北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

再稼働差止仮処分の申し立て相次ぐ ~安倍原発強化路線を許さない!~

2015-01-09 | 脱原発
昨年の総選挙以降、何人もの方から「やっぱり次から次へと原発動いていくんかねぇ・・・」と元気のない声を聞いてきた。
川内、高浜、さらに大飯と安倍政権は再稼働路線を突き進む。
しかし、全国各地の仲間はこうした動きに対して手をこまねいて見ているわけではない。



昨年5月に福井地裁で差止判決を勝ち取った福井の仲間たち、そして昨日のブログで紹介した河合弁護士らは昨年12月5日、福井地裁に今度は再稼働差止の仮処分の申し立てをおこなっている。

福井地裁では昨年5月の差止判決を下した裁判長が引き続きこの仮処分に対する判断を下すことになると思われる。
横ヤリが入らない限り、差し止めの決定が下される可能性は高い。


朝日新聞(1月9日)

福井の原告だけでなく滋賀県の住民も琵琶湖を守るため、再度立ち上がった。
大津地裁では昨年11月27日、住民の仮処分の申し立てを却下している。
この時の決定書では、地震対策や避難計画の不備などを指摘し、こんな状態では「規制委員会は再稼働を容認するとは考えられない」という超楽観論で申立てを却下した(こちらを参照)。
その後、規制委員会は高浜3、4号機の安全対策が新規制基準を満たすとする審査書案をまとめている。
極楽トンボの大津地裁をあざ笑うかのように正式認可が目前に迫っている。
再稼働容認の動きが迫る中、先の決定の論理でいうならば差止の仮処分を出さざるを得ない情勢であることは明らか。
司法は今度は逃げられない。

再稼働の動きが最も切迫している川内原発でも差止の本訴と同時に、再稼働禁止を求める仮処分が申し立てられている。
こちらは近く鹿児島地裁の判断が示される見通しだ。

住民の生命や暮らしを破壊する政治の暴走に対して、人権擁護の最後の砦である司法が存在意義を示せるかどうか、仮処分の動きにもぜひ注目していただきたい。


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