金沢に「むぎわらぼうし」という平和-サークルがある。
1985年7月に開催した朗読劇「この子たちの夏」をきっかけにスタートし、以来なんとなんと29年間、毎月欠かさず反戦・平和・核廃絶を主なテーマに学習会を開催し、あるいは映画会やフィールドワークなどイベントを開催したりと、活動を続けている。
今日は4月の定例会ということで、福島から金沢に避難している浅田正文さんとともに原発のことについて話をさせてもらう。
私からは福島の事故のこと、原発の基本的な問題点・危険性、3.11後の原子力政策の動き、志賀原発の歴史、志賀原発の事故の歴史、そして差止訴訟への協力をお願いする。とても基本的なことだけど案外知らないような話から、国の新しい動きも含め、予定した時間をやや超過気味に話をさせてもらう。
二度とヒバクシャをつくらないという原水禁運動の原点からすれば脱原発も核兵器廃絶も目的は一緒だが、案外、核兵器廃絶に取り組み団体であっても原発の運動とは距離が在ったり、逆に原発の問題には一生懸命でも核廃絶の取り組みには関わっていないという人もいる。
ヒロシマ・ナガサキ後も、第五福竜丸やJCO事故、そして多くの被ばく労働者が原発を支えてきたという被ばくの歴史が日本にはある。
3.11で多くのヒバクシャを生み出してしまった一方で、被ばく隠しの動きが強まる中、あらためて脱原発のたたかいもヒロシマ・ナガサキの被ばくの実相を学ぶ必要があるし、核兵器廃絶に加え原発も無くさないと被ばくは繰り返すということを核廃絶に取り組み団体のなかでも確認していかなければならない。
来年はヒロシマ・ナガサキから70年、そして5年に一度のNPT再検討会議が開催される年でもある。反核運動にとって来年に向けた取り組みは一段と重要性を増す。
少し荷は重いが、そんな話を今月16日には富山の方でさせてもらう予定だ。
集会後、21世紀美術館と県立美術館で開催されている現代美術展を駆け足で鑑賞する。
洋画展では藤井肇さんの遺作も展示されている。
Tシャツ2枚にそれぞれXとYの文字を入れ水色に染めて重ねてあるが、う~ん、これはなんなんだ???と相変わらず最後まで悩み多い藤井さんの作品である。
県立美術館から21美の駐車場への帰り道は今日から無料開放の兼六園を一回り。
桜は満開前だが、天候にも恵まれ観光客でいっぱい。
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