北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

自然エネルギーをテーマに視察

2011-08-03 | 活動報告
 8月2~3日、信州松本市と富山県立山市を石政連(石川県民主教育政治連盟)の議員仲間と訪れ、主に小水力発電と木質ペレットを中心に自然エネルギーの実用化に向けた取り組みを視察した。


 松本市の波田水車発電所。
 出力は小さいが、実証試験が重ねられ、次なる展開が期待される。
 地域の環境教育の拠点にもなっている。


 富山市内にある仁右ヱ衛門用水発電所。最大出力460Kw、これで840軒で使う分の電気を発電している。

 小水力発電は年間ほぼ100%の稼働率(検査時を除く)となり、しかも燃料費はただ。全国各地で多様な、というかまさに創意工夫された様々な発電所が立ち上がっている。今後、全国で拡大していくことは間違いない。
 金沢市もマイクロ発電所の適地調査を開始する。
 珠洲は大きな河川がなく、用水の水量も多くないので、適地探しは難しいが、問題は水量ではなく落差。マイクロ水力の可能性はある。今後の技術開発やノウハウの積み重ね、コスト削減の状況によっては実用化の道が開けるかもしれない。


 立山町の木質ペレットを使うボイラー。入浴施設の給湯に使われる。役場内や学校にもにもペレットストーブがあるとか。

 
 木質ペレットの製造工場も視察。材料は杉の間伐材。
 今後の官民のさらなる需要の拡大が期待されるが、石川県内にもこの工場のペレットを使用している施設がある。

 わずか2日間の視察であったが、これまで本やネットでしか知らなかった施設を見学し、様々な成果や課題を勉強することができた。

 いずれの施設も首長の環境行政に対する強い意思があったこと。そして当初から開発・導入に直接携わってきた職員は、福島第一原発の事故を受けて、今後の事業拡大の必要性をますます強く自覚しているとことが特に印象的だ。

 珠洲市も風力発電の風車が30基回り、バイオマス施設があり、メガソーラー施設も今後建設される、自然エネルギー利用先進地だが、地域分散型エネルギーの活用はさらに大きな時代の流れとなっている。
 地域の中でまだまだ活用できる資源がないか、そんな視点で地域を見直すこともおもしろい。
 ちなみに、波田水車発電所は水の落差50センチで発電している。


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