北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

野田首相への怒り爆発「大飯を止めて原発ゼロに さよなら!志賀原発」集会

2012-06-10 | 脱原発
 さよなら!志賀原発実行委員会主催で「大飯を止めて原発ゼロに さよなら!志賀原発」集会が開催された。参加者は昨年の7.24集会3000人を超えるまでには達しってないが(主催者発表何人?)、1年ぶりの大集会と市内パレードとなった。





 集会では野田首相が8日におこなった「国民生活を守るため(大飯原発を)再稼働すべき」という発言に怒りが集中。野田首相はやめろ!のシュプレヒコールまで飛び出した。
 
 時折小雨が降る中始まったが、パレード開始時には雨も上がり、竪町の歩行者天国を通り、北陸電力石川支店前で一段と大きな「志賀原発を動かすな!」のシュプレヒコール。
さらにはじめて知事公舎前も通ってパレード終了。

 ところで谷本知事は昨日の防災訓練終了後のインタビューで、「絶対的な防災対策ができないと原発を稼働させないとなると未来永劫、稼働は無理」(北陸中日新聞)と述べ、防災対策の見直し抜きで再稼働に向けた議論を一気に進めている政府に理解を示し、さらに志賀原発の再稼働のハードルも引き下げようとしている。
 地震や津波、台風、竜巻などとちがって原発事故は人災。
 何をもって「絶対的な防災対策」というかは議論があるところかもしれないが、少なくとも原発周辺の高齢者など災害弱者の避難さえ全く検証されていないのが現在の防災対策だ。一部住民を30キロ圏外に避難させた訓練を自慢する前に最低限やるべきことが山積である。明らかな欠陥、不十分な防災対策しかできないのなら、原発は廃炉しかない。

 さらに谷本知事発言はこう続く。
 「(野田首相の記者会見で)電力の3割を一気になくしては経済活動は成り立たないと考えていることが分かった。国のトップの発言を修正できる人はいない」
 前半部分ももちろん問題だが、後半の発言がさらに問題だ。

 今の日本、総理大臣は絶対君主ではない。国民主権なんだから総理の発言を修正できるのは国民だ。
 手続きとしても、国民の代表である衆議院が、「国会事故調の結論を踏まえずに、内閣が国民の命や暮らしにかかわる再稼働問題に判断を下すとはけしからん」として不信任決議をあげるべきだ。
 総辞職せず衆議院解散なら、まさに望むところ。有権者が首相発言に直接審判を下すチャンスが訪れる。

 いずれにしても谷本知事の頭の中には大飯再稼働をステップとした志賀再稼働のシナリオがすでに描かれていることは間違いないと私は見ている。
 


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