北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

大学・地域連携アクティブフォーラム

2013-02-09 | 活動報告
 昨日のシンポに続いて今日は大学・地域連携アクティブフォーラム(学生の活動報告会)が開催される。

 会場のラポルトすずは、昨日より地元の傍聴者が少ない分だけ淋しくなったが、その反面、約120人来市しているという学生さんの姿が目立つ。
 金沢ではごく日常的な光景だが、珠洲では滅多にない雰囲気である。





 今日の活動報告は合計30本。
 3会場に分かれ、時間の関係のあり、珠洲の横山地区での案山子づくり(星稜大学)、輪島の間垣の保全継承(金沢大学)、白山ろくの林業の活性化(金沢大学)、白峰集落の活性化(金沢工業大学)、地域の教育力を活かした幼児教育(金城短大)以上5本の発表しか聞けなかったが、いずれも予想していた以上にしっかりしたものだった。

 事業の目的をしっかり定め、地域の人の声をしっかり聞き、調査し、取り組みを進める。成果や反省点、地域の人の感想や反応を踏まえ、残された課題を明らかにし今後の活動につなげていく。プレゼンテーションもなかなか上手である。昔(私の学生時代)は考えられなかったことである。

 数年間継続してきた事業が多いということもあり、先輩の取り組みを引き継ぎ、バージョンアップし、さらに後輩に課題を引き継いでいくというのは、企業との連携と違って大学連携ならではのおもしろさである。

 また、受け入れる自治体側も企業や市民の声と一味違った、若者、よそ者である学生の視点に期待を寄せている様子も伺えた。調べる力も学生の魅力の一つである。来年もぜひ来てほしい、これからもずっと来てほしいという声があがるのもうなずける。

 連携がすべて成功するとは限らないだろが、地域にとっては学生が継続的に入って地域に貢献する、あるいは地域の課題解決に取り組んでくれることは大いにありがたいことだ。さらに広範な連携体制が構築されるよう取り組みを進めていくべきだろう

 発表の様子を見ていると大学の教育にとってもプラスには違いない思える。ただ、「地域に貢献しなきゃ大学じゃない」というのは時代の要請だろうが、「地域に貢献するだけが大学ではない」とも思う。地域との連携のなかで学んだ学生が従来の学問体系にどんな影響を与えていくのかも大いに注目していきたい。
 
 



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