珠洲市社会福祉大会が開かれ、記念講演は「自宅で大往生」「寄りそ医」などの著書があるおおい町名田庄診療所所長の中村伸一先生。
人口約3000人の名田庄地区では、亡くなる人の4割が自宅で最期を迎えるとのこと。
制度的には在宅医療と介護のきめ細やかな連携を築いたということになるのだろうけど、決して初めに医療や介護ありきではない。
中村先生の視線の先には常に患者さん(ときには家族を含めた)の生き方がある。
「死ぬ」ではなく「生ききる」、そのために医療があって、介護もある。
今日の講演の中では何人もの方の看取りの話が出てきたが、こんな人生の終わり方があるのかとただただ感心する。
政治不信ほどではないだろうが、医療不信も深刻な中、まさに地域医療のプロフェッショナルだ。
(NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」にも登場している)
2時間の講演、しかも人の死に関わる話だが、ラポルトすずの大ホールはときには感動の涙あり、ときには大爆笑あり。
日頃の診療でもこの話術で患者さんを笑わせ、元気づけているに違いない。
珠洲でもやれることはたくさんあるはず・・・貴重な講演に感謝。
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