北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

もんじゅ 停止ではなく廃炉の決定を!

2013-05-13 | 脱原発
 今朝の朝日新聞は1面トップの大見出しで「もんじゅ停止命令へ」と報じている。
 2010年以降の点検放置が9847箇所にも上り、中性子検出器や非常用ディーゼル発電機といった重要機器も含まれるという。3.11の前も後もこの保安規定違反は続いていたというから開いた口がふさがらない。さすがに原子力規制員会も日本原子力研究開発機構を放置できなくなった格好だ。


 使用停止命令となるのか、保安規定違反で保安規定の見直し命令となるのかはまだ不明だが、いずれにしても運転再開への準備作業が禁止されるので、運転停止はさらに長期化することになるのは確実。

 核燃料サイクル路線をなんとしても継続しようともがいている安倍政権だが、規制委員会がもんじゅ再開に待ったをかけざるを得ないほどの杜撰な管理の実態があきらかになった。これは核燃サイクルの窮地であると同時に安倍政権の原子力政策・核政策の窮地でもある。
 巨額の税金を食い続けるカネ食い虫のもんじゅは廃炉しかない。


朝日新聞(5月13日)より抜粋


 それはともなく、この杜撰な安全管理体制は原研固有の体質と言い切ってしまっていいのだろうか。
 志賀1、2号機もすでに2年以上の運転停止となり、再開の具体的な日程も明らかになっていない。7月に策定が予定される新安全基準が厳格に運用されれば2015年度以降にずれ込むという展開もありうる。活断層隠しに失敗すれば廃炉の可能性もある。
 現場のモラル低下、安全に対する意識低下は志賀原発でも同様に危惧されるのではないか。こういう問題が発覚したからには志賀原発をチェックする安管協の迅速かつ厳格な行動も求められるのではないか。

 


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