今朝8時、石川県を震度6強の地震が襲った・・・との想定で志賀原発の防災訓練がスタートした。
昨日の朝、ようやく訓練の実施要領が手に入り、事前に目を通してから参加する。
初めての2日間にわたる訓練、しかも避難対象地区の範囲も狭い、省いた訓練項目もいくつも見受けられる。
ということで、結構間延びした訓練になるのでは(実際、昨年の川内原発の防災訓練は時間を持て余していたと聞いた)という予想を立てて参加したが大ハズレだった。
私がほぼ一日中いたオフサイトセンター(能登原子力センター内)ではブラインド訓練(シナリオを事前に参加者に伝えない訓練)を主な会議すべてに導入したため、かなりの慌ただしさと緊張感に包まれた訓練になった。
詳細は後日改めて整理し報告したいが、スタートの参加者の参集からほぼ実時間。
出席を確認しても全員揃ってない班もある。
会議に提出されるペーパーも従来は予め作成された「台本」にあり、ろくに目を通さなくても進行に支障はなかったが今日はそうはいかない。
大まかなシナリオはあるにしても、そのときどきの会議には様々な設定が投げかけられる。
オマケに悪天候でシナリオ変更も相次ぐ。
国の現地対策本部長としてオフサイトセンターに来るはずの小里内閣府副大臣を乗せるはずの自衛隊のヘリが飛ばなくなった。
規制委員会の職員も同乗してくるはずだったが来れない。
そこで小里副大臣と審議官は急きょ羽田から小松空港、そして車でオフサイトセンター到着。
他の職員らは新幹線とJR在来線で金沢駅へ、そしてバスでオフサイトセンターへ。
会議の時間もずれてくる。
小里副大臣到着後の13時22分、志賀2号機は全ての冷却機能を喪失し全面緊急事態となり、安倍首相がテレビ会議で緊急事態宣言をおこなう。
そのあとすぐに合同連絡会議を開き、さらに現地対策会議へとすぐに移行するシナリオだった。ところ現地対策会議がが終わるまでに要した時間は約1時間。
いったいいつになったら避難指示を出すんだ~という感じ。
そしてこの会議がようやく終り今日の訓練のヤマ場を越えたところで、全参加者の緊張の糸が確実に緩む。
ここで余震の放送が入ったのだが、誰も全く対応無し。
しばらくして某県庁職員が、余震の影響確認しなくていいのか?誰がどこに問い合わせるんだ?となる。
テレビ会議の音声が富山県庁では途切れたり、福浦からの船が荒天で出られなかったりといった現実の新しい問題にも対応しなければならない。
従来の訓練とかなり異なり、時間が経つのもあっという間であった。
こう書いてくると実践的でなかなかいい訓練のように思われるかもしれない。
しかしそれはとんでもない間違い。
都合のいいところだけ実時間、モタモタしても落第しないところだけブラインド訓練。
そこは後日あらためて指摘したい。
今日の最後はそもそも論を少し。
事故想定は稼働中の志賀2号機の事故である。
直下の活断層問題含め、再稼働への展望が開けてない志賀でなぜこのような訓練を行うのか。
再稼働への布石?ととられても仕方ないだろう。
逆に志賀がこのまま活断層問題、あるいいは私たちの差止訴訟の勝利で廃炉となれば、今日の訓練はなんだったんだ!?となる。
訓練に参加した皆さんは真剣そのものだったが、このような視点でみると怒りが湧いたり、哀れに思えたり、滑稽に見えたりする。
谷本知事、竹中副知事がいつも言ってるようにまずは敷地内破砕帯問題であり、それが解決しないのになぜ再稼働想定の訓練をやるのか。
私たちは1昨年の訓練でも指摘し、批判したが、またまた繰り返しである。
さて、明日は9時から訓練再開。
おかしな設定でスターする。
雨の中、今日の調査行動に参加していただいた仲間の皆さん、お疲れ様でした。
明日はもっと天候が悪化しそうですが、よろしくお願いします。
昨日の朝、ようやく訓練の実施要領が手に入り、事前に目を通してから参加する。
初めての2日間にわたる訓練、しかも避難対象地区の範囲も狭い、省いた訓練項目もいくつも見受けられる。
ということで、結構間延びした訓練になるのでは(実際、昨年の川内原発の防災訓練は時間を持て余していたと聞いた)という予想を立てて参加したが大ハズレだった。
私がほぼ一日中いたオフサイトセンター(能登原子力センター内)ではブラインド訓練(シナリオを事前に参加者に伝えない訓練)を主な会議すべてに導入したため、かなりの慌ただしさと緊張感に包まれた訓練になった。
詳細は後日改めて整理し報告したいが、スタートの参加者の参集からほぼ実時間。
出席を確認しても全員揃ってない班もある。
会議に提出されるペーパーも従来は予め作成された「台本」にあり、ろくに目を通さなくても進行に支障はなかったが今日はそうはいかない。
大まかなシナリオはあるにしても、そのときどきの会議には様々な設定が投げかけられる。
オマケに悪天候でシナリオ変更も相次ぐ。
国の現地対策本部長としてオフサイトセンターに来るはずの小里内閣府副大臣を乗せるはずの自衛隊のヘリが飛ばなくなった。
規制委員会の職員も同乗してくるはずだったが来れない。
そこで小里副大臣と審議官は急きょ羽田から小松空港、そして車でオフサイトセンター到着。
他の職員らは新幹線とJR在来線で金沢駅へ、そしてバスでオフサイトセンターへ。
会議の時間もずれてくる。
小里副大臣到着後の13時22分、志賀2号機は全ての冷却機能を喪失し全面緊急事態となり、安倍首相がテレビ会議で緊急事態宣言をおこなう。
そのあとすぐに合同連絡会議を開き、さらに現地対策会議へとすぐに移行するシナリオだった。ところ現地対策会議がが終わるまでに要した時間は約1時間。
いったいいつになったら避難指示を出すんだ~という感じ。
そしてこの会議がようやく終り今日の訓練のヤマ場を越えたところで、全参加者の緊張の糸が確実に緩む。
ここで余震の放送が入ったのだが、誰も全く対応無し。
しばらくして某県庁職員が、余震の影響確認しなくていいのか?誰がどこに問い合わせるんだ?となる。
テレビ会議の音声が富山県庁では途切れたり、福浦からの船が荒天で出られなかったりといった現実の新しい問題にも対応しなければならない。
従来の訓練とかなり異なり、時間が経つのもあっという間であった。
こう書いてくると実践的でなかなかいい訓練のように思われるかもしれない。
しかしそれはとんでもない間違い。
都合のいいところだけ実時間、モタモタしても落第しないところだけブラインド訓練。
そこは後日あらためて指摘したい。
今日の最後はそもそも論を少し。
事故想定は稼働中の志賀2号機の事故である。
直下の活断層問題含め、再稼働への展望が開けてない志賀でなぜこのような訓練を行うのか。
再稼働への布石?ととられても仕方ないだろう。
逆に志賀がこのまま活断層問題、あるいいは私たちの差止訴訟の勝利で廃炉となれば、今日の訓練はなんだったんだ!?となる。
訓練に参加した皆さんは真剣そのものだったが、このような視点でみると怒りが湧いたり、哀れに思えたり、滑稽に見えたりする。
谷本知事、竹中副知事がいつも言ってるようにまずは敷地内破砕帯問題であり、それが解決しないのになぜ再稼働想定の訓練をやるのか。
私たちは1昨年の訓練でも指摘し、批判したが、またまた繰り返しである。
さて、明日は9時から訓練再開。
おかしな設定でスターする。
雨の中、今日の調査行動に参加していただいた仲間の皆さん、お疲れ様でした。
明日はもっと天候が悪化しそうですが、よろしくお願いします。
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