北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

研究フォーラム視察・ミニ白神へ

2011-10-15 | 活動報告
 市議会議長会研究フォーラム最終日(視察2日目)。

 まずはつかる市の縄文住居展示資料館カルコへ。北海道から青森、岩手、秋田は三内丸山に代表されるように縄文遺跡の宝庫で、現在、4道県で世界遺産登録を目指しているそうだ。


 三内丸山は何度か訪れる機会に恵まれたが、亀ヶ岡遺跡の遮光器土器にはまだお目にかかったことはなかった(もっともこれもレプリカで本物は国立博物館にあるそうだが)。
 正面からの姿は社会の教科書にも出てきておなじみだが、後ろや横、真上などから見れるのがこういう施設でも楽しみでもある。


 斜め前からのポーズが厚みも感じられ迫力があるような気がする。

 
移動途中で、鯵ヶ沢町の特別観光大使であり、映画で話題になり、町から特別住民票を発行されている秋田犬「わさお」の家の前を通る。写真左端がわさおのいる犬小屋。
 みやげ物売り場ではわさおグッズがいっぱいだ。

 鯵ヶ沢町の相撲館(「舞の海」記念館のような施設)、千畳敷を見学し、昼食後、最後の視察地ミニ白神へ。
 西側から見る岩木山はまさに「山」の字のモデルのように見える。


 山に入り、一気に標高1000メートルへ。
 「あじがさわ白神山地ガイド倶楽部」の方に案内してもらい周遊コースへ。


 ミニ白神は白神山地ではあるが、世界自然遺産に登録された区域には含まれていない。しかし、植生はこちらの方が豊かだとか。
 このように百数十年経ったミズナラもたくさんある。




 四季を通じてきれいなブナ林だが、このような林が残っているのは藩政期から田んぼの水源を守るという禁伐林として守られてきたからである。
 そしてそれ以上に大きな理由はブナの特性にあるようだ。ブナは水分が多く、乾燥させるのに時間がかかる。重いので運搬も大変。腐りやすい。ということで木材として利用価値が低かったためにずっと残ってきたという。
 「分の無い木」がブナ(橅)の語源という説が有力だとか。


 春先には水を吸いあげる音が聴診器をあてると聞こえるそうだが、残念ながらこの時期は聞こえず。


 熊の爪あとが残るぶなの木。このあたりは熊や猿も多いという。


 視察を終え、バスは一路青森市内へ。全国各地へ帰る参加者の多くはは青森空港や東北新幹線の新青森駅から帰路につく。


 
 東北新幹線は2010年12月4日に新青森駅まで開通。
 新青森駅は市中心街からはなれた畑の中にいきなりできあがった巨大ビルという感じ。周辺はこれからまちづくりがはじまろうか、という状態である。北海道延伸のためこのルートになったという。

 新幹線効果を青森市内で聞いてみたが、どなたもそんなもんないよ、と言う感じ。
 「3.11のダメージが大きく、新幹線開業があったからかろうじて前年並みをいじできている」とは鹿内青森市長の弁。
 
 バスガイドさんによれば、八戸の方が新幹線効果が現れているとか。太平洋側に位置するため冬場も雪が少なく、アクセスが良くなった分だけ、冬場の観光客が増えたとか。

 さて、金沢開業、能登への波及効果はいかに。



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