北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

元日地元紙特集に見る今年の石川

2015-01-02 | 雑感
今年最初のブログということで志は高く、あるいは新春らしく華やかに、とも思ったが地元紙ネタでショボくスタート。
と言うのは地元紙に失礼か <(_ _)>


北國新聞、北陸中日新聞(1月1日)より


元日の新聞には、毎年、分厚い特集紙面が挟まれている。
広告が紙面の半分ほどを占めているので、もしかしたらそのままポイと回収袋に、という家庭もあるかもしれない。
ネットの比重が高まる中、新聞自体の位置が低下し、写真もあるが文字いっぱいの特集はますます敬遠されているかもしれない。
だけど、普段より時間のある正月に多くの家庭に届けられるボリュームのある紙面であることは間違いない。
しかも新聞各社、読者の関心も踏まえ、それなりにその年の方向性、あるいは注目すべき動きを取り上げている。

とうわけで実は私は昔から元日の新聞は社説と同時に特集記事も無視するわけにはいかないと思っている。
同時に、楽しみにもしている読者の1人でもある。

今年の地元紙の特集は、やはり北陸新幹線がメインである。
ただ、北國新聞と北陸中日新聞、それぞれ切り口の違いはある。

まず北國新聞。
新幹線と石川の食がセットである。
知事と金沢市長の対談はよくあるパターンだが、今年は食べ歩きの連載を担当している穴水町出身のフードアナリスト・雅珠香さんを間に挟んで、食通の関心を引いている。
「新幹線が食文化磨く」という視点は大切。
さらに新幹線と食の間をつなぐ注目企画がNHK朝ドラ「まれ」と映画「さいはてにて」である。どちらも珠洲絡み。
「さいはてにて」は北國新聞も制作委員会に参加しているということもあるが、大きな位置づけで新春の紙面を飾ったことはありがたい。

つぎに北陸中日新聞。
新幹線をテーマにしつつも、北陸路の消えゆく特急、北陸3県駅弁対決、北陸新幹線のスゴ技、そしてローカル線に乗り換えての楽しみと、北陸新幹線から広がる魅力を多面的に紹介している。

これから開業の3月14日に向けて報道はさらにヒートアップしていくことだろうし、今年前半は紙面が北陸新幹線で染め上げられていくことは間違いないだろう。

ただ、その陰で今年の大きなテーマである「戦後70年」の特集はなかった。
北陸中日は社説で「戦後70年」を取り上げバランスをとっているが、北國は社説も新幹線特集で新幹線一色。対照的である。

新幹線には光と影がつきもの。
新幹線に大きな期待を寄せている人、逆に過剰な期待は禁物と懐疑的に見ている人も含め、新幹線報道には目を離せない。
同時に新幹線報道の陰でカットされていく記事は何か、ここにも常に注目してかなければならない。




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