オリンピックに押されてしまった原爆の日。
NHKなどはニュースの終わりの方でしか報じない。
そんな中での平和記念式典。
今年の平和宣言は・・・と朝8時過ぎのテレビを観る。
松井市長の平和宣言は昨年に続いて2度目。
前半、被曝者の体験談、地上の地獄と言わざるをえない凄惨な67年前の光景を昨年以上の時間を割いて語る。
被曝体験の継承がますます重要な課題となる中、世界からも注目される平和宣言で語り継ごうとする姿勢を強調する意義は大きいだろう。
海外の参加国も年々増えているという。ルース駐日大使も1昨年に続いての参加だったが、ぜひ被曝者の声に耳を傾けてほしい。
続いて核廃絶への取り組みについて、平和市長会議の総会を来年8月に開催することを報告。平和市長会議設立30周年の今年、核廃絶への具体的な動きや成果を聞きたいところだが、来年の総会開催で期待をつなぐしかないところが、核廃絶への道の厳しさを物語る。
注目された原発問題。
実は2年前までは脱原発どころか、原発の「げ」の字もなかったのである。昨年、3.11を受けようやく「原子力発電に対する国民の信頼を根底から崩してしまいました」と指摘し、「国民の理解と信頼を得られるよう早急にエネルギー政策を見直し・・・」と原子力政策の転換に触れた。
そんな中での今年の平和宣言。
「あの忌まわしい事故を教訓とし、我が国のエネルギー政策について、「核と人類は共存できない」という訴えのほか様々な声を反映した国民的議論が進められています」という。
「・・・という訴えのほか」という「ほか」が気になる。2030年、原発依存度20~25%を訴える一部の人たちも議論が進めているわけで、そうした声にも配慮しているとしたら情けない。
さらに「日本政府は、市民の暮らしと安全を守るためのエネルギー政策を一刻も早く確立してください」との表現となった。このあたりも野田首相の大飯再稼働発言に配慮
した表現ともとれなくもない。
「脱原発」の言葉がないことを北陸中日新聞の社説は指摘する。
福島の人たちと思い共有するというのならば、やはり「脱原発」まで踏み込んでもらいたい。
読みようによっては昨年の宣言より脱原発に関しては慎重になっているように思う。
かつて、秋葉市長は首相が参列する中であっても政権批判を明確に、平和への思いを語っていた。政府への配力がにじみ出るような「平和宣言」を繰り返していては、来年の平和市長会議の総会も期待薄となってしまう。
従来、核兵器の廃絶のみを訴えてきた被団協なども明確に原発の再稼働反対を訴える。
首相官邸前同様、広島でも市民の動きが自治体の歩むべき方向を先導するのかもしれない。
NHKなどはニュースの終わりの方でしか報じない。
そんな中での平和記念式典。
今年の平和宣言は・・・と朝8時過ぎのテレビを観る。
松井市長の平和宣言は昨年に続いて2度目。
前半、被曝者の体験談、地上の地獄と言わざるをえない凄惨な67年前の光景を昨年以上の時間を割いて語る。
被曝体験の継承がますます重要な課題となる中、世界からも注目される平和宣言で語り継ごうとする姿勢を強調する意義は大きいだろう。
海外の参加国も年々増えているという。ルース駐日大使も1昨年に続いての参加だったが、ぜひ被曝者の声に耳を傾けてほしい。
続いて核廃絶への取り組みについて、平和市長会議の総会を来年8月に開催することを報告。平和市長会議設立30周年の今年、核廃絶への具体的な動きや成果を聞きたいところだが、来年の総会開催で期待をつなぐしかないところが、核廃絶への道の厳しさを物語る。
注目された原発問題。
実は2年前までは脱原発どころか、原発の「げ」の字もなかったのである。昨年、3.11を受けようやく「原子力発電に対する国民の信頼を根底から崩してしまいました」と指摘し、「国民の理解と信頼を得られるよう早急にエネルギー政策を見直し・・・」と原子力政策の転換に触れた。
そんな中での今年の平和宣言。
「あの忌まわしい事故を教訓とし、我が国のエネルギー政策について、「核と人類は共存できない」という訴えのほか様々な声を反映した国民的議論が進められています」という。
「・・・という訴えのほか」という「ほか」が気になる。2030年、原発依存度20~25%を訴える一部の人たちも議論が進めているわけで、そうした声にも配慮しているとしたら情けない。
さらに「日本政府は、市民の暮らしと安全を守るためのエネルギー政策を一刻も早く確立してください」との表現となった。このあたりも野田首相の大飯再稼働発言に配慮
した表現ともとれなくもない。
「脱原発」の言葉がないことを北陸中日新聞の社説は指摘する。
福島の人たちと思い共有するというのならば、やはり「脱原発」まで踏み込んでもらいたい。
読みようによっては昨年の宣言より脱原発に関しては慎重になっているように思う。
かつて、秋葉市長は首相が参列する中であっても政権批判を明確に、平和への思いを語っていた。政府への配力がにじみ出るような「平和宣言」を繰り返していては、来年の平和市長会議の総会も期待薄となってしまう。
従来、核兵器の廃絶のみを訴えてきた被団協なども明確に原発の再稼働反対を訴える。
首相官邸前同様、広島でも市民の動きが自治体の歩むべき方向を先導するのかもしれない。
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