北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

珠洲市議選立候補予定者説明会に14陣営

2011-03-24 | 情報
 昨日(3月23日)、珠洲市議選の立候補予定者説明会が開かれた。

 現職12陣営、新人1陣営に未定1陣営を加えて、14陣営の出席であった。定数が今春から1減の14になるので、定数ちょうどの出席である。

 説明会に出席しなければ立候補できないというわけではない。しかし通常、この時点までに立候補を決めていなければ選挙準備は厳しいし、引退を考えている現職は参加しないので、説明会の参加状況をみれば選挙戦の構図がほぼ明らかになるものである。

 ところが今回に関してはまだまだ流動的といわざるをえない。
 未定1陣営はともかくとして(ぎりぎりまで出馬を見極める新人がいても不思議ではない)、立候補説明会に出席した現職のうち2陣営がいまだに周囲に再出馬の意思を表明していないのである。新人・元職の出馬の動きもあり最終的には少数激戦になると思われるが、ちまたには立候補者が定数に満たないのではないかと心配する声も冗談ではなく聞かれだした。
 健康上の不安や県議選の情勢などを見極めているとも言われる。現職だから直前の表明でも当選の自信があるのかもしれない。よもや無競争なら出馬しようと様子見をしているとは思わないが、従来の市議選にはなかった異例の展開である。

 現職2氏の対応をとやかく言う立場にはないが、なにより新人の立候補の動きが少ないのが残念である。

 どのような組織でも、応募する人材が減少し、意欲と能力のある人材を採用できなくなったら衰退していく。

 自治体議員、特に小規模自治体の議員は自治体財政が厳しく、かつてのような議員特権や「うまみ」もなくなり、議員の魅力がなくなっているともいわれる。住民の議会や議員に対する視線も厳しくなり、かつての「名誉職」的な感覚では務まらないのも事実である。
 しかし一方で国会議員は地方分権、地域主権を叫び、地方行政の専門家は自治体議会の役割が一段と重要になってきていると声を大にして訴えている。自治体議員のやりがい、魅力が高まっている「はず」である。
 
 今日は統一自治体選挙の知事選挙の告示日でもある。12知事選に39人が立候補したそうである。都知事選に11人が立候補とのことであるから、単純に首長の魅力だけが理由とはいえない。しかし、議員より首長の方がはるかにやりがいがあると受け止めている人が多いのも事実だろう。

 被選挙権があり意欲があっても現実に立候補に至るには様々なハードルがあるもの事実である。しかし、現職議員の活動が、市民からの批判の対象とはなっても、魅力・やりがいがあるポストと映っていないということも立候補予定者数低下の一因といえないだろうか。

 市議選告示まであと23日。存在感のない議会から存在感を発揮できる議会へと、議会改革を推し進める意欲をもった候補者が続々と名乗りを上げることを心から期待したい。
 


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