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いくつになっても人生これから

劣等感も優越感もある意味同じーアドラー心理学

2016-02-17 20:26:01 | アドラー心理学

 

るりさんのブログで教えてもらい、NHK Eテレの100分で名著を

録画して見ています。

私の人生観ががらっと代わった「アドラー心理学」の「人生の意味の心理学」です。

 

第一人者の 岸見一郎さんと対談する人が

「今まで、知っていた心理学の概念が変わってしまった」と言っていましたが

そうです!私もそう思いました。

心理学はあやふやな物ではなくて、科学的なものなのだと思いました。

 

今まで、過去の人生が私を作っていたとばかり思っていたのですが、

それは思い込みでしかなくて、今生きている現在があるだけということ。

だれでも今すぐに幸せになれるということ。

まるでマジックの種明かしのように解説してくれたのですから。

 

まあ、実践するには、ちょいとハードルが高いこともありますが。

 

第2回目では私たちを苦しめることのある「劣等感」とはなんぞや

ということでした。

細かいことをとばして、結論から言うと、それは「自分をガードしているもの」です。

「どうせ、自分は美人じゃないから。才能もないから」と (←私じゃありません、念のため)

何かをできない事の理由に劣等感を利用しているということなのですね。

美人じゃないことや才能がないことが、目的とは実は因果関係がないというのです。

現実の自分を見たくないためのニセモノの理由だということです。

 

優等感も同じです。

自分を実際よりよく見せようとする、あるいは

目標を高くして自分に価値があると思いたい、

やはり、「自分をガードしているもの」です。

 

過去の栄光にこだわるのも同じ心理です。

(↑ 過去の栄光があるだけうらやましいですけどね)

 

なんだか、複雑だけど単純です。

苦しみから逃れるのは簡単。現実を受け入れるだけです。

普通であることを恐れないということだと思います。

だいたいの人が「普通」です。

 

息子が高校生の時、進学説明会でのことをよく覚えているのですが、

先生が「進路を決めるというのは現実に向き合わなければいけないので

つらい作業です。サッカー選手になりたいと思っていても、それが現実的ではないと

認めなければならないこともあるでしょう。」

この話がとても印象的でした。

 

日常的にこのようなことはあると思います。

アドラー心理学はある意味、哲学ではないかと私は感じています。

 

劣等感を持つ人も、優越感を持つ人も根っこのところでは

同じ心理であるというのは、言われてみれば納得できるし

脱出できそうです。

それほど恐れることはないし

まあ、結局「思い込み」なんですよね。

 

NHK出版で「人生の意味の心理学」を買いました。

断捨離で、手持ちの本を3冊に減らしてから初めての購入です。