北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

18.6mショックを受け、三崎地区防災関係団体長会議に参加

2012-05-24 | 活動報告
 県教組能登珠洲支部の女性部大会参加後、18時30分から三崎町区長会主催の「石川県発表津波浸水想定区域図」地区説明会に参加。

 県の津波想定の見直しで、最大の津波高18.6mが示された小泊地区を筆頭に雲津から寺家まで、三崎地区の海岸線に位置する地区は軒並み10mを超える津波高が示された。

 これらの地区を歩くと真っ先に話題になるのは津波の問題であり、「どうすりゃいいがやろね」と何人もの人から聞かれる。
 年配の人の中には、「あたしゃ地震がきたらこの柱につかまったまま、津波で死んでいくしかないわいね」と言われる方もいる。
 やってくる津波が必ず10mを超えるわけではない。巨大津波の想定の前に、あきらめが先に立つことがなにより怖い。

 地区説明会のトップを切って三崎地区で開催されたのは、まさに18.6mショックに対し、行政としても一生懸命対応していこうという姿勢も表れと理解したい。

 今日の説明会に参加された区長さんや自主防災組織に係る皆さんは、それぞれ地域の中で重要な役割を担っている方ばかりであり、諦めムードはもちろん微塵もない。危機管理官室からの説明後の質疑では、地域の住民全員が助かるための方策を探り、具体的、切実な質問、要望が次々と出された。

 ただし第一弾として開催した意義は認めつつも、内容としては消化不良の点が多々あったように思う。
 財源が絡む要望には即答できないことは理解するが、まだまだ課題が整理されていないと感じた。
 新しい想定はこれまでの想定とどこがどのように変わったのか、それに対して行政は何ができるのか、地域住民自らやらなければならないことはなんなのか、市の基本的な防災対策の方針を整理して示していかないと、地域の中での議論も煮詰まりにくいのではないか。

 


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