昨日は 11月12日(土)
図書館から借りていた本を3冊読んだ
読書の秋、ぎりぎりセーフでしょうか。
寂庵だより by 瀬戸内寂聴
三秒の感謝 by 曽野綾子
幸福録 無いものを数えず、あるものを数えて生きていく 曽野綾子
寂庵だより
自分のかけがえのない一生は
誰の責任にゆだねることもできず、
自分で守り抜くしかないのです。
なーーんて、当たり前のようないいことのようなお話を集めてあった。
自分の体験、読者の相談、著書からの抜書きなど。
この方の小説は一度は読んだ覚えがあるけれど、私には合わないなと感じずっと読んだことがなかった。
最近は出家されてTVでもよくお見かけするのでどんなことを言っているのか興味を持って読んでみた。
悪くはないと感じたけれど、なんだか気持ち悪い。
簡単にいうと慇懃無礼な感じがする。それと、なぜか生々しさを感じてそれも気持ち悪い。
こんなベストセラー作家を気持ち悪く感じるなんて、私はおかしいのかもしれないな。
たぶん、出家する前のこととか、誰それに可愛がってもらったなどというエピソードに
興味を持てないのでそんなことを感じるのだろう。
ざっと読んで終了。
三秒の感謝
「50歳になった時から、私は毎晩一言だけ
今日までありがとうございましたと言って眠ることにした。
これはたった3秒の感謝だが、これでその夜中に死んでも、
一応のけしめだけはつけておけたことになる」
この本は、現世はろくなところではないという土台の上に築かれた著者のエッセイで、
幸せなことはあまり書かれていないのに読後に気が楽になった。
著者はアフリカのどうしようもない世界やアラブの激しい世界にも深く入り込んできたせいか
ろくな所ではない現世で、ちょっとした幸せがこんなにありがたいんだということを
文中の言葉ではなく、読後に自然と感じさせてくれる。この本はよかった。
ないものを数えず、あるものを数えて生きていく
「幸福を感じるのは、不幸を感じるのと同じくらい感性の問題だ。
幸福を金銭的裕福、健康、家庭の安泰、出世、人間関係の良さ、
などからだけ到達しようと思ったら
おそらく失敗に終わる」
内容は今までの著書の中からのご自分で抜粋されたようです。
マイナスの要素を絶賛している本です。マイナス要素のパレードと言ってもいいくらい。
世界はマイナス要素に支えられているとまで思いました。
コンプレックス、病気、貧困、不正義、不平等、ありとあらゆるマイナス要素を網羅していて
読んでいくと、だんだんそれが世の中ってもんだ。なんて気になってくる。
不思議と暗い気持にはならない。かえって開けていく。
逆説的な幸福論は数多くあるけれど、これは机上論ではないところがぐっとくる。
元からマイナス要素の中で生きているんだと思えば気が楽。
思い通りに行かないことがほとんどだけれど、思い通りにいかなかったからこそ
いい結果になる時もあるしね。
損得勘定で人生は生き抜けないということかな。
曽野綾子さんの本て、「部族間の虐殺の記録」から「誰のために愛するか」まで
非常に幅広く、文章は簡潔で突き放した感じすらあるのに、
人間というものをまるごと理解しようとしているような愛のようなものがある。
一種のツンデレでしょうか。好きになっちゃう訳だ。
こういう↑本を読むときって、なにかに迷っている時が多い。
自分では特に意識がないのだけれど、迷ってるね、たぶん。
図書館から借りていた本を3冊読んだ
読書の秋、ぎりぎりセーフでしょうか。
寂庵だより by 瀬戸内寂聴
三秒の感謝 by 曽野綾子
幸福録 無いものを数えず、あるものを数えて生きていく 曽野綾子
寂庵だより
自分のかけがえのない一生は
誰の責任にゆだねることもできず、
自分で守り抜くしかないのです。
なーーんて、当たり前のようないいことのようなお話を集めてあった。
自分の体験、読者の相談、著書からの抜書きなど。
この方の小説は一度は読んだ覚えがあるけれど、私には合わないなと感じずっと読んだことがなかった。
最近は出家されてTVでもよくお見かけするのでどんなことを言っているのか興味を持って読んでみた。
悪くはないと感じたけれど、なんだか気持ち悪い。
簡単にいうと慇懃無礼な感じがする。それと、なぜか生々しさを感じてそれも気持ち悪い。
こんなベストセラー作家を気持ち悪く感じるなんて、私はおかしいのかもしれないな。
たぶん、出家する前のこととか、誰それに可愛がってもらったなどというエピソードに
興味を持てないのでそんなことを感じるのだろう。
ざっと読んで終了。
三秒の感謝
「50歳になった時から、私は毎晩一言だけ
今日までありがとうございましたと言って眠ることにした。
これはたった3秒の感謝だが、これでその夜中に死んでも、
一応のけしめだけはつけておけたことになる」
この本は、現世はろくなところではないという土台の上に築かれた著者のエッセイで、
幸せなことはあまり書かれていないのに読後に気が楽になった。
著者はアフリカのどうしようもない世界やアラブの激しい世界にも深く入り込んできたせいか
ろくな所ではない現世で、ちょっとした幸せがこんなにありがたいんだということを
文中の言葉ではなく、読後に自然と感じさせてくれる。この本はよかった。
ないものを数えず、あるものを数えて生きていく
「幸福を感じるのは、不幸を感じるのと同じくらい感性の問題だ。
幸福を金銭的裕福、健康、家庭の安泰、出世、人間関係の良さ、
などからだけ到達しようと思ったら
おそらく失敗に終わる」
内容は今までの著書の中からのご自分で抜粋されたようです。
マイナスの要素を絶賛している本です。マイナス要素のパレードと言ってもいいくらい。
世界はマイナス要素に支えられているとまで思いました。
コンプレックス、病気、貧困、不正義、不平等、ありとあらゆるマイナス要素を網羅していて
読んでいくと、だんだんそれが世の中ってもんだ。なんて気になってくる。
不思議と暗い気持にはならない。かえって開けていく。
逆説的な幸福論は数多くあるけれど、これは机上論ではないところがぐっとくる。
元からマイナス要素の中で生きているんだと思えば気が楽。
思い通りに行かないことがほとんどだけれど、思い通りにいかなかったからこそ
いい結果になる時もあるしね。
損得勘定で人生は生き抜けないということかな。
曽野綾子さんの本て、「部族間の虐殺の記録」から「誰のために愛するか」まで
非常に幅広く、文章は簡潔で突き放した感じすらあるのに、
人間というものをまるごと理解しようとしているような愛のようなものがある。
一種のツンデレでしょうか。好きになっちゃう訳だ。
こういう↑本を読むときって、なにかに迷っている時が多い。
自分では特に意識がないのだけれど、迷ってるね、たぶん。