社会新報(4月9日)より
安倍首相が執念を燃やす集団的自衛権行使の解釈変更について、水島朝穂早大教授は自衛隊の合憲解釈と矛盾すると指摘した。
憲法第9条の下にあっても自衛隊の存在は合憲だという理屈として、政府はこの間、「自衛のための必要最小限度の実力組織は違憲の戦力にはあたらない」という見解を示してきた。
集団的自衛権を認めると、当然ながらこの「自衛のための必要最小限度の実力組織」という自衛隊合憲の解釈についても変更を迫られる。
次から次と玉突き状態のように憲法解釈も法律解釈の見直しを重ねなければならなくなる。
一つウソをつくと次々とウソを重ねるようなものである。
水島教授がいうように法的安定性についての自覚が安倍首相にはない。
誰だったか、集団的自衛権は認められないという憲法解釈は将棋でいうなら詰みの状態で、そこから勝負をひっくり返すのは羽生名人でも無理なのと同じ事と指摘していた。
集団的自衛権を認めるということは、将棋でいうなら玉がいざとなったら盤上どこへでも飛んで逃げれるようなルールを認めるようなものである。
誰もそんなルールは認めていない。
そこがまさに立憲主義だが、我がまま坊や同然の安倍首相は、自分の駒の動かし方は自分で決めれると思っている。
そんなことやってたらそのうち誰も遊んでくれなくなるということを安倍首相は少年時代に体験したことがないに違いない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます