毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

生きがいについて②

2012-08-12 09:09:44 | 読書メモ
神谷美恵子 著 生きがいについて

だいたい読みました。

だいたいというのは、ざっとよりももう少し読んだということですが

最初から最後まで通して読まなくても、

その時に必要な章を読むほうが

いいような気がしたからです。

これから先、「生きがい」を失ったと感じるような

状況になったとき

この本が頼りになると思います。


この本を読んで、まず感じたのは

「私はそれほど熱心に生きてないかも」と

いうことです。

自分の存在を賭けるほどのものってなかった気がする。

そのせいか、絶望感というのが理解できなかった。

これほどありがたい人生って、ないな。

つらい局面は何度かあったと思うけれど、心の底で

「なんとかなる」と感じていた。

その程度の局面だったのかもしれないけど。

この本の中で、病気で隔離されていながらも施設の中で

陶芸部 → 湯沸部 → 放送部

と、乞われるままに移り、

それぞれの場所で新しい生きがいを

見つけていた人の話が出てきた。

彼がそのように生きることができたのは

 「もともといろいろな

能力に恵まれているうえに、

一貫してすべてを天の摂理として

受け入れる素直で純朴な宗教心

ともいうべきものを持っているから

である」
とあった。

この文章を読んだ時、ここに結論があるような気がした。

宗教はわからないけど、

置かれた状況を受け入れることが

非常に重要。

それで、一般には知らず知らずに

受け入れているのではないかと。

それと、自分の内に様々な可能性を持っていることも

重要なポイントですね。

たとえ、ものにならなくても興味のある事には一応

手を出しておいてもいいと思いました。



国立感染症研究所の医師 進藤奈邦子さんのことば

(鳥インフルエンザを食い止めることに尽力した)

「これを極めるんだと

思っていたものがたとえ崩れようと

面白がって続けていれば

別の展開が生まれてきて

それまでやってきたことと

結構うまく融合させることもできる」


本来、もっと深く読み込むべきこの本でしたが、

結局、絶望感も理解できず、

常に「なんとかなる」で済んできた

人生に深く感謝したのでした。