北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

東北地方太平洋沖地震から3晩目

2011-03-13 | 活動報告
 11日の地震発生時は金沢に向かう車の中。パソコンを持っていかなかったため、ネット情報を入手できず。
 昨日12日、昼過ぎに珠洲に帰り、テレビのニュースに注目し、一気に膨らんだ着信メールに目を通す。市内を回ろうかとも思ったが、原発情報が緊迫し、災害時に「お願い」に回ることもためらわれ、中止することにする。
  
 今朝の地元紙では、やはり後援会活動を中止した自治体議員選挙立候補予定者があちこちいることが紹介されており、なんとなくホッとする。

 今日は市内周りを再開する。
 かつて珠洲原発に賛成していた方の家での会話を紹介したい。

 福島原発のニュースを気にかけながら
 「珠洲には原発できなくてよかったねぇ」
 と、しみじみと語る。
 さらに続けて、
 「志賀原発も心配やね。事故が起きたら奥能登はどうなるんや?風向き次第じゃこっちも大変なことになる」
 
 今まで日本に原発があるのは当たり前。志賀にできているのに、珠洲にできなかったことが残念でならないという雰囲気の人だった。
 声高に語る人はほとんどいなくなったが、厳しい地域経済を前に、原発ができていればなぁという思いをもった人が市民の中に少なからずいたのも間違いない。私も含め、推進してきた人から嫌味や皮肉を言われた「旧反対派」の人も多い。
 
 珠洲市民の中で珠洲原発への未練が断ち切られることは望ましいが、このような事態の中では、とても喜べるものではない。
 
 福島原発の危機は現在進行形である。女川原発の情報も少ない。
 
 報道のあり方、政府の対応。疑問が募る。

 今回の地震被害の全体像がまだ明らかになっておらず、しかも福島原発が破局を迎えるかどうかで被害状況はまったく違ってくる。

 現在報道されている範囲でも、経済、社会に与える影響は計り知れない。当面の政局をめぐる混乱もまったく違った局面を迎えることになった。

 こんな中、珠洲市民の意識にも大きな変化が生まれるだろう。被災地に対し何ができるのかも考えていかなければならない。

 幸い志賀原発は2基とも停止中だが、今後、志賀原発の存在自体を問う議論と運動も必要となってくる。
 


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