっとアンカーはその涙が大きな勲章になると思う。

これからの人生においても自分だけの力だけでは何ともならない事が多々起こるが
それでも決して諦めてはならないという事。

そしてそのアンカーから私も大事なことを学ぶことが出来ました。

アンカーよ、来年はきっといい走りが出来るよ。
頑張れ!!








コメント (2)
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