じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

パンボチェ~ナムチェへ

2014-12-14 15:16:52 | ネパール旅日記 2014

 11月19日 水曜日 曇り

今日はパンボチェ(3930m)からナムチェ(3440m)まで、凡そ12キロを下る行程だった。
昨日の高低差1500m、距離20キロに比べれば相当楽に見えるのだが、どっこいそうは問屋が卸さないと言う事で、嫌な登り返しが幾つか待っていた。

6:00起床。
雲の中に居るのか全く陽射しのない朝だった。
しかし曇って放射冷却が無いからか温かく感じる。
素人の勝手な推測だが、4000mを境に急に緑が濃くなるのは気温のせいばかりでは無く雲が関係するのかと思った。
雨にはならないまでも雲が湧く事で湿気を帯び乾燥も免れるのでは無いかと思うのだ。

今朝は起きて直ぐにノートを開いて昨日の事を書き綴った。
此所まで下って来る前はノートが冷たくて触る気にならなかったのだ。
かと言って手袋をして書けばただでさえ汚い文字が自分でも読めないものになるし。

 7:00朝食。
「標高が下がると食べ物が美味くなる」は間違い無いと確信した。
此所の宿は古くて小さく食事は期待で来そうも無いと思ったのだが、ツナサンドが美味いと思っていたディンボチェの宿よりも一段と美味くなっていた。

ネパールに限らずアジアの国のツナ缶は日本と違ってカツオである。
カツオの血合いも一緒に入っているのでけっこう生臭い。
なのでツナサンドには黒胡椒などを多めに使うのだが、この宿では生タマネギをたっぷりとマヨネーズで味付けされていて美味かった。

8:00 パンボチェ出発


行きに大勢のトレッカーが居たティンボチェは閑散としていた

11月も半場を過ぎるとトレッキングシーズンは終わりになるのだろう、あれ程賑わっていたディンボチェのお寺に殆ど人影が無く静かだった。
とても良い声の読経が響いていた。


ラムさんとカンニさんの荷物も何故か殆ど軽くならない

昨日まで同じ目線の高さに在った山の頂を見上げるようになって標高が下がった事を実感する。

カンニさんはあと二泊で自宅へ帰るので奥さんと連絡しているのだろうか、頻繁に電話をするようになった。

食料やガスカートリッジが無くなったら軽くなるはずの荷物が、三人ともほとんど減っていなかった。
自分はフリーズドライと非常食で6キロ持って来ていたものがゼロになって、常に予備で持っていた1ℓの水も今は持っていない。
なのに登りの時より重い、推定10キロを背負っていた。
どうもテントやガスバーナーなどの装備がディンボチェの宿に置いてあって、シーズンオフなので持って帰っているのかと思うのだ。
自分の装備は基本的にはカンニさんが背負ってくれる事になっているのだが、ラムさんが背負い切れないテントなどのキャンプ道具をカンニさんが背負っていてあまりの荷物の多さに気が退けて自分の荷物の相当量を背負っていたのだった。


コンデが大きく見えればナムチェは近い

 10:30 プンケテンガ着
まだ早い時間だったが昼食にした。
次の村に行く前に標高差300mの登りがあって此所で休むのが正しいようだった。
お昼にはトマトソースのスパゲッティーにを食べた。
この標高まで下るとトマトが栽培されていて新鮮なトマトで美味いスパゲッティーが食べられるのだ。

11:30 プンケテンガ出発
歩き出してすぐ、ほとんど目の前から急な登りが始まっていた。
石段の道は登りも降りも嫌いだ。
小柄なネパール人には段差が大き過ぎるだろうと思うのだが、容赦無い歩幅で石段は続いていた。


岩場にヤギの群れが居た(メスと子供か?)

ラムさんがカモシカがいます、と言って指差した。
見るとヤギの群れが居た。
ラムさんは日本の剣岳の早月小屋でアルバイトをした経験があったが、そこでカモシカを見たのだろうか?
自分にはカモシカと言うよりはヤギに見たのだが。


ボス山羊は威厳が有る

ボスと思しき、立派なたてがみの大きなヤギが一段高い岩に立って当たりを見張っているように見えた。
薮の中にはメスと一緒の小さなヤギが数頭みられた。



ナムチェが近くなると道が広くなる

ナムチェが近付くと気温が上がり広葉樹が見られるようになった。
草木が茂れば昆虫や動物も見られるようにり、林の中にジャコウジカを見たり、道にキジが飛び出して来たりした。


滝の水場でゾッキョが水を飲んでいた

 13:30 ナムチェ着
登り返しはきつかったが空気が濃いので息切れして喘ぐ事は無かった。
ナムチェでも3440mあるのだが今の自分にはこの標高は高地とは感じなかった。

ナムチェの宿も空いていた。
行きには満員で通路にまで人が寝ていたのに今日は静かだった。
だが、それでも一人客の自分は前と同じ天窓しか無い部屋だった。

少し休憩した後にラムさんがSPCCのオフィスにゴミを持って行った。
さして大きく無いポリ袋二つ分のゴミ処理量として900RPを支払った。
そして、デポジットの250ドルが戻って来た。

夕食前に散歩に出た。
土産物屋の通りも人通りは少なく閑散としていた。
私は雑貨屋でスプライトの小瓶(250ml)130RPとビスケットを1つ30RPで買って部屋に戻った。
久し振りの炭酸飲料は喉に滲みて美味かった。

日が落ちて寒くなりダイニングに行ってみると既にストーブには火が入っていた温かかった。
ダイニングの客は5~6名で静かだった。

 19時00頃 就寝

 11月19日 酸素濃度 データー

 ナムチェ(3440m)93% 心拍数65 (PM1:30 )



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