原子力規制委員会の専門家チームの評価会合が今日の午後2時から開催された。
島崎委員長と4人の委員が全員参加して開かれた会合では、下記の通り、志賀原発直下のS-1断層とS-6断層について「活断層の可能性が否定できない」という意見が相次いだという。
2月14日に開かれた事前会合では結論や調査手法に対して批判や疑問が相次いで出されたが、現地調査を経た今日の評価会合ではさらに踏み込んで活断層の可能性が指摘された。
北陸電力が自信をもって提出した最終報告書である。志賀原発の安全性に影響はないとした結論であったが、その論拠は次々と専門家から論破されている。
最終的には北電にさらに追加調査を求めることになったようだ。
手続き的には北電に反論、反証の機会を十分与えていくことはやむを得ない。専門家チームの見解を覆せるだけのデータを出せるとは思えないが、裁判でも差止判決を勝ち取るべく、万全の準備を進めている。
それにしても、北電に活断層の専門家といえるような人が果たしているのか。
1昨年10月9日、社民党福島党首(当時)らとS-1の調査で志賀原発に視察に入ったとき、同行いただいた渡辺満久東洋大教授と北電担当者とのやり取りの光景が忘れられない。まさに先生と生徒であった。
以下、今晩のニュースから。
<北陸朝日放送>
志賀原発の断層、活断層の可能性否定できず
志賀原発の真下を通る断層が活断層との疑いが指摘されている問題で国の原子力規制委員会は、評価会合を開き、「活断層の可能性は否定できない」との意見が相次ぎました。志賀原発をめぐっては、1号機の真下を通るSー1断層に活断層の疑いが指摘され、原子力規制委員会が先月、現地調査を行いました。規制委員会はきょう評価会合を開き、調査に参加した4人の専門家が、意見を述べました。専門家からは、Sー1のほか、1号機、2号機の下にあるS―6断層について、「活断層である可能性は否定できない」との意見が相次ぎました。きょうの評価会合では、判断材料の不足も指摘され、「現状では、活断層ではないとの判断はできない」とし、北陸電力に追加調査を求めました。委員会では、追加調査の結果を踏まえ、さらに検討を続けることにしています。これに対し北陸電力側は「指摘いただいた点や足りないデータを今後、補っていきたい」と話しています。
<NHK金沢放送局>
志賀原発「活断層」の指摘出る
志賀原子力発電所の真下にある断層について、24日に開かれた原子力規制委員会の会合で、専門家から「将来動く可能性のある活断層の疑いを否定できない」という指摘が相次ぎました。
さらに「判断材料が足りない」という意見も相次ぎ、北陸電力に追加の資料提出を求めたうえでさらに議論することになりました。
原子力規制委員会は敷地内に断層があると指摘されている原発で調査を行っていて、先月、島崎邦彦委員と外部の専門家あわせて5人が志賀原発を訪れ、敷地の真下にある断層の「S-1」や「S-6」、それに、原発から1キロほど東にある福浦断層などを調べました。
現地調査を踏まえて24日、専門家の会合が開かれ、「S-1」と「S-6」について、それぞれ、「活断層の疑いが否定できない」とする指摘が出ました。
さらに、「断層の方向や深さなど判断するための材料が足りない」という意見も相次ぎ、24日は結論は示されませんでした。
原子力規制委員会の島崎委員は「現状では判断できない」として北陸電力に対して追加の資料を提出するよう求め、さらに議論を重ねる考えを示しました。
国の新たな規制基準では、動く可能性のある断層の真上に原子炉など重要な設備を設置することは認められていないため、志賀原発は議論の結果によっては運転を再開できなくなる可能性があります。
<北陸放送>
志賀原発断層問題 国の評価会合始まる
志賀原子力発電所の敷地内を通る断層が活断層かどうかを調査している国の原子力規制委員会は3月24日から東京で判断に向けた検証に入りました。評価会合は先月、志賀原発の現地調査に加わった、委員5人が出席して行われました。先の現地調査では1号機の真下を通るS-1断層が将来、動く可能性について委員らは今後の評価会合で判断するとの見解にとどめていました。3月24日の会合で委員からは「建設時、調査のために掘られた溝に断層の活動性が認められ、今回の岩盤調査でも活断層である可能性が現状では否定できていない」との見解を出されました。また、敷地内を南北に走るS-6断層についても活断層である可能性が指摘され、7年前の能登半島地震との関連などをさらに詳しく調べるべきとの意見が出されました。国は法律上、活断層が認められた場所には原発の建設を禁じています。北陸電力では、今後追加資料の提出を進める方針です。3月24日の評価会合で委員の間から活断層の有無を判断するには材料不足と突きつけられた形となっていて結論が出されるまでにはまだしばらく時間がかかると見られます。
島崎委員長と4人の委員が全員参加して開かれた会合では、下記の通り、志賀原発直下のS-1断層とS-6断層について「活断層の可能性が否定できない」という意見が相次いだという。
2月14日に開かれた事前会合では結論や調査手法に対して批判や疑問が相次いで出されたが、現地調査を経た今日の評価会合ではさらに踏み込んで活断層の可能性が指摘された。
北陸電力が自信をもって提出した最終報告書である。志賀原発の安全性に影響はないとした結論であったが、その論拠は次々と専門家から論破されている。
最終的には北電にさらに追加調査を求めることになったようだ。
手続き的には北電に反論、反証の機会を十分与えていくことはやむを得ない。専門家チームの見解を覆せるだけのデータを出せるとは思えないが、裁判でも差止判決を勝ち取るべく、万全の準備を進めている。
それにしても、北電に活断層の専門家といえるような人が果たしているのか。
1昨年10月9日、社民党福島党首(当時)らとS-1の調査で志賀原発に視察に入ったとき、同行いただいた渡辺満久東洋大教授と北電担当者とのやり取りの光景が忘れられない。まさに先生と生徒であった。
以下、今晩のニュースから。
<北陸朝日放送>
志賀原発の断層、活断層の可能性否定できず
志賀原発の真下を通る断層が活断層との疑いが指摘されている問題で国の原子力規制委員会は、評価会合を開き、「活断層の可能性は否定できない」との意見が相次ぎました。志賀原発をめぐっては、1号機の真下を通るSー1断層に活断層の疑いが指摘され、原子力規制委員会が先月、現地調査を行いました。規制委員会はきょう評価会合を開き、調査に参加した4人の専門家が、意見を述べました。専門家からは、Sー1のほか、1号機、2号機の下にあるS―6断層について、「活断層である可能性は否定できない」との意見が相次ぎました。きょうの評価会合では、判断材料の不足も指摘され、「現状では、活断層ではないとの判断はできない」とし、北陸電力に追加調査を求めました。委員会では、追加調査の結果を踏まえ、さらに検討を続けることにしています。これに対し北陸電力側は「指摘いただいた点や足りないデータを今後、補っていきたい」と話しています。
<NHK金沢放送局>
志賀原発「活断層」の指摘出る
志賀原子力発電所の真下にある断層について、24日に開かれた原子力規制委員会の会合で、専門家から「将来動く可能性のある活断層の疑いを否定できない」という指摘が相次ぎました。
さらに「判断材料が足りない」という意見も相次ぎ、北陸電力に追加の資料提出を求めたうえでさらに議論することになりました。
原子力規制委員会は敷地内に断層があると指摘されている原発で調査を行っていて、先月、島崎邦彦委員と外部の専門家あわせて5人が志賀原発を訪れ、敷地の真下にある断層の「S-1」や「S-6」、それに、原発から1キロほど東にある福浦断層などを調べました。
現地調査を踏まえて24日、専門家の会合が開かれ、「S-1」と「S-6」について、それぞれ、「活断層の疑いが否定できない」とする指摘が出ました。
さらに、「断層の方向や深さなど判断するための材料が足りない」という意見も相次ぎ、24日は結論は示されませんでした。
原子力規制委員会の島崎委員は「現状では判断できない」として北陸電力に対して追加の資料を提出するよう求め、さらに議論を重ねる考えを示しました。
国の新たな規制基準では、動く可能性のある断層の真上に原子炉など重要な設備を設置することは認められていないため、志賀原発は議論の結果によっては運転を再開できなくなる可能性があります。
<北陸放送>
志賀原発断層問題 国の評価会合始まる
志賀原子力発電所の敷地内を通る断層が活断層かどうかを調査している国の原子力規制委員会は3月24日から東京で判断に向けた検証に入りました。評価会合は先月、志賀原発の現地調査に加わった、委員5人が出席して行われました。先の現地調査では1号機の真下を通るS-1断層が将来、動く可能性について委員らは今後の評価会合で判断するとの見解にとどめていました。3月24日の会合で委員からは「建設時、調査のために掘られた溝に断層の活動性が認められ、今回の岩盤調査でも活断層である可能性が現状では否定できていない」との見解を出されました。また、敷地内を南北に走るS-6断層についても活断層である可能性が指摘され、7年前の能登半島地震との関連などをさらに詳しく調べるべきとの意見が出されました。国は法律上、活断層が認められた場所には原発の建設を禁じています。北陸電力では、今後追加資料の提出を進める方針です。3月24日の評価会合で委員の間から活断層の有無を判断するには材料不足と突きつけられた形となっていて結論が出されるまでにはまだしばらく時間がかかると見られます。
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