北野進の活動日記

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社民党議員団 橋下市長に抗議声明を送付

2013-05-26 | 平和
 社民党石川県連合と社民党議員団(私は党員ではないが議員団のメンバー)は昨日、下記の抗議声明を日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長に送付した。



 維新の会のもう一人の共同代表・石原慎太郎は根っからの極右政治家だが、橋下徹はそれにちかい発想はもちつつも言動は若干違って、ポピュリストに近いと私は思っている。

 大衆の支持が得られると思えばバーンとぶち上げ、まずいと思えばさっと発言を撤回する。一見潔いようだが、要するに大衆迎合の信念のない政治家だということである。
 今回の発言も、支持率伸び悩みの中、自民党支持者の中、特に対韓強硬論者に支持を広げようという思惑は見え見えである。

 狙いは完全に失敗。参議院選に向けて支持率は低下の一途だろう。

 問題は、これで自民一人勝ちの流れがさらに強まっているということである。

 確かに今回の「従軍慰安婦」をめぐる橋下発言は、従来の右の政治家が繰り返してきた「慰安婦はいなかった」、「そういう制度はなかった」、あるいは安倍首相のように「狭義の強制性はなかった」などという発言と比較すると、「必要性を認める」というとんでもない発言である。
 しかし、本質的に大きな違いはなく五十歩百歩というよりは五十歩五十一歩といった程度の違いである。

 ところがそこが自民党の姑息で上手なところで、あたかも橋下共同代表だけが問題発言しているようにするりと逃げて、自分たちは橋下とは違うよと他人事のような顔をしている。自民党の全議員とは言わないが、すくなくとも安倍首相のオトモダチは橋下発言に喝采を送ったはずだが、変わり身の早さはさすが自民党である
 稲田朋美行革担当大臣くらいは橋下氏に同情を寄せるのかと思ったら、なんと「女性の人権に対する大変な侵害だ」と怒ったふりをする。聞いているこちらが驚くやら、あきれるやら。

 。維新の会にいつの間にか移っていた中山成彬代議士会会長だけがツイッターで橋下擁護のコメントを出し、批判を浴びている。

 さて、自民党を褒めていてもしょうがない。要は、維新を切り捨て、支持率アップを図る自民党も、「従軍慰安婦」問題や歴史認識では維新の会と同じ穴のムジナだということである。

 


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