北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

角間の里で環境教育研究集会

2011-08-25 | 活動報告
 いしかわ教育総研の第9回公開研究講座「環境教育研究集会」が金沢大学の角間の里で開催された。

 角間の里は金沢大学創立50周年記念館として旧白峰村の古民家を移築再生したものだという。もともと文化財として保存されていた建物だけにとにかく立派。角間キャンパスの里山活動の拠点である。
 
 まずシンポジウムの前にフィールドワーク。
 スタート時間には見事に豪雨が止み、ラッキー!
 角間の里周辺を散策し、炭焼き小屋や焼畑農地、里山の手入れなどを見せてもらった。


 キャンパス内で炭焼き小屋があるのも驚きだが、そこで炭焼きをやってたのが25年ぶりに会う知人でこれまたビックリ。

 シンポジウムは珠洲の宝立中学校の平田先生、金沢の山間部で米作りに取り組む山本さん、そして福島から避難している浅田さん。浅田さんは福島で自然農に取り組んでいた。



 それぞれ環境教育、中山間地の農業、そして自然農と原発について報告があり、質疑を含めて約2時間があっという間。
 自然の恵みを活かした、自分たちの理想の農法で自給自足の生活を目指していた浅田さん夫妻の生活は、福島原発の事故によって壊されてしまう。山本さんは営農組合をつくり農地をまもり、地域の自給、自治を守っていたが、TPPの動きがそんな地域の取り組みを壊そうとしていると危機感を訴える。
 そんな中、地域の伝統や食文化をどう子どもたちに伝えていくか、学校の役割がますます重要になっている。地域の人たちと連携した宝立中学校の環境教育の取り組みの意義が参加者にしっかり伝わった。

 
 さて、今日はこの公開講座と同じ時間帯に、「税と社会保障制度改革」の絡みで導入の動きが進む共通番号制度の政府主催のシンポジウムが金沢市内で開催された。

 全国47都道府県リレーシンポの一環で、政府は今秋の法案上程を目指しているらしい。住基ネットの看板の架け替え程度に思っていたが、住基ネットとは桁違いの(予算的にも)大きな仕組みで利用範囲も拡大。ってことは住基ネット以上に危険性も拡大である。
 その一方でメリットは・・・今日のシンポの様子を聞く限りでは、連合が期待してるメリットはことごとく根拠が覆っているような・・・
 導入に反対の立場から岩淵正明弁護士がパネラーに参加し、問題点を次々と指摘したようだ。

 原発問題の対応に日本中が目を奪われている間に、とんでもない制度の導入が進められているのではないか。

 


コメントを投稿