「志賀原発廃炉アクション月間」は私が勝手に付けた名前だが、とにかく今月は志賀原発に関連した取り組みが目白押しだ。
まず6月6日(木)は臨界事故から20年ということで、さよなら!志賀原発ネットワークや志賀原発を廃炉に!訴訟原告団などの団体が北電本店へ申し入れを行う。
北陸電力は1999年6月18日、志賀原発1号機の定検中に「臨界事故」を起こし、なんと8年間もその事実を隠避した。
核燃料を扱う事業者として核分裂反応をコントロールできなかったというのは致命的で、まさに北陸電力に原発運転の能力なし。
加えてその事実を隠蔽するとは「自主・民主・公開」の原則を掲げた原子力基本法にも反する行為でまさに原発運転の資格もなし。
本来なら志賀原発の設置許可が取り消されるべき重大な事故であり、事件だった。
北電は「隠さない企業風土と安全文化の確立」を打ち出し、あれもやります、これもやりますと「安全」の大安売りで志賀原発の再稼働に漕ぎつけた。
しかしその「安全最優先」が全くの空手形だったことはその後のトラブル続き、事故隠しの歴史が証明している。
なにより県民の最大の関心事である活断層問題を見る限り、1に再稼働、2に再稼働、3・4がなくて5に再稼働で、「安全」優先のかけらもない。あらためて北電の安全文化を質す申し入れとなる。
次に6月8日(土)は志賀原発を廃炉に!訴訟原告団の今年度の総会(上のチラシ参照)。
すでに3月25日のブログ「今年の記念講演は、あの「樋口判決」の樋口英明元裁判長」で紹介してるが、直前に迫り、再度の案内である。
元裁判官である樋口さんは、原発の危険性や問題点の核心を実に平易な言葉で語ってくれる。あの「樋口判決」のバックボーンをぜひお一人でも多くの方に聞いてもらいたい。おそらく講演を通じて、裁判官とは?司法とは?という国の根本問題を考え直すきっかけにもなると思う。
記念講演に先立つ原告団の総会では、今後の運動の方向性を左右するであろう新たな訴訟に関する重要な議案を提起する。
承認が得られれば、今月中に提訴の運びとなる。
6月26日(水)には北電の株主総会が開催される。
「北陸電力と共に脱原発を進める株主の会」は今年も株主提案権を行使して志賀原発の廃炉などを提起するが、原告団としても総会参加者に向けて脱原発をアピールする行動を展開する。
株主の会の皆さんは、総会に先立ち、北電株を保有する金沢市や富山県に対して議案への賛同を求め、申し入れを行う。
この他、今月は原水禁の平和行進も県内各地で展開される。核廃絶と共に核の商業利用である原発からの撤退、志賀原発の廃炉も訴える。今年の奥能登集会は6月21日(金)に輪島市のマウンタウンで開催される。
以上のように今月は志賀原発の再稼働阻止、廃炉を求める取り組みが連続する。
勝手に名付けて「志賀原発廃炉アクション月間」である。
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