北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

選挙管理委員改選

2011-09-06 | 珠洲市議会
 9月議会が開会した。
 一般会計補正予算案や条例改正、人事案件など17の議案が提案される。
 この他、議会の選挙で選ばれる選挙管理委員の改選もある。

 選挙管理委員会(選管)は選挙事務を管理執行する、市長からは独立した行政委員会である。珠洲市の場合は委員が4人、その補充員が4人となっており、今日新たに選出された。

 選挙事務というのは完璧にやって当たり前、ミスがあったら大問題になるという、責任重大な、しかもあまり面白くない(と私などは思う)仕事である。もちろん選挙運動もできないので、選挙なったら血が騒ぐという選挙好きには絶対にできない職務である。

 多くの珠洲市民の皆さんはまだ覚えていると思うが、93年の珠洲市長選挙。票数が3転4転する大混乱で、最終的には3年後の最高裁で選挙無効・やり直し選挙が確定した。あのときに、選挙管理委員というのは単なる名誉職ではなく、いざとなったら大変な責任を負う仕事だと市民の皆さんは痛感したことと思う。

 新しいところでは昨年暮れの名古屋市議会のリコール運動。選管がどこまでを有効署名とするかの判断でリコールの行方が左右され、最終的に無効署名とされた市民の異議申し立てでリコール署名は有効数に達した。
 選挙運動には関われないが、選管はその判断次第で政治を左右する大きな役割を担う。

 このブログのコメント欄でも時々リコールが話題になる。
 総理大臣も国会議員も国民はリコールすることはできないが、地方政治では、市民は市長も議会も、あるいは特定の議員もリコールすることができる。国政とは違って直接民主主義を重視する地方行政の大きな特徴の一つである。
 濫用はよろしくないが、必要とあらばその権利を行使しようという方がいるのは結構なことだ。

 新たに選挙管理委員に選出された皆さんには、厳正にその職務を遂行していただきたい。


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