奥能登における医療福祉ビジネスの可能性を探る地域志高塾の現地調査(2箇所)に参加。
まずは穴水総合病院内にある能登北部地域総合医療研究所所長の中橋毅医師から日本の医療の問題点や能登北部医療の現状、穴水総合病院や同研究所の取り組みについて聞く。
人口1000人当たりで750人が何らかの健康問題を抱え、そのうち総合医に掛かっているのは250人。その差500人への対応がまず大きな課題。
3次医療の次の医療も重要。療養型病棟、在宅医療、ターミナルケアも。
年間志望者が100万人を超え、20年後には150万人へと増加することが予測される中、病院のベッド数は今後増えず、看取りの場所がどうなるかも重要な課題。
独居老人の孤独死は防がなければならない。
ビジネスにつながるかどうかはともかく、幸福論から医療の現状、地域医療の課題など幅広く勉強させてもらった。
続いてNPO法人能輝人が運営する能登町のグループホーム鶴の里へ。
1999年、能登では2番目となるNPO法人を立ち上げ、福祉有償運送業を始め、さらに翌年には、当時、能登では無理だと言われたグループホームを設立する。
民家を改築し、都会では無理な低価格の利用料金でスタート。
いずれの事業も利用者の高い支持を得て、今日まで続けているが、経営は超低空安定状態。
福祉有償運送は車4台。NPOの定款に盛り込んだのは全国初とのこと。町内だけでなく珠洲へも、さらには一日がかりの長距離移動も。毎日フル稼働だが、料金はタクシーの半額程度で行政からの補助はないのでギリギリ経営状態。止めたいが止められない。これで命がつながったとの声を聞くとなお止められないとのこと。もっと車を増やしてほしいとの要望は多いが、安易な事業拡大は事業自体の破綻を招くので慎重。シビアな経営判断が入る。利用希望時間が重なるが、透析患者が最優先。
グループホームは1ユニットの9人入所。
11年間してきたが、来年移転するとのこと。理由は消防法の改正によるスプリンクラーの設置問題。当初は必要なしとのことで空き家を改修し運営してきたが、後付けの法改正で対応が求められ、現施設での改修は困難でやむなく移転を決断したとのこと。
新施設には小規模多機能ホームが併設されるとのこと。
グループホームは飽和状態でこれ以上認可される見通しはない。
ひとがやっている福祉事業にビジネスモデルはない!ひとがやっていないことの中からニーズを探すことが大切とのこと。
限られた地域内で考えるのではなく、都市部との連携の中から新たな道を探ることも大切ではないかとの指摘あり。
モデルなしの奥能登で福祉事業を展開してきた方ならではの知恵と苦労、福祉に寄せる理念が感じられ、予定時間をオーバーしての視察であった。
夜は「2011秋季年末闘争勝利珠洲能登地区総決起集会」に参加。
まずは穴水総合病院内にある能登北部地域総合医療研究所所長の中橋毅医師から日本の医療の問題点や能登北部医療の現状、穴水総合病院や同研究所の取り組みについて聞く。
人口1000人当たりで750人が何らかの健康問題を抱え、そのうち総合医に掛かっているのは250人。その差500人への対応がまず大きな課題。
3次医療の次の医療も重要。療養型病棟、在宅医療、ターミナルケアも。
年間志望者が100万人を超え、20年後には150万人へと増加することが予測される中、病院のベッド数は今後増えず、看取りの場所がどうなるかも重要な課題。
独居老人の孤独死は防がなければならない。
ビジネスにつながるかどうかはともかく、幸福論から医療の現状、地域医療の課題など幅広く勉強させてもらった。
続いてNPO法人能輝人が運営する能登町のグループホーム鶴の里へ。
1999年、能登では2番目となるNPO法人を立ち上げ、福祉有償運送業を始め、さらに翌年には、当時、能登では無理だと言われたグループホームを設立する。
民家を改築し、都会では無理な低価格の利用料金でスタート。
いずれの事業も利用者の高い支持を得て、今日まで続けているが、経営は超低空安定状態。
福祉有償運送は車4台。NPOの定款に盛り込んだのは全国初とのこと。町内だけでなく珠洲へも、さらには一日がかりの長距離移動も。毎日フル稼働だが、料金はタクシーの半額程度で行政からの補助はないのでギリギリ経営状態。止めたいが止められない。これで命がつながったとの声を聞くとなお止められないとのこと。もっと車を増やしてほしいとの要望は多いが、安易な事業拡大は事業自体の破綻を招くので慎重。シビアな経営判断が入る。利用希望時間が重なるが、透析患者が最優先。
グループホームは1ユニットの9人入所。
11年間してきたが、来年移転するとのこと。理由は消防法の改正によるスプリンクラーの設置問題。当初は必要なしとのことで空き家を改修し運営してきたが、後付けの法改正で対応が求められ、現施設での改修は困難でやむなく移転を決断したとのこと。
新施設には小規模多機能ホームが併設されるとのこと。
グループホームは飽和状態でこれ以上認可される見通しはない。
ひとがやっている福祉事業にビジネスモデルはない!ひとがやっていないことの中からニーズを探すことが大切とのこと。
限られた地域内で考えるのではなく、都市部との連携の中から新たな道を探ることも大切ではないかとの指摘あり。
モデルなしの奥能登で福祉事業を展開してきた方ならではの知恵と苦労、福祉に寄せる理念が感じられ、予定時間をオーバーしての視察であった。
夜は「2011秋季年末闘争勝利珠洲能登地区総決起集会」に参加。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます