和倉温泉で開かれた北陸鉄道の退職者の会の秋の研修会で講演をさせてもらう。
例年、健康体操や歴史の話など、その時々、様々なテーマで講演を聞いた後、温泉につかり、旧交を温める宴会がメインになるとのこと。
今回は東日本大震災、そして福島第一原発の事故を受け、テーマは原発だということで、ありがたいことに私に声をかけてもらった。
演題は「志賀原発再稼動阻止、廃炉に向けて」。
参加者は約120人。上は80歳を回った方もいる。人生の先輩であるだけでない。皆さんそれぞれ現役時代は仕事だけでなく組合活動でも活躍された方ばかり。北鉄労組といえば全国の反基地闘争の先駆けとなったかつての内灘闘争を牽引し、その後の県内の反戦平和、反原発闘争の中心を担ってきた労働組合である。珠洲原発や能登(志賀)原発の反対運動の先頭にたって奮闘してこられた大先輩の顔も見える。
現役世代が集まる平和運動センターの集会で話すのとはひと味もふた味も違った雰囲気である。
3.11までは志賀原発とはあまり縁がないと思われたかもしれない和倉温泉。実は志賀原発から18キロ程度である。あらためて能登全体が原発現地であるという現実を確認してもらう中で、マスコミではあまり報道されない福島の被災者の状況など、原発震災がどんな事態を招くのかという話をさせてもらい、その上で志賀原発にどう向き合うか、再稼動阻止、廃炉に向けて何ができるか、何をしなければならないかなどについて話させてもらう。
講演後の質疑では「さよなら原発1000万人署名」に退職者の会としても積極的に協力していきたいという話もいただいた。
職場に退職はあっても、活動家としての退職はない。
皆さん、生涯現役活動家としてますます元気で活躍していただいたい。
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