北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

クローズアップ現代「汚染水クライシス」

2013-09-11 | 脱原発
 今晩のNHKクローズアップ現代のテーマは「汚染水クライシス」
 相変わらずの祝賀ムードの番組が連日大半を占める中、テレビ番組にしては結構踏み込んだ内容だったと思う。
 番組スタッフ、結構頑張ったと言っていいのではないか。 

 福島に常駐し汚染水問題の対応で陣頭指揮を執る相澤善吾東電副社長も登場。

 「なかなかいい手がない」
  相澤副社長が苦悩の表情で語る。

 「地下水バイパス」や「凍土遮水壁」の課題やリスクもわかりやすく示され、抜本解決には程遠い実態が示される。
 
 地下水の放射能濃度を測定する作業員ですら人手が足りず限界状態。
 もちろん汚染水の調査・測定作業での被ばくも避けられない。
 相澤副社長の「本当に苦しい」とのコメントが続く。

 状況が全くコントロールできてないことがよくわかる。

 いま示されている対策は、安倍首相のいう「抜本解決のプログラム」ではなく、このプログラムが失敗したらどうするか、あらゆる対策を考えておかなければならない危機に直面していることも示される。

 海洋への汚染水の流出ももちろん否定できない。

 なにより現場では被ばくに晒されながら懸命の作業を続けている労働者がたくさんいる。
「健康問題は今までも、現在も、将来も、まったく問題ないと約束する」などという言葉は、福島県民はもちろんのこと、現場の作業員が怒りをもって受け止めたのではないか。

 さて、こうした安倍首相発言を否定する番組をNHKが放送したことについて、
①オリンピック・パラリンピックの東京招致決定直後によく放送できたなぁ・・・とみるか
②なぜIOC総会前に放送しないんだ、やっぱりNHKの限界だなぁ・・・とみるか
③招致失敗を予想し、敗因を示す番組として準備していたが、やはりボツはもったいないから放送した・・・とみるか


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