毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

たとえば老人が少なかったとして

2022-07-01 08:09:48 | 日々の出来事

「PLAN75」という映画が好評のようです。

ブロ友さんもよかったと感想を書いていました。

ほとんど見ないジャンルだけれど見ようか、どうしようか。

 

75歳になったら自分の生死を決められるという法案が成立したら・・・どうなるのか

というのを描いた映画のようです。

海外でも評価が高く特に倍賞千恵子さんのエレガントさが評判だそうです。

 

でもね、

年老いて生きているのがまるで社会悪であるかのような風潮は悲しすぎます。

老人が多いことの弊害はなんでしょうか。

 

年金の拠出額が多くなってしまう。

医療費がかかりすぎる。

 

ほかにも全体にスローであるとか体が弱くなって起きることはありますが

それが社会にそれほど悪影響を与えているとは思えません。

 

やはり 年金と医療費でしょうか。

それは老人が社会悪なのではなくて、社会の仕組みを変えない政府の問題なのではないでしょうか。

老人問題と密接に関係している少子化問題にしても今のまま女性に多くの負担がかかるような仕組みでは

出生率が増えるとは思えません。

出産に対して社会がもっと手助けできて、出産によって女性の前途が閉ざされたり

シングルであることによって不利益をこうむったりすることがなくなるように

社会の制度を変えない限り、少子化は止まらないでしょう。

 

老人の医療費がかかりすぎるというのなら 1割負担をやめて3割にすればいいと思います。

高齢者人口がこれだけ増えているのでそこは受け入れてもらうしかないです。

重大な病気になれば、高額医療制度があるのでやっていけます。

それに、老化と病気を分ければ老人を責めるようなことはなくなりそうだけど。

選挙で票を集めるために福祉を利用するのはやめてもらいたい。

 

また、年金はそれほど多くもらっているとは思えないです。

ただ、現役世代が負担しているというのが問題です。

それにしたって、たくさんあったお金を保養所みたいなものにじゃんじゃん使って

このような状態にしたのは政府ですから、長生きのせいにされても納得いきません。

政府が無駄にしたお金は今の高齢者が払ったお金ですからね。

 

TVショウではコメンテーターが年をとってもリタイアしないで働けと言っていました。

そうしたら、年金問題と医療費問題は解決するのでしょうか。別の話ですよね。

 

映画みたいに「PLAN75」で老人を減らせば解決するのでしょうか。

あと20年もすれば今の後期高齢者層は自然といなくなります。

私もいなくなるかもしれません。

現在の75歳以上の人がいなくなっても、少子化が止まらなければ

いびつなひょうたんみたいな人口ピラミッド(もはやピラミッドではない)は変わらず、

同じ形でただただ縮小していくだけなのではないでしょうか。

 

老人がそのほかにどんな不利益を社会に対して与えているのかちょっと思いつかないのですが、

老人であっても消費者には違いないので、あちこちで売り上げに貢献していますし

特に旅行業界には貢献していると思います。

これも、「ひまな年寄りの旅行」などと影口を言われていますが。

どの時代も、旅行などでお金を落とすのはある程度の年齢の人じゃなかったのかな。

 

 

人口の分布がこんなに変わってしまい、老人問題とか少子化問題とか言って部分的に検討するばかりで

昔みたいに子供がたくさん生まれて、老人が1割くらいしかいなかった時代に戻そうとしたって

もう、それは無理なのですから現状に合った政策を考えていくしかないと思います。

 

安心して年をとれる国になってほしいです。

 

それにしても、学者とか専門家とか何をしとるんじゃろ